市立船橋高校（千葉）は4月16日(日)に開催されるプレミアリーグEAST第2節で青森山田高校（青森）と顔を合わせます。

朝岡隆蔵監督は高体連で覇権を争うライバルの印象を「この数年、全員でしっかりと守備をする統一感がある」と語ります。開幕戦で敗れ、第2節での初勝利を目指す両チーム。指揮官は「守備陣形をどうやって崩していくか、どのようにボールを持って主導権を握れるかが勝負。固い守備から繰り出されるカウンターは強烈ですから、攻守の切り替えをしっかりとマネジメントできれば」と週末の一戦に目を向けます。

市立船橋は開幕戦で、一昨年のチャンピオンである鹿島アントラーズユース（茨城）と対戦しました。立ち上がりの7分にセットプレーから失点を許すと、54分にも守備のほころびを突かれて2点を先行されてしまいます。後半は終始、市立船橋ペースでしたが、1点を返すに留まり、黒星スタートとなりました。

朝岡監督は開幕戦を振り返り、「ゲームの意図や質は悲観する内容ではなかった」と評価しつつ、選手たちの経験不足を課題に挙げました。

2014年にプレミアリーグに昇格を果たして以降、4位（14年）、4位（15年）、3位（16年）と上位争いを演じてきました。その安定した戦いは厚い選手層によって支えられてきましたが、昨季まで試合に出場していた新3年生は決して多いとは言えません。登録メンバーには2年生も多く、長いシーズンを戦いながら選手たちの経験値を上げていくことが求められます。

守備面では、核となっていた杉岡大暉選手（湘南ベルマーレ）と原輝綺選手（アルビレックス新潟）の「穴埋めができていない」（朝岡監督）状態が続いていますが、「守備や勝負強さは絶対的な伝統。市立船橋の歴史や守らなくてはいけないベースがOBの立場としても、監督の立場としてもある」とチームの幹となるポイントを挙げています。

守備に課題を抱える市立船橋ですが、朝岡監督が就任して以降、「選手時代から追い求めていた」攻撃面では、「前の選手は技術もありますし、テクニカルで攻撃的なチームになると思います」と語るように、明るい兆しがあるようです。

その中でも見どころとなるのが、杉山弾斗選手(DF#7)や吉田歩未選手(MF#3)を軸としたサイド攻撃です。朝岡監督も「サイドアタックはここ数年になくいいものになる」と胸を張ります。キャプテンでもある杉山選手は日本高校選抜の活動のため欠場となりますが、吉田選手は攻撃の起点として「どんどん攻撃に関わり、ゴールやアシストを狙っていきたいです」と意気込みます。

全国高校サッカー選手権大会を5度制してきた名門校の伝統でもある「守備」と「勝負強さ」を継承しながら、今季の武器となるサイド攻撃に磨きを掛けて、まずは昨年王者から勝点3の奪取を目指します。

監督・選手コメント

朝岡隆蔵 監督
伸びしろがある選手たちなので、良い経験をしながら場数を踏んでいけば楽しみなチームになっていくイメージがあります。青森山田とは他の全国大会でも対戦する可能性があるので、このタイミングでの対戦でお互いの力を測れると思います。局面の攻防で、タフで力強い部分を発揮していけば、自ずといい結果につながっていくと思っています。

MF #3 吉田歩未 選手
僕たちはまだまだ力のないチームなので、真面目に謙虚に向上心を持って戦い、市立船橋の伝統をつなげていけるようにしたいです。僕は小柄ですが、戦いの部分では気持ちを強く持つことを心掛けています。市立船橋らしい球際、運動量、切り替えの部分ではどのチームにも負けないと思っています。青森山田はホームで強い印象がありますが、その雰囲気に飲まれることなく90分間戦い抜きたいです。

プレミアリーグEAST 第2節

4月15日(土)
10:00　浦和レッドダイヤモンズユース vs FC東京U-18（浦和駒場スタジアム）
14:00　横浜F･マリノスユース vs 柏レイソルU-18（日産フィールド小机）
4月16(日)
11:00　青森山田高校 vs 市立船橋高校（青森山田高校）
11:00　鹿島アントラーズユース vs 大宮アルディージャユース（県立カシマサッカースタジアム）
11:00　清水エスパルスユース vs 京都サンガF.C. U-18（清水ナショナルトレーニングセンター/J-STEP）

高円宮杯U-18サッカーリーグ2017 プレミアリーグ

2017/4/8(土)～2017/12/10(日)
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