京都サンガF.C. U-18（京都）は今シーズン、2011年のプレミアリーグ発足から慣れ親しんだWESTからEASTに戦いの場を移しました。今季からチームの指揮を執る岸本浩右監督は環境の変化を認めつつ、「状況、環境の違いは経験しないといけない。メンタルも含めたコンディションは自分でつくっていかないといけないという点は、昨年とは違うところ。選手にとってはいい経験になる」とポジティブに捉えています。

チームが志向するのは、「GKから全ての選手がボールを大事にして前に進む」（岸本監督）“全員守備・全員攻撃”のサッカーです。今季のメンバーにはU-18日本代表のGK若原智哉選手（#1）、U-17日本代表でキャプテンを務めるMF福岡慎平選手（#13）ら各年代の日本代表選手が名を連ねますが、指揮官は「チームの中心と言えるキーマンがいない」と言います。だからこそ「全員でやるしかない」と組織で戦うチームのスタイルの確立に力を注ぎます。

開幕から2連敗スタートとなった京都ですが、「ボールを失わずに相手ゴールまでいくというのは新チームになってから取り組んできた。まだうまくいかないこともあり、この2試合は結果が出ていないが、チャレンジしてくれている」と岸本監督。手応えを得て、4月23日(日)に横浜F･マリノスユース（神奈川）と第3節を戦います。

岸本監督には、現在の高校3年生が中学3年生だった2014年の高円宮杯 第26回全日本ユース(U-15)サッカー選手権大会 準々決勝で横浜F･マリノスジュニアユースと対戦したときの衝撃が今でも脳裏に焼き付いています。当時はPK戦で辛くも勝利を挙げましたが、「とにかく個の力があって、うまい選手が前線に多かった。今のマリノスも当時と全く同じ印象を受ける」と言います。

3年越しの再戦で勝負の鍵となるのは「どのようにしてあれだけの個の力を持つ選手たちを止めるのか」（岸本監督）です。すでに対処のイメージは頭にあり、「一人では止められない場面もある。助け合いながら止めるしかない」と、組織力で対抗する構えです。そのためにもキャプテンの若原選手が「守備でも攻撃でも長い距離を走れる」と胸を張るハードワークを駆使して、マリノスのアタッカー陣を封じ込めます。

「攻守共にバランスの取れたチームにしていきたい。周りを見ることや状況判断、サポートの意識を高め、どのような相手でも勝てるチームになりたい」と若原選手。まずはチーム一丸となって個性派集団を打ち破り、プレミアリーグEASTでの初勝利を目指します。

監督・選手コメント

岸本浩右 監督（京都サンガF.C. U-18）
プレミアリーグでは簡単には勝たせてくれません。開幕の2戦では自分たちの力不足を感じましたが、何か変えることはせず、今までやってきたことを積み上げていきたいです。このステージでは小さなミスがそのまま失点につながってしまいます。極力自分たちのミスを少なくしていかないといけないと考えています。全員攻撃・全員守備をベースに個々の特長を全面に出したサッカーをしていきたいです。

GK #1 若原智哉 選手（京都サンガF.C. U-18）
マリノスは山田康太選手（MF #10）や堀研太選手（MF #7）を起点に攻撃的なサッカーをするチームという印象が強いです。まずは相手の自由を奪うような守備をしたいと思います。また、そこから自分の持ち味であるロングフィードでチャンスにつなげていければと考えています。シュートストップも得意としていますが、ここまでのシーズンでは止めることができていないので、マリノス戦ではしっかりとセーブして後ろからチームを支えたいです。

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京都サンガF.C.U-18 vs 横浜F･マリノスユース
日時：4月23日(日) 15:00キックオフ
会場：京都サンガF.C. 東城陽グラウンド
アクセス：●近鉄京都線「大久保駅」よりタクシーで15分
　　　　　●JR奈良線「城陽駅」・近鉄京都線「寺田駅」より城陽さんさんバスで「サンガタウン城陽」下車

プレミアリーグEAST 第3節

4月22日(土)
13:00　大宮アルディージャユース vs 青森山田高校（NACK5スタジアム大宮）
4月23日(日)
13:00　清水エスパルスユース vs 浦和レッドダイヤモンズユース（藤枝総合運動公園サッカー場）
14:00　FC東京U-18 vs 市立船橋高校（味の素スタジアム 西競技場）
15:00　柏レイソルU-18 vs 鹿島アントラーズユース（日立柏サッカー場）

高円宮杯U-18サッカーリーグ2017 プレミアリーグ

2017/4/8(土)～2017/12/10(日)
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