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U-19日本代表メキシコ遠征 強豪ブラジル代表と激闘もドロー

2018年09月10日

U-19日本代表メキシコ遠征 強豪ブラジル代表と激闘もドロー

国際親善試合 vs U-19ブラジル代表
2018年9月9日(日) キックオフ時間 10:30(現地時間) 試合時間 90分(45分×2本)
National Training Centre of Mexican Football Federation(メキシコ/メキシコシティ)

U-19日本代表 1-1(前半0-0、後半1-1)U-19ブラジル代表

得点
52分 失点(U-19ブラジル代表)
60分 田川亨介(U-19日本代表)

スターティングメンバー
GK:谷晃生
DF:菅原由勢、橋岡大樹、瀬古歩夢、荻原拓也
MF:郷家友太、伊藤洋輝、平川怜、滝裕太
FW:田川亨介、久保建英

サブメンバー
GK:大迫敬介、若原智哉
DF:川井歩、阿部海大、石尾崚雅、東俊希
MF:齊藤未月、堀研太、山田康太
FW:原大智、安藤瑞季、宮代大聖、斉藤光毅

交代
HT 平川怜 → 齊藤未月
HT 荻原拓也 → 東俊希
HT 久保建英 → 斉藤光毅
67分 田川亨介 → 原大智
67分 滝裕太 → 宮代大聖
83分 郷家友太 → 山田康太

マッチレポート

U-19日本代表は、9日(日)遠征第3戦目となる強豪ブラジル代表と対戦し、接戦を演じるも1-1で終了しました。

説明不要のサッカー王国ブラジル。スタッフ、選手共に一番対戦を心待ちにしていた試合です。2年前にも、U-19日本代表がU-19ブラジル代表と2016 Suwon JS Cupで対戦していますが、その際は2-2で引き分けています。ブラジルはFIFAマッチデーウィークの為、欧州中心に海外組8名を招集し、1月末にチリで開催されるFIFAU-20ワールドカップの出場権を掛けたU-20CONMEBOL予選大会に向けて、ほぼベストメンバーを招集。先日は、到着後すぐのゲームでコンディションが厳しい中でも地元U-19メキシコ代表を1-0で破っています。これ以上ない素晴らしい強豪相手に日本は立ち向かいます。

試合開始早々からブラジルは、さすがサッカー王国と思ってしまう強烈な強さを見せてきます。立ち上がり2分、見事なパス&ムーブで左サイドから中央へ繋ぎながら崩し、ゴール前決定機を迎えますが、シュートはゴールバーを超え外れます。相手は落ち着いた正確なパス回し、そしてボールを受けるタイミングやポジションが的確で、なかなかボールを奪えず、日本は我慢の時間が続きます。少しずつ相手のリズムに慣れて来た日本は16分、右サイドをシンプルなパス交換で繋ぎ、FW久保建英選手からMF平川怜選手に繋ぎシュートを放ちますが相手DFのブロックに合います。その後は、なかなか攻め込むことができない日本を相手が翻弄します。

26分、ゴール前でワンツーからDF陣が突破され決定機を作られますが、GK谷晃生選手が素晴らしい飛び出しを見せ、シュートは外れます。34分には不用意なボールの失い方で大ピンチを迎えますが、DF瀬古歩夢選手と谷選手が素晴らしい反応と連携で何とか防ぎます。さらに36分には、相手CKを豪快にヘディングで合わせられますが、谷選手がスーパーセーブで防ぎます。日本は防戦一方の展開でしたが、前半終了間際、カウンターから決定機を作ります。中盤でボールを受けた久保選手がドリブルで持ち出し、絶妙なスルーパスを通すと、田川選手がスピードを活かして相手GKとの1対1を迎えますが、シュートは惜しくも外れます。

日本は流れを変えるべく、ハーフタイムに3選手を交代し後半に臨みます。しかし相手は前半と同様焦らずじっくり攻め込み、チャンスを作っていきます。そして52分、右サイドに流れたボールをDF東俊希選手が一度はクリアしましたが、再び拾われドリブルを仕掛けられ、ペナルティエリア内で東選手が上手くファウルを取られてPKを与えてしまいます。冷静に決められ先制点を許します。しかし、日本は決して気持ちを落とさず反撃に出ます。59分には、左サイドから中央にFW斉藤光毅選手、MF伊藤洋輝選手、再び斉藤選手とテンポよくボールを動かし右サイドへ展開。DF菅原由勢選手が弾丸クロスを上げ、中央で待っていたMF郷家友太選手がこぼれ球をシュートしますが、シュートはゴールバーを超えます。攻撃のリズムが出てきた日本は60分、瀬古選手のロングパスを受けた菅原選手がドリブルから見事なスルーパスを相手DFの間に通すと、抜け出した田川選手が冷静に相手GKとの1対1を制し、同点ゴールを奪います。その後は両チームとも疲れが見え始めますが、勝利すべく緊迫した時間が続きます。75分には、相手に鋭いスルーパスを通されて、ゴール前で決定機を作られますが、東選手が体を張って守り、追加点を許しません。日本はゴールを狙い攻め込みますが、相手の守備陣も固く、試合はそのまま1-1のドローで終了しました。相手に世界のトップレベルを大いに見せつけられ、かなり苦しい時間も続きましたが、何とか耐え凌ぎ、価値あるドローに持ち込みました。

次戦(最終戦)は、メキシコを代表する強豪チーム、U-20クラブ・アメリカと対戦します。

選手コメント

GK #23 谷晃生 選手(ガンバ大阪)
今回の遠征はAFCU-19選手権インドネシア2018に向けて最後の活動であり、U-19ブラジル代表やU-19メキシコ代表などのFIFAU-20ワールドカップで対戦するような世界の強豪国と真剣勝負ができる遠征なので、非常に重要な活動であり、選んでもらったことに感謝しています。メキシコ戦、ブラジル戦を通してセットプレーの守備の部分で怖さを感じました。メキシコ戦では失点に繋がり、ブラジル戦では何回も決定機を作られてしまいました、世界で戦うためにはセットプレーの守備も攻撃も改善し、向上させなければいけないと感じました。その中で自分ができることの幅を広げれば、チームが楽に守れると思うので、さらに高いレベルでチャレンジしたいと思います。2試合を通して、試合の流れからの失点はしていないというところは、ポジティブに捉えつつもさらに突き詰めていきたいです。そしてこの遠征では、強豪国との試合を肌で感じ、自分たちの課題は多く見つかりましたので、AFCU-19選手権インドネシア2018まで残り少ない時間の中でできることを積み重ねてチームとして仕上げていきたいです。

DF #4 橋岡大樹 選手(浦和レッズ)
今回、U-19日本代表の活動は、FIFAワールドカップロシアにトレーニングパートナーとして帯同した遠征以来でしたので、メキシコ遠征に選出して頂いたことを本当に嬉しく思います。それと同時にAFCU-19選手権インドネシア2018前最後の遠征なので、気を引き締めていこうと思いました。U-19メキシコ代表戦は、前半45分間の出場でしたが、自分の持ち味を発揮できたと思います。初めてDF瀬古歩夢選手とセンターバックを組みましたが、連携面は徐々に良くなっていると思います。チームとしては、影山雅永監督からも指摘されていた、課題であるセットプレーで決められてしまったのですぐに改善していきたいと思います。AFCU-19選手権インドネシア2018では、セットプレーで試合が決まる可能性も高いので、今後も気をつけていきたいです。本日のU-19ブラジル代表戦は、さすがな相手で難しい時間帯もありましたが、我慢して先制されながらも追いつくことができたことは、プラスに捉えていいと思います。この2試合無失点で抑える事ができなかったのは悔しいですが、この遠征でしっかりとしたコミュニケーションを取り合ってもっと良い関係を築いていけたらいいと思います。残り一戦、最後しっかり勝って良い形で遠征を終えられたらと思います。

DF #5 菅原由勢 選手(名古屋グランパスU-18)
今回のU-19日本代表メキシコ遠征に招集して頂き嬉しく思います。そして、AFCU-19選手権インドネシア2018に向けて、何が自分でできるのか、何がチームに還元できるのか、アピールする場所を見極めて、しっかり覚悟を持って臨みたいと思います。U-19メキシコ代表、U-19ブラジル代表と連戦をした中で、最初のメキシコ戦で多く出た課題を自分たちで話し合い、改善点をはっきりさせてブラジル戦に臨めました。話し合ったおかげか、ブラジル戦では強豪相手にも攻守で上手く噛み合う部分が増えていったと思います。但し、ゴール前のクオリティや守備のチャレンジとカバーのタイミングなど、また多くの新たな課題も出てきました。そこをまた突き詰めて最終戦に臨みたいです。この遠征では、標高も高く時差もかなりある中でセルフケアが大事だと思っています。試合で100パーセントを出すためにコンディションを整えることの大切さを学んでいます。この遠征では、AFCU-19選手権インドネシア2018を見据えて、チームとしての色々な闘い方を全体で共有し積み上げていきたいと思います。

MF #6 齊藤未月 選手(湘南ベルマーレ)
今回AFCU-19選手権インドネシア2018直前の遠征ということで、個人としてもチームとしてもとても大事な遠征に招集されたのはとても光栄です。先日行われたU-19メキシコ戦では、相手の献身的なプレーやスピードに個人として慌ててしまった部分がありましたが、チームメートとコミュニケーションをしっかりとり、少しずつではありましたが自分たちの時間帯を増やすことができたと思います。相手の作戦をすぐに捉え、どのプレーが有効なのか、どうしたら自分の特徴を活かせるのかを考える必要があると感じたゲームでした。本日U-19ブラジル戦では、相手のゴールを奪うためのアイディアの多さに非常に驚かされましたし。対戦して勉強になりますし、真似できる部分が多かったと思います。そんな中、皆でワードワークして、集中して、失点を1点で抑えられたのと、得点を狙いとした形で取れたのは自信になると思います。まだまだ自分たちの甘さで失点や、簡単なミスが多いので、所属チームでも日本代表でも限りなくパーフェクトを目指してプレーすることをトレーニングからまた意識してプレーしたいと思います。

MF #8 郷家友太 選手(ヴィッセル神戸)
AFCU-19選手権インドネシア2018前最後の遠征に招集して頂いたことに感謝しています。まず、U-19メキシコ代表戦では、セットプレーでの失点が凄く悔やまれた結果になってしまったと、チームとして反省しました。そして、本日のU-19ブラジル代表戦は相手にボールを持たれる時間が長かったですが、我慢強く皆で守備ができたと思っています。AFCU-19選手権インドネシア2018前に強豪国と対等に戦えたということは、チームにとっても自信に繋がったと思います。もちろん世界を目指す上では、個々のレベルアップは必須であり、ブラジル代表の選手からも多くを学びました。この遠征は、AFCU-19選手権インドネシア2018前に向けて最後のアピールの場だと思います。自分らしいプレー、日本らしいサッカーを目指すこのメンバーに入れるように残り一戦頑張りたいと思います。

スケジュール

9月2日(日) PM トレーニング *非公開
9月3日(月) AM トレーニング *非公開
2-0 親善試合 vs.U-19ベトナム代表
9月5日(水) AM トレーニング
PM トレーニング
9月6日(木) AM トレーニング
PM トレーニング
9月7日(金) 1-1 第1戦 vs.U-19メキシコ代表
(National Training Centre of Mexican Football Federation)
9月8日(土) AM トレーニング
9月9日(日) 1-1 第2戦 vs.U-19ブラジル代表
(National Training Centre of Mexican Football Federation)
9月10日(月) AM トレーニング
9月11日(火) 10:30 第3戦 vs.U-20クラブ・アメリカ
(Club América Fuerzas Básicas)

※時間は全て現地時間となります。
※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。
※National Training Centre of Mexican Football Federation の正式名称は下記になります。
 Centro de Alto Rendimiento de la Federacion Mexicana de Futbol
※試合観戦につきましては、会場の都合により入場制限がある場合がございます。あらかじめご了承ください。

国際親善試合 ~メキシコ遠征~

日程:2018/9/2(日)~2018/9/13(木)
会場:メキシコ/National Training Centre of Mexican Football Federation
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