JFA.jp

JFA.jp

EN
ホーム > 最新ニュース一覧 > 2014年度 第1回審判アセッサー研修会を実施

ニュース

2014年度 第1回審判アセッサー研修会を実施

2014年04月16日

2014年度 第1回審判アセッサー研修会を実施

4月5日(土)・4月6日(日)、JFAハウスにて2014年度第1回審判アセッサー研修を実施しました。
今回の研修会では、今シーズンから新アセッサーを対象に、審判員評価に関するディスカッションを行い、その他ハンドの判定の考え方の共有や、2013年度第2回アセッサー研修会から継続して取り組んでいる「新アセスメントレポートの改訂」を主なテーマに行いました。
アセスメントレポートとは、審判員の試合のパフォーマンス評価を行う評価表のことで、2015年シーズンから現在使用しているアセスメントレポートの内容を一部改訂し、新フォーマットで評価を行う予定となっています。
その他、今シーズンのこれまでの試合の映像を用いての評価のすり合わせを行いました。

2014年度第1回アセッサー研修会の主なプログラム

A)2014年度新規アセッサー5名を対象に審判員評価に関するディスカッション
B)新アセスメントレポートを用いた評価の摺り合わせ(対象試合:2014年シーズンJ1試合)
C)ハンドの判定の考え方の共有

インストラクターコメント

小幡真一郎 JFA審判委員会副委員長/指導者部会長
A)2014年度新規アセッサー5名を対象に審判員評価に関するディスカッション
今回初めて実施した企画です。アセスメントレポートの記載と評価点に関して、コメントと評価点の整合性、審判員へのフィードバックするための書き方などをディスカッションしました。
我々審判指導者は、審判員の成長・上達を任されており、いつも他のアセッサーの観点や表現などを学び続けることが必要であることを確認しました。
「人を評価し、指導すること」の難しさを感じつつ、自分を磨く・高めることを続けていきたいです。

B)新アセスメントレポートを用いた評価の摺り合わせ
研修会に参加するアセッサーは、事前に2014年シーズンのJ1ゲームの映像を分析し、新アセスメントレポートを用いて評価を記載する課題を実施しました。
研修会では、アセッサーが事前に分析した試合における難易度、Key Incidents(重大な出来事)、項目ごとのパフォーマンスの評価、総合の評価点を持ち寄ってグループディスカッションを行い、グループごとに発表し、参加者全員で情報を共有しました。
そのなかでも特に、主審に関わる評価項目についてディスカッションしました。
今後も引き続き記載内容を整理し、誰もが同じ観点で評価できるようなレポートの内容にしていきたいと考えています。

C)ハンドの判定の考え方の共有
ハンドの反則について、Jリーグ担当主審に指導している内容をアセッサーにも伝え、共通理解を図りました。
特に、競技規則に示されている「手や腕がボールの方向に動いているかどうか」、「相手競技者とボールの距離、予期したボールかどうか」、「手や腕が不自然な位置にあるかどうか」を映像を使って確認しました。近年、ボールや人の動きが早くなり、ハンドの判定が難しくなってきていますので、明確な根拠を持ちたいものです。

受講者コメント

大西弘幸 JFA審判アセッサー(兵庫県)
今回の研修会では、各自が事前に共通の試合を観て作成した新アセスメントレポートを用いて、項目ごとにグループディスカッションを行い、Key Incidents(重大な出来事)の抽出、評価の摺り合わせ、新アセスメントレポートの改善点などが話し合われました。
新しいレポートでは、各項目において、良かった点、課題となる点を記載することになります。
現行のアセスメントレポートに比べ、より細かく記載していくことになりますが、審判員が個々に持っているストロングポイントを伸ばし、また、改善点や課題を明確に提供できるものと感じました。    
私自身は、駆け出しのインストラクター・アセッサーですが、審判員が自ら考え、自身のパフォーマンスの向上に役立ててもらえるようゲーム分析能力はもちろんのこと、Key Incidentsから考えるポイントを絞った改善点の掲示、そして言葉や思いの伝え方を勉強していきたいと思っています。

松村和彦 JFA審判アセッサー(広島県)
今回、アセッサー研修会に参加させていただいて審判員を評価することがこんなにも大変なものだと実感することができました。
それに加えて、その評価一つで審判員を良い方向に導くできる要素になり得ると感じました。
不安な面も多々ありますが、自分なりの信念を持って今後、アセッサーの仕事に関わっていき、1人でも多くのすばらしい審判員を育てていきたいと考えております。

下村昌昭 JFA審判アセッサー(新潟県)
今回初めてアセッサーという立場で研修会に参加させていただきました。
先輩方の審判員をしっかり育てたいという熱い気持ちが伝わってきました。
こうして、私もここまで育てていただいたのだと言う感謝の気持ちと、微力ながらもお手伝いしたいと言う気持ちで、いっぱいです。

平野 伸一 JFA審判アセッサー(大阪府)
今回のアセッサー研修会は、2つの意味での気づきを与えてくれました。
午前中の新アセッサー研修では、これまでの審判経験から得たものをどう伝えていくかについて、それぞれの思いを受け取りました。
人が人に教え伝えるなかで、どう気づきを持たせ主体的な取組みにつなげるか、たくさんの参考になることがあり、レポートに書く文章の大切さも確認しました。
午後の研修では経験豊かなアセッサーの方々の試合分析を伺いながら、その観点の広がりと深さについて改めて考えることができました。
これから始まるアセッサー活動に活かしていきたいと思います。

 

アーカイブ
NEWS メニュー

関連情報

  • 4級審判員向けJFAラーニング
JFAの理念

サッカーを通じて豊かなスポーツ文化を創造し、
人々の心身の健全な発達と社会の発展に貢献する。

JFAの理念・ビジョン・バリュー