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鹿島、ペルセポリスに2-0の先勝でアジア初制覇へ王手~AFCチャンピオンズリーグ2018決勝第1戦~

2018年11月04日

鹿島、ペルセポリスに2-0の先勝でアジア初制覇へ王手~AFCチャンピオンズリーグ2018決勝第1戦~

鹿島アントラーズは11月3日(土)、茨城県立カシマサッカースタジアムにて行われたAFCアジアチャンピオンズリーグ(ACL)決勝第1戦で、MFレオ・シルバ選手、FWセルジーニョ選手のブラジル人コンビのゴールで2-0の勝利を収め、大会初優勝とクラブ主要タイトル20冠目獲得へ王手をかけました。第2戦は11月10日(土)にアウェイのテヘランで行われます。

ACL挑戦8度目で初の決勝進出となった鹿島は、直近の10月31日(水)のセレッソ大阪とのリーグ戦からGKクォン・スンテ選手とDF昌子源選手を除く9人を入れ替え、FW鈴木優磨選手やMF土居聖真選手らが先発に復帰。U-19日本代表でU-19 AFC選手権からチームに戻ったFW安部裕葵選手も先発に加わり、大一番の第1戦に臨みました。

しかし、試合序盤はイランリーグ王者で昨年のACLで4強入りしたペルセポリスが積極的に前に出て、FWアリ・アリプール選手と若手攻撃的MFバシャル・レサン・ボニャン選手を中心に仕掛け、鹿島が押し込まれる展開になります。

開始4分には、MFシアマク・ネマディ選手の右サイドからのクロスが流れてアリプール選手へ渡ると、今大会5得点と好調のアリプール選手がGKと1対1になり、シュートを放ちます。しかし、DFチョン・スンヒョン選手がゴール前に飛び込んで顔でブロック。ゴールを阻止します。

その直後にもMFアハマド・ヌーロラヒ選手がFKで鹿島ゴールを脅かしますが、韓国の全北現代で2度のACL優勝に貢献したGKクォン選手が鋭い反応でゴールを守ります。

イラン代表GKアリレザ・ベイランヴァンド選手や最終ラインからの前線へフィードで速攻を狙うペルセポリスに、鹿島は前半半ばまで苦しい時間が続きますが、粘り強くこれを凌ぐと、その後は徐々にボールを持てるようになります。

25分にはレオ・シルバ選手のFKをDF西大伍選手がつなぎ、鈴木選手がペナルティボックス右から鋭い振りで相手ゴールを脅かします。31分には土居選手のスルーパスにセルジーニョ選手が抜け出して右足を振りますが、これは相手DFにブロックされました。

攻撃のペースをなかなか掴めずにいた鹿島ですが、前半終了直前には相手DFの裏を突いた安部選手がセルジーニョ選手のクロスにあわせる場面を作り、徐々に攻撃の形を作り始めます。

0-0で前半を折り返すと、鹿島は後半開始早々からパスワークを駆使した良い崩しを見せるようになります。48分、鈴木選手のインターセプトから、安部選手がドリブルで左から中央へ切れ込んで仕掛けると、土居選手、西選手とつなぎ、最後は前線に顔を出したレオ・シルバ選手がシュートで相手ゴールを狙います。このシュートは枠を捕えることができませんでしたが、この試みが次に生きました。

10分後の58分、右サイドを攻め上がった西選手からパスを受けたレオ・シルバ選手が土居選手とワン・ツーで前に出ると、「強さよりコースを狙った」というレオ・シルバ選手が左足でゴール左隅に決めました。

1点リードで勢いを得た鹿島に対して、ペルセポリスは疲労からか、攻撃の手数が減り、動きに陰りが見えるようになります。

鹿島は70分、右サイドのFKの流れから相手クリアボールを拾ったMF三竿健斗選手がゴール前へ浮き球のパスを出し、これに反応したセルジーニョ選手が左足で今大会5戦連続となるゴールを決め、2-0としました。

鹿島はその後も主導権を譲らず、一方、ファウルが増えたペルセポリスは後半アディショナルタイムにはMFシアマク・ネマティ選手がこの試合2枚目の警告で退場となりました。

鹿島は2-0で試合を終了。ホームでの先勝で悲願のアジア制覇へ一歩前進です。

この結果、鹿島は10日(土)のアウェイでの第2戦で勝つか引き分けるか、負けても1点差以内であれば優勝が決まります。1点以上を奪っての2点差負けの場合でも、鹿島がアウェイゴールで上回るため、アジア制覇となります。しかし、3点差以上の負けでは敗戦となり、0-2の場合は2戦合計で並び、延長戦に入ります。勝者は12月にアラブ首長国連邦(UAE)で行われるFIFAクラブワールドカップへの出場権を獲得します。

鹿島が優勝すれば、昨年の浦和レッズに続いての日本勢の連覇で、2007年の浦和、2008年のガンバ大阪以来10年ぶり2度目の連覇となります。

監督・選手コメント

大岩剛監督(鹿島アントラーズ)
前半は相手の勢いを受けて相手を加速させてしまうような立ち上がりになってしまったので、ハーフタイムに修正しました。全体が前に押し上げることでサイドを使って相手を広げることができて、中央でのコンビネーションもできて、狙いとしていたパターンで得点につながったと評価しています。後半は狙い通りのプレーができました。ただ、まだ前半が終わっただけです。テヘランではこれまでとは違った雰囲気になると予想しています。しっかりと準備したいと思います。

GK #1 クォン・スンテ選手(鹿島アントラーズ)
鹿島は常に優勝を期待されているチームで、選手たちが昨年の反省を踏まえたことで今年こういう結果を出せていると思います。第2戦では、第1戦のリードは忘れて強い気持ちを持ってもっと戦わなければいけません。

MF #4 レオ・シルバ選手(鹿島アントラーズ)
前半は拮抗した展開で、立ち上がりは決勝の緊張感もあり、西アジアのチームとの対戦も初めてで慣れるのに時間がかかりましたが、相手のプレーに慣れてからは自分たちのプレーができるようになりました。得点も良かったと思いますが、まだ何も決まっていません。ここからが本当の決勝が始まると思っています。アウェイでも落ち着きを持ってプレーしたいです。

FW #18 セルジーニョ選手(鹿島アントラーズ)
得点場面は、三竿選手に声をかけたらパスが来たので、あとは決めるだけでした。監督からの指示をしっかり守ってプレーして、その結果2-0で終えることができましたが、まだ第2戦があります。しっかり準備して良い結果を手にしたいと思います。

ブランコ・イヴァンコヴィッチ監督(ペルセポリス)
まず鹿島にはおめでとうと言いたいです。我々は前半同様に後半も戦おうと全力を尽くしましたが、鹿島が非常にアグレッシブに出てきて、またレフェリーの判定もあって状況が変わりました。結果は少し残念ですが、第2戦ではより良いプレーをして結果を出せると思っています。

大会期間:2018年1月30日(火)~2018年11月10日(土)

決勝 第1戦
11/3(土) 15:00 鹿島アントラーズ(日本) vs ペルセポリス(イラン)
会場:茨城県立カシマサッカースタジアム

決勝 第2戦
11/10(土) 18:30 ペルセポリス(イラン) vs 鹿島アントラーズ(日本)
会場:アザディスタジアム

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