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スポーツ救命ライセンス講習会を東京都で開催

2022年05月23日

スポーツ救命ライセンス講習会を東京都で開催

5月7日(土)、「スポーツ救命ライセンス講習会」を東京都のフィジオセンターで開催しました。フィジオセンターの職員など8人が参加した研修会は古家信介さん(スポーツ救命部会員)が講師を務め、講義では熱中症・脳振盪(のうしんとう)などについて解説し、実技では心肺蘇生の中でも最も重要となる胸骨圧迫とAED(自動体外式除細動器)の使い方や、バックボードによる全身固定・搬送について学習しました。受講者はAEDの重要性を認識し、日常生活においてもAED設置場所を意識するなど、AEDへの関心を高めた様子でした。

日本サッカー協会は、ピッチ上の選手の安全を守ることを第一とした「スポーツ救命ライセンス講習会」と簡易救命講習会である「JFA+PUSHコース」を2017年から実施しています。「スポーツ救命ライセンス講習会」は、(公財)日本スポーツ協会(JSPO)公認アスレティックトレーナーが資格更新のために保有しなければならないBLS(Basic Life Support:一次救命処置)資格取得のための講習会として認定されています。

※AEDのご購入・リースは、「メディカル」の「AEDのご紹介」をご覧ください。
※講習会開催希望の団体は、「講習会を開催するには」の[問い合わせフォームはこちら]からお問い合わせください。

講師コメント

武田聡 医師(東京慈恵会医科大学救急医学講座/スポーツ救命部会 部会長)
東京慈恵会医科大学の中に新しく開設された「フィジオセンター」で初めての「スポーツ救命ライセンス講習会」を開催しました。受講生の多くは普段から理学療法士としてご活躍のトレーナーの方々でした。サッカーやフットサルの競技中はもちろんですが、フィジオセンターのような施設でも、いつ心停止が起こってもおかしくなく、今回のこのような自主的な開催は「スポーツ中の突然死をゼロに」を目指す我々にとっても非常にありがたいオファーでした。講義はいつもの通り「心肺蘇生法AED使用法」「脳振盪」「熱中症」「アナフィラキシー」「窒息」について実施、実技も「心肺蘇生法AED使用法」のBLS(Basic Life Support)と、頸髄損傷が疑われる傷病者への「固定・搬送」を行いました。大阪からお越しいただきご指導をいただきました、古家先生、小泉さん、本当にありがとうございました。
人工呼吸を省略して簡略化した「スポーツ救命ライセンス講習会」は、水とは関係ない全ての陸上競技やフィールドでの競技や今回のスポーツジムなどを含め多くの環境で、十分に救急救護対応できる内容を網羅しており、ぜひ引き続きこの「スポーツ救命ライセンス講習会」をご活用いただければ幸いです。今後ともJFAスポーツ救命部会の「スポーツ救命ライセンス講習会」と「JFA+PUSHコース」をよろしくお願いいたします。

受講者コメント

津田泰志さん(フィジオセンター)
講習会の冒頭でフットサルのプレイ中にボールが胸に当たり心臓振盪を起こしてしまう動画があり、同じような事故の可能性は野球などのスポーツ場面でも想定されることであり、良い緊張感を持って一次救命処置のトレーニングを行うことができました。また、熱中症や脳振盪などトレーナー活動の現場でも必須の知識を数多く教えていただき、大変充実した講習会を受講することができました。丁寧にご指導いただいた先生方に心より感謝いたします。ありがとうございました。

菅原祐子さん(フィジオセンター)
スポーツ救命ライセンス講習会に参加し、改めてBLSの重要性を感じました。医療従事者として、また運動を処方する立場の者として、その現場において対象者に対する十分なリスク管理と起こり得る事象への予防、生じてしまった時の対処法をしっかりとイメージし、迅速かつ適切な対応ができるように常に準備しておく必要があることを再確認しました。
今回の講習は内容が実践的であり、イメージしやすいものでした。学んだ知識や技術を実践で活かせるように、定期的にブラッシュアップしていこうと思います。また、一人の力では限界があり、より多くの人がこうした救命の知識を持つことの必要性を感じました。

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