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2019年度 ゴールキーパーA級インストラクター研修会を開催

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2019年12月05日

2019年度 ゴールキーパーA級インストラクター研修会を開催

11月24日(日)と25日(月)の2日間、神奈川県横浜市でJFAゴールキーパーA級インストラクター研修会を開催しました。研修会には、JFA GKインストラクター28名が参加しました。

2019年度のJFA GK-A級インストラクター研修会(兼第4回JFA GKプロジェクト研修会)を11/24、25の2日間、新横浜で行いました。ほとんどのGKプロジェクトメンバーは所属チームの活動を終えてから集合のため、初日の会議は日曜日20時から開始となりました。会議では4つの項目を行いました。

1. 報告:代表活動報告、大会TSG報告、ユース育成事業報告、指導者養成事業報告
2. プレゼン:GK-A級の指導実践にむけた試合での課題、課題克服の為のトレーニング計画案のプレゼン

代表活動報告では、A代表のワールドカップ予選、U-22代表のメキシコ遠征とブラジル遠征、FIFA U-17ワールドカップ日本代表、U-19AFC選手権予選、また女子からもU-19女子AFC選手権の報告を行い、情報の共有とディスカッションを行いました。

TSG報告では、U-17ワールドカップ報告、茨城国体報告を行い、育成事業報告では、エリートプログラムU-14日韓交流活動報告、そして女子GKキャンプなど女子の事業からの報告を行いました。その後、来年から改訂される新しいGKコーチライセンス制度の説明と、新C級のGK講義・実技についての説明を行いました。

そこから引き続き、2日目の指導実践担当者によるプレゼンを行いました。今回は、メンバーを予め6つのグループに分け、GK-A級の指導対象年代であるシニア年代の試合映像からGKの課題を抽出し、それを改善するためのGKのトレーニング計画(前提となるチームトレーニングも計画)を作成した上で、準備してきた映像とPPTを使った説明と、質疑応答を行いました。ここでも課題とトレーニングテーマの整合性や、GKに特化した課題の抽出など、意見が交わされました。

2日目は、ピッチ上で新C級のGK実技を確認した後、前日プレゼンを行った6つのグループが、主にゲーム状況下で選手役のプロジェクトメンバーを対象に15分の指導実践を行いました。今回の新しい試みとしては、ゲーム状況では改善側のチームとGKをGKコーチが担当し、アシスタントコーチ役が非改善側のコントロールを行い、その指導実践を1人のインストラクター役が評価し、今回は特に、指導実践を行ったコーチにセッションにおける到達目標と、そこに到達できたかを確認することから始め、当事者に思いの丈を語らせることに注力しました。その上でオーガナイズとコーチングに分けて、より良い指導をするためにという観点からアイデアを出す形でファシリテートする実践を行いました。更に、そこでのコーチングとインストラクションに対して、統括担当者がファシリテーターとして、振り返りと共有を行いました。

本研修会は、GKプロジェクトメンバーの活動報告や情報共有の機会であるとともに、来年度のGK-A級指導者講習会に向けたインストラクター研修会となっています。

インストラクターコメント

川俣則幸 JFA GKプロジェクトリーダー
より良いコーチング、より良いインストラクティングを行う為に必要なことは何か?研修会を行えばおこなうほど、新たな気づきがあります。研鑽に終わりはありません。今回のインストラクター研修会でも、質の追求に向けて真剣な取り組みが行われました。実際にGK-A級を担当するインストラクターは限られています。今回の研修会を、トレセン活動や、他の指導者講習会などにも活かし、より良い活動を目指していきたいと思います。参加していただいた皆さん、ありがとうございました。

参加者コメント

植田元輝 JFA GKインストラクター(ベガルタ仙台)
今回の研修も例年通り二日間の日程で、初日は報告やプレゼン等の会議形式、二日目はグランドにて改定C級の落とし込みとGK-A級インストラクター研修会を行いました。二日目の指導実践では、グループ内で改善側と非改善側のコーチに分かれて指導実践を行うことにチャレンジしました。ディスカッションでテーマに応じた現象を引き出すためのオーガナイズとコーチの働きかけの重要性を確認し、より良くするためのアイデアや意見を出し合うなど、非常に有意義な時間を過ごすことができました。国内でもトップレベルのGKコーチとプレゼンや指導実践を行い評価してもらう機会は貴重で、新たな気付きや発見が多かったです。この貴重な経験を持ち帰り、日常での地域のGK育成に還元していきたいと思います。

西入俊浩 JFA GKインストラクター(JFA)
今回は、グループで課題抽出からトレーニングプランの作成と、事前にテーマの課題に対して、それぞれの意見を出しながら、チームの課題、GKの課題、どのように課題を克服していくかなど話しができ、様々な角度から意見も聞くことができて貴重な時間となりました。また、インストラクターとして各セッションをどのような観点で課題抽出からプランの作成、指導実践を通してどのように改善されたかを参加されたみなさんと確認する時間となりました。今回の研修会においても、指導におけるアプローチやインストラクターとしてどのように指導者を導いていくのか、そして、全体を統括するファシリテーターとしての分析する観点など、学ぶことの多い2日間となりました。この研修会で得たものを今後の活動に活かしていきたいと思います。

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