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SAMURAI BLUE、タイ戦へ気持ちも新たに練習、バンコクへ移動

2016年09月03日

SAMURAI BLUE、タイ戦へ気持ちも新たに練習、バンコクへ移動

SAMURAI BLUE日本代表は9月2日(金)、逆転負けを喫したアジア最終予選(Road to Russia)初戦のアラブ首長国連邦(UAE)代表戦から一夜明けて、さいたま市内で午前から練習を実施。その後、タイ代表戦(6日)との第2戦を戦うバンコクへ向けて移動しました。

肌が焦げるような強い陽射しが降り注ぐ中、練習の冒頭で約10分間のミーティングを行い、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督はピッチに集まった選手たちに、「昨日の試合は残念だったが、残りの9試合を全部勝つつもりで最後まで戦い抜くこう」と強く語りかけました。

練習では、FW本田圭佑選手(ACミラン)ら前夜の先発メンバーはランニングや屋内でのストレッチなどの軽めの調整に終始。交代出場したMF原口元気選手(ヘルタ・ベルリン)らを含めた控え組は、5対5の対人練習を実施。ハリルホジッチ監督から「行け、行け!」、「足を止めるな!」と厳しい声が掛けられ、1タッチ、2タッチなど少ないタッチ数で機敏に動きながら、アグレッシブにボールと相手に迫るように指示が出ていました。

攻撃の組み立てにも取り組み、両サイドからのクロスボールにゴール前で合わせる動きや、中央からのスルーボールで相手の裏を突く動きを確認。指揮官自らが球出しをして、裏に出るタイミングや角度などを入念にチェックしていました。

また、GKは出場しなかった東口順昭選手(ガンバ大阪)と林彰洋選手(サガン鳥栖)の2人が、近距離からの浮き球やサイドからのハイクロスのキャッチングなどに取り組みました。

試合後には落ち込んだ様子の選手たちでしたが、この日の練習では吹っ切るように精力的な動きを見せていました。

原口選手は「2次予選でもああいう感じで始まってやり直せた。もう一回チームでやれば必ず結果が出ると思う」と話し、MF山口蛍選手(セレッソ大阪)は自身のオリンピック代表での経験を振り返って、「自分たちも負けた時があったが、前向きにやってそこから立て直して行けた。必ずうまく行くと思う」と語り、気持ちを切り替えていました。

なお、FW岡崎慎司選手(レスター・シティ)、MF香川真司選手(ボルシア・ドルトムント)は足に違和感を覚えたため、MF柏木陽介選手(浦和レッズ)と共に別調整でした。

チームは練習後にホテルに戻って昼食を摂り、支度を整えると、第2戦のタイ代表戦を戦うバンコクへ向けて成田空港からチャーター便で出発。約6時間のフライトを経てバンコクの空港に到着すると、現地のファンや報道陣など多くの人の出迎えを受けました。

タイは1日(木)にアウェイでサウジアラビアと対戦し、初戦を0-1で落としています。

SAMURAI BLUEは3日から現地で練習を開始します。

選手コメント

MF 大島僚太 選手(川崎フロンターレ)
昨日は、緊張しているつもりはなかったんですが、実際にプレーしてみると感覚が違うところは多少ありました。結果が出なかったので悔しい気持ちは変わらないですし、試合に出た以上、結果を出さなければいけなかったと捉えています。僕自身、もう少し中と外の使い分けができればよかったですし、そういう使い分けができるように、全体を見ることができるようにならないといけないと感じました。

DF 酒井宏樹 選手(オリンピック・マルセイユ)
セカンドボールを獲る意識はみんなできていたと思いますが、最終予選になって一つレベルが上がった状態では五分五分の競争になってくるので、よりアラートな状態にしておかないといけなかったと思います。あれだけ前に行かせてもらえていたので、僕のサイドは絶対に結果を出さなくてはいけなかった。次の相手がどういう出方をしてくるか分からないですけど、まず相手の状況をみてしっかり整理していきたいと思います。

MF 山口蛍 選手(セレッソ大阪)
昨日は、自分が入った時の役割を考えながら試合を見ていました。もうちょっと予測があればセンターバックももっと早めに相手を潰せたかもしれないですし、ボランチももっと早く凌げていたかと思いました。監督からも前向きにやるしかないと話がありましたし、僕らも切り替えてやるしかありません。予測やインターセプトで相手ボールを取れる場面も多くなると思うので、そういうところでもっと違いを見せたいと思います。

DF 植田直通 選手(鹿島アントラーズ)
いつ呼ばれてもいいように準備していました。五輪の悔しさを晴らすにはここしかないので、ベンチに座っているだけでなく、試合に出られるようにしっかりやっていかなくてはという危機感もあります。五輪のアジア予選を戦って、予選はそう簡単じゃないと分かっていますが、それを今回改めて思い知らされました。しっかりと切り替えて、次は必ず勝てるようにみんなで一致団結しなければいけないと思います。

MF 原口元気 選手(ヘルタ・ベルリン)
負けるときつくはなりますが、2次予選でもやり直せました。日本はアウェイでも技術的には負けることはないと思います。負けるとしたら、気持ちの部分やずる賢さだと思うので、相手以上の気持ちを持って1つ1つの球際で競り合いや走ることにこだわってやっていければ必ず勝てると思います。危機感を持って、このプレッシャーに打ち勝つだけのメンタリティを持っている選手が日本代表にはいると思うので、僕もその一人になりたいですし、もう一回チームでやれば必ず結果が出ると思います。

MF 本田圭佑 選手(ACミラン)
UAE戦の日本は勝負弱かったですね。日本代表は数値上ではすごくいい戦力ですが、試合に勝つということは、数値では計れない勝負強さ、勝負に慣れているか、厳しいことを経験してきたか、そんな積み重ねの集合体だと思います。UAEはそういう経験をしてきた選手たちが多くなってきたのではないか、日本代表の選手たちはそこが欠けているという結果の表れです。戦い方を論じる以前に、根本的な気合いや根性、負けず嫌いみたいなものが地味に足りていません。国際大会は別な質と戦うので、外国人選手に慣れた選手がもっと多くなる状況を、日本は真剣に考えなければいけないと思います。

スケジュール

8月28日(日) 17:30 トレーニング ※一般公開(埼玉スタジアムサブグラウンド)
8月29日(月) 17:00 トレーニング ※一般公開(埼玉スタジアムサブグラウンド)
8月30日(火) PM トレーニング ※一般非公開
8月31日(水) 未定 トレーニング ※一般非公開
9月1日(木) 1-2 アジア最終予選(Road to Russia)
vs UAE代表(埼玉スタジアム2002)
9月2日(金) 10:00 トレーニング ※一般公開(浦和駒場スタジアム)
9月3日(土) PM トレーニング ※一般公開未定
9月4日(日) PM トレーニング ※一般非公開
9月5日(月) PM トレーニング ※一般非公開
9月6日(火) 19:15 アジア最終予選(Road to Russia)
vs タイ代表(Rajamangala Stadium)

※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。
※時間は全て現地時間です。

アジア最終予選(Road to Russia)

2016年9月6日(火) 19:15(日本時間21:15)キックオフ(予定)
ラジャマンガラスタジアム(タイ/バンコク)
テレビ朝日系列 / NHK-BS1にて全国生中継
タイ代表 vs SAMURAI BLUE(日本代表)
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