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8強が決定 高円宮杯 JFA 第37回全日本U-15サッカー選手権大会
2025年12月15日

高円宮杯 JFA 第37回全日本U-15サッカー選手権大会は12月14日(日)、各地で2回戦8試合が行われました。
ピックアップマッチ1
ガンバ大阪ジュニアユース 4-0(前半1-0、後半3-0) サガン鳥栖U-15
大阪府のJ-GREEN堺 天然芝フィールド(S2)での第1試合では、前回大会準優勝のガンバ大阪ジュニアユース(関西1/大阪)を、序盤からサガン鳥栖U-15(九州3/佐賀)が押し込みました。それでもなかなかシュートに至らずにいるとG大阪がカウンターを繰り出し、16分には加賀野統選手が抜け出してシュート。鳥栖GK大坪那瑠選手が好反応で弾いたボールを助川峻英選手が押し込もうとしますが、ここは鳥栖の守備陣が懸命に防ぎました。
その3分後に訪れたチャンスを、G大阪は逃しませんでした。「背番号6の藤井(英翔)くんが良い形で奪ってくれて、自分の武器である相手CBとの1対1の形にしてくれた」という坂井雄真選手のシュートが、鳥栖DFが懸命に伸ばした脚に当たり、そのままゴールに吸い込まれました。
互いに前半はシュート2本でしたが、後半に入るとG大阪が素早くゴールに向かうシーンが増えていきました。惜しいシュートが続いた後の53分に加賀野選手が追加点を奪うと、CKをファーサイドで西山瑛翔選手が押し込み、71分には坂井選手がこの日の自身2点目をマーク。5得点した初戦に続き、G大阪が4-0の大勝を飾りました。

ピックアップマッチ2
横浜FCジュニアユース 2-2(前半1-0、後半1-2、PK6-5) 神村学園中等部
同会場の第2試合では、横浜FCジュニアユース(関東7/神奈川)と神村学園中等部(九州4/鹿児島)が対戦しました。ワンタッチパスの連続など、横浜FCが序盤から優勢。ペナルティーエリア内からのシュートも多く放ちましたが、神村学園もGK石原碧己選手の好セーブなど体を張った守備で対応します。それでも37分に、何度も突破を披露していた横浜FCのドリブラー、古谷のかぜ選手が先制点を流し込みました。
しかし後半、流れが変わりました。神村学園は、ハーフタイムに松本翔監督から受けた「勇気を持ってプレッシングにいこう。やられてもいいから、チャレンジしよう」という指示を体現。後半開始3分には江田國将選手が抜け出し、ゴール隅を射抜いて試合を振り出しに戻しました。互いに決定的なシュートや両GKの好セーブと見せ場が続く中、66分に神村学園が逆転に成功。相手のパスをカットした江田選手からのパスを、松元玲雄選手が冷静に決めました。
その後も互いに攻め続ける展開で、執念を実らせたのは横浜FCでした。73分、ボランチながらこの試合3本のシュートを放っていた大塚迪生選手が、同点弾を決めたのです。
PK戦でも、互いに譲らず5人が成功。しかし神村学園6人目のキックがバーを越え、横浜FCの8強進出が決まりました。

監督・選手コメント
坂井雄真 選手(ガンバ大阪ジュニアユース)
相手には高さや強さのある選手が多く、前線にボールを入れてくると分かっていたのですが、想定外の風の強さで前半は押し込まれる時間帯が多くなりました。そうなるのも仕方がないので、僕はカウンターの準備をしていました。自分の武器である1対1の強さを生かして決められて良かったです。もう1人のFWである加賀野統選手と2人で点を取るのも目標なのですが、負けたくないという気持ちもあります。どの選手よりも多く点を取ることを意識しながら、優勝に向かっていきます。
太田凛空 選手(サガン鳥栖U-15)
チーム全体でやり方を統一して試合の入りから相手を押し込めたのですが、一つのミスで失点してからやることがバラバラになり、良くない流れになりました。優勝を目標に全てを準備してきましたが、相手を上回り切れず、すごく悔しい大会になりました。自分が就任するとは思っていませんでしたが、任されたからには自分なりのキャプテン像を示そうと思ってやってきたことで、人としても成長できる1年間になりました。ユースに昇格すると2種登録にも近づくので、日々課題に取り組みながら頑張っていきます。
金子航大 選手(横浜FCジュニアユース)
前半は得意のパス回しから、うまくゴールに近づけていました。後半は相手のプレスが速くなり、天然芝でボールが浮いて強風でパススピードが遅くなる状況で、セーフティーにいこうと急いで蹴ったことでも苦しくなりました。逆転されたときには負けると思いましたが、やれることをやってきたんだと自分たちを信じて、ゴールに向かい続けました。絆と支え合う力で追いついて、PK勝ちできたと思います。夏は予選で負けて出られなかったので、冬の全国大会で絶対に優勝してやろうと思ってやってきました。今はその手応えが、すごくあります。
松本翔 監督(神村学園中等部)
前半は相手をリスペクトしすぎて前に出られなかったので、後半からギアを上げていこうと送り出しました。1年間プレッシングをやってきました。やられてもいいから前から行き、プレスバックや2度追い、3度追いをしていく。こういう試合をできたのは、勇気を持ってチャレンジした結果だと思います。シーズン開幕前は、どういう1年になるのかと不安もありましたし、勝てない時期もありましたが、成長率はかなりのものがありました。3年生は高校での成長も楽しみな選手たちですし、2年生も多いので、来年もしっかり戦えればと思います。
大会期間:2025年12月13日(土)~12月27日(土)
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