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高円宮杯U-18プレミアリーグEAST 清水が途中出場2選手のゴールで逆転勝利

2016年10月03日

高円宮杯U-18プレミアリーグEAST 清水が途中出場2選手のゴールで逆転勝利

ピックアップマッチ

清水エスパルスユース 2-1(前半0-0、後半2-1)鹿島アントラーズユース

高円宮杯U-18プレミアリーグは、10月1日(土)と2日(日)にEAST第15節を開催し、2日に清水エスパルスユース(静岡)と鹿島アントラーズユース(茨城)が対戦しました。

優勝争いに踏みとどまりたい清水と、残留を果たしたい鹿島の一戦は、互いに譲らない展開となりました。静かな立ち上がりとなった試合は、20分を過ぎると、徐々にホームの清水が攻撃のリズムをつかみます。

15分、清水は右サイドを突破したMF望月陸選手の折り返しを、ニアサイドでMF滝裕太選手が狙いますが、シュートは鹿島GK石川碧人選手がファインセーブ。39分にはFW平墳迅選手がペナルティーエリア内でシュートを放ちますが、これはクロスバーを越えました。鹿島も前半アディショナルタイムに、ゴール中央やや左の位置でFKを獲得すると、DF松浦航洋選手が目の覚めるような強烈なシュートを放ちますが、清水GK水谷駿介選手がセーブ。共にゴールを奪えず、スコアレスで前半を折り返しました。

後半に入るとFW石津駿斗選手に代えて、FW大塚大輔選手を投入した鹿島は攻撃にテコ入れを図り、前への圧力を強めることで立ち上がりから攻勢に出ます。

53分、スルーパスにFW篠崎輝和選手が抜け出しますが、これも清水GK水谷選手がタイミングの良い飛び出しでブロック。58分には、鹿島がさらなる猛攻を仕掛けます。右からのクロスをファーサイドに走り込んだMF須藤翼選手がヘディングで落とすと、飛び込んだMF小沼樹輝選手が相手DFに倒されPKを獲得。これを篠崎選手が冷静に決めて、鹿島が先制します。

しかし、「前半も良かったし、1点取るまでは良かった。でもそこから少し受け身に回ってしまった」と熊谷浩二監督が言うように、反撃に転じた清水の前に、鹿島は守勢に回ることとなりました。

このタイミングをチャンスと見た清水の平岡宏章監督は、61分に望月選手とFW中野優太選手に代えて、MF鈴木魁人選手とFW新関成弥選手を投入。交代を機に攻撃が活性化されていきます。

67分に右からのクロスを平墳選手がヘディングシュート。78分には左サイドでエンドラインぎりぎりの位置から平墳選手がセンタリングを上げ、ファーサイドでフリーとなった新関選手がダイビングヘッドで合わせました。いずれも枠を捉えられませんでしたが、徐々に鹿島ゴールに迫った清水は直後の79分、中央でMF梅村豪選手の縦パスを受けた平墳選手がDFを引きつけて、スペースに飛び込んだ鈴木選手へボールにパスを送ります。これを鈴木選手がボールコントロールから、「相手DFが自分に一気に食いついて来たので、股下を狙った」と、冷静にグラウンダーのシュートを放ちます。これがゴール右隅に突き刺さり、清水が同点に追い付きます。勢いに乗った清水は90分、DF吉田峻選手の右からのクロスを新関選手がヘッドで合わせて逆転ゴールを挙げました。

交代選手が2ゴールを挙げる活躍を見せた清水が2-1で勝利し、首位・青森山田高との勝点差を6に縮め、優勝に望みをつなぎました。一方の鹿島は残留圏の8位にいるものの、9位のアルビレックス新潟U-18とは勝点5差。予断を許さない状況が続きますが、熊谷監督が「残留が目標の中でこの出来は悪くはないと思います」と語るように、少しずつチームの状態は上がっているだけに、目標達成に向けてポジティブな一戦と捉えていました。

プレミアリーグはここから約2カ月弱の中断期間に入り、第16節は11月27日(日)に行われます。

監督・選手コメント

平岡宏章 監督(清水エスパルスユース)
これまで(キャプテンの)立田悠悟がずっと引っ張って来てくれていたけど、残念ながら出られない分、みんなが頑張ってくれた。彼の思いがみんなに伝わったと思います。開始10分はシンプルに相手のサイドバックの裏のスペースを狙って、相手の前からの勢いをしのげば、徐々にリズムが出て、中盤からのビルドアップなども狙えると思いました。今、上を狙える場所にいるのは、チームの成長だと思います。僕が思っている以上に、彼らは成長してくれた。夏のクラブユース選手権で決勝まで行けたことが選手たちの大きな自信になったと思います。

平墳迅 選手(清水エスパルスユース)
自分はフィジカルで負けないと思っていました。今日は自分が相手のセンターバックの間に立って、相手を引き寄せることで周りが空くと思いました。アシストも身体を張って、最初は反転してシュートを打とうと思ったのですが、体勢が厳しかったですし、(鈴木)魁人の動きが見えたのでパスをしました。他の試合でも、今日のように自分が前線でボールを収めるなど、駆け引きで上回れるようになりたいです。

鈴木魁人 選手(清水エスパルスユース)
平墳が前線で起点になってくれることで、相手がボールウォッチャーになり、自分のポジションが空くと思ったので、いかに自分がフリーでボールを受けられるか考えながらプレーをしました。ゴールはそれが上手くできた結果だと思います。まだ自分で打開するシーンが少ないので、これからは一人で打開できる力をトレーニングで磨いていきたいです。

熊谷浩二 監督(鹿島アントラーズユース)
試合の入り方も良くて、先制点も取れたのですが、そこから主導権を握ることができませんでした。当初よりは着実に成長をしていますが、まだ先制するとどこか安心して、失点をすると落ちてしまう。ただ、スタメンに2年生が多く、彼らは昨年の優勝を見て、今の残留争いを経験している。学ぶことは多いと思います。残り3節、1、2年生がもっと出てこないと、今後につながらないので、そこを育てながら、残留に向けてブレずに戦いたいと思います。

西本卓申 選手(鹿島アントラーズユース)
みんなで勝利という目標に向かってやることがはっきりとしてきたと思いますが、まだ足りない部分が多いです。今日も良い形で試合に入って、先制することができましたが、失点のシーンは寄せが甘かった。残り3試合、もう一度チームとしてどうしていきたいかを考えて、再開後に勝点を積み重ねられるようにしていきたいです。

その他の試合結果

市立船橋高校 0-0(前半0-0、後半0-0)流通経済大学付属柏高校
横浜F・マリノスユース 4-3(前半1-0、後半3-3)青森山田高校
大宮アルディージャユース 4-2(前半1-0、後半3-2)柏レイソルU-18
アルビレックス新潟U-18 1-1(前半0-0、後半1-1)FC東京U-18

市立船橋高校(千葉)と流通経済大学付属柏高校(千葉)の一戦は互いに決定機を決め切ることができず、スコアレスで勝点1を分け合いました。横浜F・マリノスユース(神奈川)はホームで首位・青森山田高(青森)と対戦し、後半に2度のリードを許すも84分に岩城大助選手、90分に山田康太選手のゴールで逆転勝利。勝てば首位に躍り出る2位のFC東京U-18(東京)はアウェイで9位・アルビレックス新潟U-18(新潟)と1-1で引き分けて、首位との勝点差を2に縮めました。大宮アルディージャユース(埼玉)は攻撃陣が奮起。小柏剛選手の2ゴールなど4得点で柏レイソルU-18(千葉)を突き放し、4位に浮上しました。

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