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FIFAクラブワールドカップ ジャパン 2016 レアル・マドリードがクラブの頂点に立つ

2016年12月19日

FIFAクラブワールドカップ ジャパン 2016 レアル・マドリードがクラブの頂点に立つ

FIFAクラブワールドカップ ジャパン 2016の決勝と3位決定戦が18日(日)、横浜国際総合競技場で開催されました。

決勝に先立って行われた3位決定戦では、クラブ・アメリカ(北中米カリブ代表)とアトレティコ・ナシオナル(南米代表)が対戦しました。先手を取ったのは、アトレティコ・ナシオナル。6分、縦パスに抜け出したオリランド・ベリオ選手が、相手のオウンゴールを誘いました。26分には右サイドを突破したベリオ選手からのクロスをアレハンドロ・ゲラ選手が右足で決めてリードを2点に広げました。

対するクラブ・アメリカもキャプテンのルーベンス・サンブエサ選手を中心にゴールを目指します。38分、サンブエサ選手のパスをエリア左で受けたミゲル・サムディオ選手が折り返し、ミカエル・アロージョ選手が押し込んで1点を返しました。さらに66分に獲得したPKをオリベ・ベラルタ選手が冷静に沈めて、同点に追い付きます。その後、オープンな展開となり互いにチャンスを迎えますが、ゴールは生まれず、今大会初のPK戦に突入します。4-3でPK戦を制したアトレティコ・ナシオナルが3位に輝きました。

決勝戦では、レアル・マドリード(ヨーロッパ代表)と鹿島アントラーズ(開催国代表)が世界が注目する本大会の締めくくりにふさわしい試合を展開しました。

まずはレアルがヨーロッパ王者の力を示します。9分、ルカ・モドリッチ選手が放った右足のミドルシュートを曽ヶ端準選手が一度は弾き出しますが、こぼれ球をカリム・ベンゼマ選手がプッシュ。早々に先制点を挙げます。

しかし、直後の10分にキャプテンの小笠原満男選手がクロスバー直撃のミドルシュートを放ち、反撃の狼煙を上げます。世界最高峰のタレントを有するレアルは、27分にベンゼマ選手、37分にルーカス・バスケス選手が決定機を迎えますが、シュートは曽ヶ端選手がセーブ。前半終了間際に左サイドの土居聖真選手からのパスを柴崎岳選手がトラップして左足を振り抜きます。シュートはゴール左に吸い込まれ、同点ゴールが生まれます。

興奮冷めやらない52分には、相手ゴール前でボールを奪取した柴崎選手が左に流れながら左足でシュートを放ち、再びゴールネットが揺らして逆転します。劣勢から一転、大観衆からの声援も後押しして世界的なビッグクラブを追い詰めます。

徐々にギアを上げてきたレアルは60分にPKをクリスティアーノ・ロナウド選手が決めて試合を振り出しに戻します。再び窮地に追い込まれた鹿島でしたが、ここから開催国代表としての意地を見せます。度々鋭いカウンターを浴びながらも、昌子源選手と植田直通選手がピンチの芽を摘み、勇敢に攻め続けます。後半終了間際には、左サイドの鈴木優磨選手からのクロスをゴール前で金崎夢生選手がスルーして、ファーサイドに走り込んだ遠藤康選手が右足で合わせるも、ゴールを捉えることができません。

延長戦に入ると、レアルが勝負強さを見せます。98分に一瞬の隙きを突き、ベンゼマ選手の縦パスからロナウド選手が抜け出し、左足でGKの股下を抜く勝ち越しゴールを挙げます。さらに、104分にもロナウド選手が決めてハットトリックを達成し、鹿島を突き放します。最後までゴールを目指した鹿島でしたが、追撃のゴールは生まれず。4-2で勝利したレアルが世界一の称号を手にしました。アジア勢として初のファイナル進出を果たした鹿島は頂点には届かなかったものの、その実力を遺憾なく発揮し、世界第2位をつかみました。

監督・選手コメント

ジネディーヌ・ジダン 監督(レアル・マドリード)
自分たちが苦しめられることは覚悟していましたし、簡単なファイナルにはならないと思っていました。相手チームはとにかく走り回っており、果敢に戦っていました。そうした試合に勝ってタイトルを取ることができ、非常にうれしいです。今日は“マドリスタ”も多かったと思いますし、われわれを応援してくれた皆さんに心から感謝申し上げたいと思います。この1年、選手は素晴らしいプレーをしてくれました。「ありがとう」と言いたいです。

クリスティアーノ・ロナウド 選手(レアル・マドリード)
今年は忘れがたい1年となりました。チームとして、私個人として、UEFAチャンピオンズリーグやUEFA EUROなどで優勝しました。そして数日前にバロンドールも受賞しました。そういった意味で完璧な1年の締めくくりができました。非常に幸せを感じています。これからも自分の仕事をやり続けるだけですし、試合を楽しみ、タイトルをどんどん取っていきたいと思います。

石井正忠 監督(鹿島アントラーズ)
選手は120分間しっかりとファイトしてくれて、レアル・マドリードに対して真っ向勝負で戦ってくれました。相手を苦しめさせることはできたと思いますが、ちょっとしたポジショニングやプレーの判断ミスで失点してしまったので、本当に悔しい思いでいっぱいです。世界第2位ということで急激に日本のサッカーが世界に近づいていることを証明できたのではないかと思います。また、世界中の小さなクラブに勇気を与えることができたと思います。

オルランド・べリオ 選手(アトレティコ・ナシオナル)
この試合は勝たなければいけなかったので、100%の力を注ぎました。このような結果が出たことをとてもうれしく思っています。コロンビアのチームがライバルに対して良い試合ができる、というのを見せることができてうれしかったです。ブラジルの人たちもたくさん応援してくれました。また、シャペコエンセのファンも声援をくれたことは、アトレティコ・ナシオナルが良いプレーができた一つの要因だと思います。

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2016年12月8日(木)~12月18日(日)
神奈川県/横浜国際総合競技場
大阪府/市立吹田サッカースタジアム

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