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SAMURAI BLUE 西野監督、「日本らしい戦いをしたい」

2018年07月02日

SAMURAI BLUE 西野監督、「日本らしい戦いをしたい」

2018 FIFAワールドカップロシアでベスト16に進出したSAMURAI BLUE(日本代表)の西野朗監督は7月1日(日)、初の8強進出をかけたベルギー代表との対戦を翌日に控えてロストフ・ナ・ドヌのロストフ・アリーナで公式会見に臨み、「勝機はピッチに落ちている。日本らしい戦いをしたい」と抱負を語りました。

日本は1勝1分1敗でグループHを2位で突破して、2大会ぶり通算3度目の16強に進出。対するベルギーはグループGを3戦全勝で勝ち進み、ベスト8入りした前回2014年大会に続いて通算5度目の16強進出です。FIFAランクでは日本の61位に対して、ベルギーは3位の強豪です。

西野監督はベルギーを「今持っていないかもしれない力をチームで作り出して戦わなければ戦えない相手」としながらも、ノックアウトステージからがワールドカップの本番と捉える強豪国の考え方に触れて、「我々もベルギーと精神面で同じレベルに立つぐらいの意気込みは、持ってもいいと思う」と語り、強い気持ちで臨む姿勢を示しました。

一方、ベルギーのロベルト・マルティネス監督は、会見で日本について訊かれると香川真司選手(ボルシア・ドルトムント)、本田圭佑選手(CFパチューカ)、吉田麻也選手(サウサンプトン)、乾貴士選手(レアル・ベティス)らの名前を次々に挙げて、「集中して臨まなければ問題を起こされる」としながらも「肝心なのは日本の強みを中和させることだ」と語り、日本のボールキープを妨げる意向を示しています。

両チームはこの日、試合会場のロストフ・アリーナを視察。ピッチ保護のために試合前日の公式練習を試合会場で行うことはできませんでしたが、SAMURAI BLUEの選手たちはピッチを歩いて感触を確かめました。

その後、市内にある地元クラブ、ロストフFCの競技場であるオリンプ2スタジアムへ警察の先導で移動して非公開で練習しました。

右足首痛で前日は別調整だった岡崎慎司選手(レスター・シティ)も合流。公開された冒頭15分の練習には海外メディアも含めて大勢の報道陣が詰めかけて、ピッチで入念にストレッチやジョギング、2人一組でのパス交換やドリブルなどの基礎練習に取り組む選手たちの様子を追っていました。

勝てば日本として初のベスト8入りが決まる一戦を前に、香川選手は「みんながいい準備をして調整ができた」と話し、「本当に厳しい戦いになる。うまく行かないことがあってもぶれずに、我慢しながら120分戦うつもりでやりたい」と、強い決意を口にしました。

また、監督とともに公式会見に臨んだ昌子源選手(鹿島アントラーズ)は、「ベスト8という日本の新しい歴史を作ることを目標にやってきた。いろいろなプレッシャーがあると思うが、自分たちの力を出すことが大事になる」と意気込んでいます。

試合は90分間で決着がつかない場合は15分ハーフの延長戦を行い、それでも同点の場合にはPK戦を戦うことになりますが、西野監督は「そこに入る前に決着をつけたい」と語り、「勝機はピッチのどこかに落ちている。それを全員で拾いたい。大会に入って化学反応を作ってきた。日本らしい戦いをしたい」と話しています。

試合は現地時間7月2日(月) 21:00(日本時間、3日(火) 3:00)キックオフの予定です。

監督・選手コメント

SAMURAI BLUE(日本代表)西野朗 監督
ワールドカップでベスト16というノックアウトステージの試合で、いろいろなチャレンジをして臨む必要があります。ベルギーは世界トップ3にランクされる強豪チームで、61位の日本がどう挑むかですが、あらゆる策を駆使する必要があって、今持っていないかもしれない力をチームで作り出して戦わなければ、戦えない相手だと思っています。ピッチのどこかに勝機は落ちている。それを全員で拾いたい。我々は大会に入って化学反応を全員で作ってきました。このノックアウトステージの雰囲気はグループステージとはまた違うものになりますが、その中でも日本チームらしい戦いをしたいと思います。日本はこれまでにベスト16を2度経験していますが、その時の状況とは違って、今回は十分に力を持っていますし、戦う力を生み出せると思っています。それを選手全員で生み出して臨みたいと思います。

「これからがワールドカップ」という考えの強豪国と同じまではいきませんが、それに近い余裕やメンタリティ、精神は作れると思っています。我々もベルギーと精神面で同じレベルに立ちたいですし、そのぐらいの意気込みは対等に持ってもいいと思っています。
グループステージ3戦目は1,2戦からのターンオーバーで十分に戦える自信がありましたし、選手を休ませた部分も確かにあります。選手が疲弊せず、良い状態で明日の試合を迎えられると考えています。

GK #1 川島永嗣 選手(FCメス)
ベルギーにはタレントのある選手が揃っていて、FWにもいろいろなタイプが揃っています。まずはスペースを与えないようにすることが第一かと思います。自分は特にPKが得意とは思っていませんが、とにかく、そういう状況になれば自分を信じてやるだけです。日本がいままで成し遂げていないものを手にするチャンスが目の前にあります。ベスト16は素晴らしいですが、みんな、自分たちの目標はもっと上にあるということは感じています。

FP #3 昌子源 選手(鹿島アントラーズ)
ベルギーには素晴らしい選手がたくさんいるので、対戦は楽しみです。マッチアップするのはルカク選手が多いかと思いますが、気持ちから入って勝っていかないとと思っています。グループステージからすべての試合でこのチームならできると思ってやってきました。明日も同じように強い気持ちでやっていきたいと思っています。

FP #10 香川真司 選手(ボルシア・ドルトムント)
いまは本当に冷静で、いつものように試合を迎える感じです。一発勝負なのでぜひ勝ちたいし、その準備しかやっていません。相手は3バックですがが、うまくやれば必ずスペースが空いてくるので、そこを逃さずに、どれだけその瞬間に入っていけるかだと思います。チームとしても個人としても本当にすべてをぶつける思いでやってきました。必ず勝って次に進みたいと思います。

ロベルト・マルティネス ベルギー代表監督
我々は昨年、日本と親善試合もしています。その時から監督が変わっていますが、サッカーは変わっていないと思います。エネルギーと技量があり、両サイドバックの酒井選手や長友選手が素早く高い位置を取るスピードもあります。日本には欧州の主要リーグでプレーしてきた選手が多くいて、非常に難しい試合になると思います。問題を起こされると思うので、集中して臨まなければなりません。日本がポゼッションで優位に立つことはあまり心配していません。肝心なのは相手の強みを中和させることであり、最も重要なのはボールを持ってなにをするかで、ポゼッションそのものに焦点をあてることはしません。

スケジュール

2018 FIFA World Cup Russia
6月19日(火) 2-1 第1戦 vs コロンビア代表(Mordovia Arena)
6月20日(水) PM トレーニング
6月21日(木) PM トレーニング
6月22日(金) AM トレーニング
6月23日(土) PM 公式会見・公式練習
6月24日(日) 2-2 第2戦 vs セネガル代表(Ekaterinburg Arena)
6月25日(月) PM トレーニング
6月26日(火) AM トレーニング
6月27日(水) PM 公式会見・公式練習
6月28日(木) 0-1 第3戦 vs ポーランド代表(Volgograd Arena)
6月29日(金) TBC トレーニング
6月30日(土) TBC トレーニング
7月1日(日) TBC 公式会見・公式練習
7月2日(月) 21:00 ラウンド16 vs ベルギー代表(Rostov Arena)

※時間はすべて現地時間。
※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。

2018FIFAワールドカップロシア

大会期間:2018年6月14日(木)~2018年7月15日(日)

ラウンド16
7月2日(月) 21:00 [現地時間] / 7月3日(火) 3:00 [日本時間]
vs ベルギー代表

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