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卒校に向けて ~JFAアカデミー熊本宇城 スタッフ通信Vol.14

2021年02月17日

卒校に向けて ~JFAアカデミー熊本宇城 スタッフ通信Vol.14

JFAアカデミーでは「常にどんな時でも(日本でも海外でも)ポジティブな態度で何事にも臨み、自信に満ち溢れた立ち居振る舞いのできる人間の育成」というフィロソフィーを掲げ、真のエリートを目指して日々活動しています。
JFAアカデミースタッフ通信では、選手たちの日常の様子や日々の活動を詳しくお伝えしています。今回、JFAアカデミー熊本宇城のレポートを担当するのは松岡仁司コーチです。

新しい年の始まりに

JFAアカデミー熊本宇城で10期生(中学3年生)を担当している松岡仁司です。今回のスタッフ通信は、10期生の卒校に向けた取り組み、とくに「オフザピッチの活動」を紹介します。
2021年1月、新しい年を迎え、10期生はそれぞれの自宅で書いた「書初め」を持参してアカデミーに帰寮してきました。卒校までの約2ヶ月間を書初めに込めた決意を意識しながら生活するために、アカデミー内の見える所に掲示しています。書初めには16名のそれぞれ違う言葉が書かれています。自分の夢を実現するために常に目標を設定し、そこからの逆算によって今何をするべきなのかを自分で考えて行動に移せるようになってほしいと思います。その他にも、アカデミーのフィロソフィーや五訓を自分で解釈し、自分の言葉で語れるような取り組みも行っています。3年間アカデミーで得たものを振り返りながら、それを自分の言葉にし、これからの糧にして活躍することを願っています。

受験生として進路選択

アカデミーの最高学年でもあり受験生でもある10期生は、1月から入学試験が始まっています。彼らは、中学2年生の終わり(2020年1月)から本格的な進路選択の活動を継続して行なってきました。まずは希望する高校の偏差値や学校の特色、またサッカー面の特徴や環境などを調べました。そして、自分の意見を保護者や所属チームに伝え、それを受けて保護者からのコメントをもらい、保護者の意見や思いを知ること、所属チームや中学校との報告、連絡、相談などのやり取りをすることなど、アカデミー生本人と保護者、所属チーム、中学校、アカデミーが協力し、進路先を決める活動を行なってきました。

スミナビによる学力強化と課題克服

前回のJFAアカデミー熊本宇城 スタッフ通信Vol.13《学習サポートの充実に向けて》で紹介したように、JFAアカデミー熊本宇城では墨屋GKコーチによる学習サポート(通称:スミナビ)も実施しています。スミナビでは、受験対策の問題を自分の課題に応じて選択し取り組んでいます。また定期的に行われる対策テストの中で、アカデミー生が実際に受験する高校の過去問題も解きました。こうした取り組みのおかげで、10期生全体の学習に対する意識が向上し、集中した学習時間を過ごせています。消灯時間を延長したり、早起きをするなどして時間を創り出し、勉強する選手が増えてきました。

花を咲かせる

今年度の新たな取り組みとして、チューリップを育てることにチャレンジしています(2020年11月~)。情操教育の一環と位置付け、球根選びから始まり、植え付け、水やり、日光の当たる場所の確保などチューリップを育てるために必要なことを調べながら、時にはアカデミー運営事務局の方からのアドバイスを受け、水やりの量を調整するなどして育ててきました。そうしていくうちに彼らにチューリップへの愛着が湧きはじめました。例えば、天気予報を確認し、チューリップを日の当たる場所へ移動させるべきか、水やりをどうするか、などお互いに相談するようになってきました。また、誰かの芽が出るとみんなで喜ぶのと同時に、自分のチューリップは芽が出るのだろうかと心配そうに見つめる様子も見られ、チューリップの変化を注意深く観るようになりました。
全員で協力してチューリップを育てる中で、芽が出るかどうかの不安もありましたが、なんとか全員の芽が出てきてくれて安心しました。チューリップの成長にもそれぞれ差があることを彼らも実感したのではないでしょうか。これから花を咲かせるために育て続け、卒校時には自分が育てたチューリップとともにJFAアカデミー熊本宇城を卒校していきます。そのチューリップを見ながら彼らは何を感じてくれるでしょうか。チューリップ同様に10期生がこれから成長をし、どのような特徴のある花を咲かせることができるか、期待しながら残りのアカデミー生活を充実させたものにしていきたいです。

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