ニュース
高校生トレーニング
2010年08月13日
本日は、高校生トレーニングの様子を報告します。
高校生は、夏季休業中に入ると同時に、約1週間の帰省をし、7月27日からトレーニングを再開し
ました。夏季休業中は、キャリアディベロップメントの一環として、Jヴィレッジでアルバイトを行って
います。そのため、基本的に夕方のトレーニングとなっています。また、先日のダイアリーにもあり
ましたように早朝トレーニングを実施しています。
さて、通常のトレーニングは、アカデミー生が集まってくるとまず、The11+を行います。
これは、FIFAメディカルチームが開発したもので、 開発のコンセプトは、靭帯損傷、筋損傷と
いった傷害予防のためです。
なぜ行うのかと言うとフットボールの動作は、負荷が高いので、靭帯損傷や筋・腱損傷が多く
発生します。靭帯、筋、腱は血流が良くありません。そのため、怪我をすると再生能力に乏しい
と言われています。そこで、筋負荷をかけることが靭帯、腱、筋血流に良いので、効率良く血流を
良くしていくためのトレーニングとして開発し、傷害を少なくしたいというのが狙いです。
このTHE11+の流れは、以下の通りです。
ランニング・エクササイズ
同じく、ランニング・エクササイズです。
![]() |
マーカーをフィールドにセットアップします。
①まっすぐ前へジョギング
次に ②ヒップアウト ③ヒップインを行います。 |
同じく、ランニング・エクササイズです。
![]() |
これは、最初のコーンまで、ジョギングし横に パートナーに向かっていきます。 パートナーと出会った時に…
④パートナーを回る
⑤ショルダーコンタクト
を行います。
左の写真は、ショルダーコンタクトです。
そして、次に⑥素早く前後走
を行います。これは、2つマーカーを進み、1つ
バック走で戻るランニングです。 |
ベンチ・ハムストリング・片足立ち・スクワット・ジャンプ・ランニングエクササイズ
ベンチは、縦向きと横向きの2種類あります。そして、能力に応じて負荷をコントロール
ベンチは、縦向きと横向きの2種類あります。そして、能力に応じて負荷をコントロール
します。
![]() ![]() |
⑦ベンチ縦の、開始姿勢は、うつぶせになり、前腕で上体を支
えます。 上体、骨盤、脚を持ち上げ、体が頭から足まで一直線になる
ようにします。 ⑧ベンチ横は、左の写真のように横向きになります。
⑨ハムストリングは、左下の写真です。
⑩片足立ちは、左の写真のように、片足立ちでパートナーを押
し合います。 ⑪スクワットを行います。
⑫ジャンプは、垂直・ラテラル・ボックスの3種類行います。
⑬最後にスプリント系のランニングエクササイズを行います。
|
さて、次にボールを使ったウォーミングアップです。
リラックスしながらも集中して二人でボールコントロールしながらバーにボールを当てます。
リラックスしながらも集中して二人でボールコントロールしながらバーにボールを当てます。


次に、パス&コントロールです。
![]() |
基本のテクニックを身につけます。 動きながらのテクニック。 動きながら観ること。 タイミング良く動き出すこと。 ドリブルとパスの選択肢を持ってプレーすること。 ドリルで行うのでかなりの反復回数になります。 そして、コーチがディフェンス役となり、判断を求めていきます。 |
![]() |
ボールを失わずにボールを保持し続けるためには・・・ 常に周りを観ておくこと。 最初のドリルトレーニングの発展形です。(よりフットボールに 近づける) ここで、注意しなければならないのは、パスコースばかり探し てしまい、ドリブルという選択肢を忘れてしまうことです。 人を攻略することを学びます。 |
オーガナイズを変更している間は、ネットに向かってヘディングとボレーを行います。
![]() |
5人組ローテーションで行います。 |
ゲームの前には、フィニッシュのトレーニング。
トップスピードでペナルティエリアに侵入して来る選手とボールが出会うことができるか、動きの精度と
キックの精度が求められます。


最後のゲームです。ハーフピッチでGKを含めて、8vs8で行います。


最後のゲームは、感覚で行うのではなく、自分が行ったプレーを言語化し、自ら評価を下して、次に
つなげていきます。プレーを言語化するということは、すなわち『考える』ということであり、このことを
繰り返し行うことによって身体にしみこませ、瞬時に状況を判断し、プレーを決定する能力を身に
つけていきます。
※「FIFA 11+」の詳細は、JFA公式HPよりご覧ください → こちら