高円宮杯JFA U-18サッカープレミアリーグ2019は4月6日(土)と7日(日)に第1節が行われ、約7カ月にわたる戦いの幕が開けます。開幕節はプレミアEASTがAGFフィールド（東京都）、WESTがヤンマーフィールド長居とヤンマースタジアム長居（大阪府）で、それぞれセントラル方式で開催されます。

EAST

昨シーズンのEASTは、リーグ最少失点を記録した堅守を武器に鹿島アントラーズユース（茨城）が開幕から8連勝を達成し、優勝争いをけん引しました。リーグ最多得点をマークした青森山田高校（青森）も開幕から16試合負けなしを続けましたが、第17節の清水エスパルスユース（静岡）戦の敗戦が痛手となり、最終節を前に鹿島の優勝が決定しました。

鹿島は中村幸聖監督がコーチから昇格し、新体制となりましたが、勝利にこだわる“アントラーズスピリット”は揺らがず、GK山田大樹選手を中心とした堅守は健在です。昨シーズン同様にセットプレーから少ないチャンスをきっちりものする得意の形に持ち込むことができれば序盤戦から好スタートを切れるでしょう。

青森山田はMF武田英寿選手とDF藤原優大選手の2枚看板を中心に3年ぶりの頂点を狙います。主力が大幅に変わったため、チームの伝統である守備意識の高さをチーム全体で共有できるかがポイントになります。昨シーズン3位の清水は、中学時代に3冠を達成した選手が最終学年を迎える期待の一年です。サイドバックへの転向が予想されるFW川本梨誉選手とDF鈴木瑞生選手が見せるサイドアタックを武器に高校年代でも栄冠をつかみ取れるか注目です。

WEST

昨シーズンのWESTは、最終節まで3チームに優勝の可能性が残る大混戦となりました。その最終節、歓喜に湧いたのはサンフレッチェ広島F.Cユース（広島）でした。序盤は不安定な戦いが続きましたが、試合を重ねるごとに選手はたくましく成長。第9節からは負けなしを維持しました。勝ったチームが優勝という条件で行われた最終節の京都サンガF.C. U-18（京都）戦を6-1で制すると、勢いそのままにファイナルで鹿島を撃破。3度目の日本一に輝きました。

連覇を狙う今シーズンの広島はキャプテンのMF土肥航大選手と細谷航平選手を中心としたポゼッションサッカーがチームの武器です。前線には昨シーズンのファイナルで日本一に導くゴールを奪ったFW鮎川峻選手が君臨。チームカラーである堅守も健在で、スタートダッシュに成功すれば、上位争いをリードする存在になりそうです。

対抗馬として挙がるのは昨シーズン3位の名古屋グランパスU-18（愛知）です。U-18日本代表のGK三井大輝選手とU-17日本代表のDF鷲見星河選手を擁する守備陣の充実度はWEST屈指。攻撃面でも成長著しいDF石田凌太郎選手とFW榊原杏太選手が力を発揮できれば、他チームの脅威となるでしょう。初優勝に懸ける思いの強さもチームのプラスに働くはずです。昨シーズンはあと一歩のところで優勝を逃したガンバ大阪ユース（大阪）もタイトルの可能性を秘めた好チームです。キャプテンのFW塚元大選手、MF食野壮磨選手ら注目選手が多くそろう攻撃陣は期待十分。守備が安定すれば、4年ぶりのWEST制覇も見えます。

大会期間：2019年4月6日(土)～2019年12月8日(日)

EAST 第1節

2019年4月6日(土)
11:00　市立船橋高校 vs ジュビロ磐田U-18（ＡＧＦフィールド）
13:30　柏レイソルU-18 vs 尚志高校（ＡＧＦフィールド）

2019年4月7日(日)
10:30　浦和レッドダイヤモンズユース vs 清水エスパルスユース（ＡＧＦフィールド）
13:00　流通経済大学付属柏高校 vs 青森山田高校（ＡＧＦフィールド）
15:30　大宮アルディージャU18 vs 鹿島アントラーズユース（ＡＧＦフィールド）

WEST 第1節

2019年4月6日(土)
11:00　名古屋グランパスU-18 vs 愛媛FC U-18（ヤンマーフィールド長居）
13:30　ガンバ大阪ユース vs 大津高校（ヤンマーフィールド長居）
15:45　セレッソ大阪U-18 vs 東福岡高校（ヤンマースタジアム長居）

2019年4月7日(日)
11:00　ヴィッセル神戸U-18 vs サンフレッチェ広島F.Cユース（ヤンマースタジアム長居）
13:30　京都サンガF.C. U-18 vs アビスパ福岡U-18（ヤンマースタジアム長居）

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