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2017年度第2回J3担当審判員研修会を開催

2017年08月15日

2017年度第2回J3担当審判員研修会を開催

2017年度第2回J3担当審判員研修会を8月4日(金)~6(日)の3日間、J-GREEN堺で開催しました。

猛暑の厳しい環境の中、コンディショニングチェックやプラクティカルトレーニングを実施。「マネジメントスキル向上」や「危険予知(KYT)」等具体的なテーマを掲げた充実した研修会になりました。

参加者はディスカッションも積極的、かつ、活発で、審判員同士、意見交換をしながら切磋琢磨し研修会に臨んでいる様子が印象的でした。

明治安田生命J3リーグは、8月後半より中断が明けますが、残りのシーズンはさらに高いパフォーマンスが期待されます。

インストラクターコメント

池田直寛 1級審判インストラクター(岡山県)
今回、初めてチーフインストラクターという立場で参加しました。研修会の3本柱である映像ディスカッション、ワークショップ、プラティカルトレーニングを中心に進めました。映像ディスカッションは、「マネジメントスキル向上」をテーマに物造り現場で行われている危険予知トレーニング(KYT)の手法に基づいて映像を分析し、①現状把握(どんな危険が潜んでいるか)、②本質追求(これが危険のポイントだ)、③対策樹立(あなたならどうする)、④目標設定(私達はこうする)という流れでまとめて発表し、ワークショップでは、小幡氏にノンバーバルコミュニケーション(非言語コミュニケーション)の体験講座を行っていただきました。両セッションとも審判員が積極的に取り組み実際のゲームに役立つものになったと感じましたし、彼らの的を射た意見やまとめを聞いてJ3チームのレベルアップを実感しました。

真夏の大阪でのプラティカルトレーニングは、大変厳しいものでしたが、4人のインストラクター(大西さん、前田さん、高橋さん、安元さん)の良い準備に加え、デモンストレーターのレベルも高かった事で中身の濃いトレーニングになりました。審判員達には、この研修会で考え気付いたことを現場で実践し、自己分析を繰り返すことで与えられたものではなく、自分で造り上げたものに変えて行ってほしいと思います。また、私自身初めてチーフとして研修会の取りまとめをさせていただいたことで、多くの気付きがありましたので、今後の活動に役立てていきたいと思います。

参加者コメント

上原直人 1級審判員(新潟県)
今回の研修会ではマネジメントをテーマにしながら、「危険予知」をキーワードに様々なセッションを行いました。グループディスカッションでは前半戦で起きた事象を題材にして、より良いマネジメントを行うにはどうすれば良いのかをディスカッションをしました。時間帯やスコアなどを考慮し、チームや選手が何を意図しているのかという現状を正しく把握することが、数多くの「危険予知」を行い、対応への準備をすることができると学びました。プラクティカルトレーニングでは「プレーに巻き込まれた」、また「カウンター」といった状況から動き出し、ペナルティーエリア周辺での事象を判定するという内容でした。ここでは常に「危険予知」を働かせながら距離と角度を修正し、視野の確保をすることが重要だと実感しました。J3リーグを担当する審判員として誇りを持ちながら、レフェリーチームとしてより良いレフェリングができるよう、リーグ戦再開に向けて臨みたいと思います。

堀格郎 1級審判員(岡山県)
今回の研修会ではJ3審判員の課題であるマネジメントについて、みんなで主体的に改善策や考え方を学べたと思います。危険予知(KY)について、各グループで実際のシーンを観て、現状の把握、本質の追求、対策樹立、目標設定を行い、どんな危険が潜んでいるか、それをどうするかを話し合うことで、私自身の対応の引き出しも増え、危険な状況を予測しておくことで素早く行動に移れると思いました。またノンバーバルコミュニケーションでは、言葉を使わず、ジャスチャーだけで伝えるにはどうすれば良いかを実際のシーンを演じることで学びました。私は選手に伝えたいことが一方通行になるときがありますが、今回学んだ、優先順位をつけて一つ一つ明確に伝えることで解消できるのではないかと思い、今後意識してチャレンジしたいと思います。

研修会はYo-Yoテスト、競技規則の改正、グループディスカッション、プラクティカルなど3日間充実した内容で有意義な時間でした。後半戦から私もJ3レフェリーチームに入ることに誇りを持ち、良いゲームにつなげられるようにみんなと切磋琢磨していこうと思います。

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