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第25回全日本高等学校女子サッカー選手権大会 十文字と大商学園が決勝へ

2017年01月07日

第25回全日本高等学校女子サッカー選手権大会 十文字と大商学園が決勝へ

第25回全日本高等学校女子サッカー選手権大会の準決勝が1月6日(金)、兵庫・ノエビアスタジアム神戸で行われ、決勝に進む2チームが決まりました。

準決勝第1試合

十文字高校 1-1(PK9-8)(前半1-1、後半0-0)修徳高校

第1試合は、十文字高校(関東3/東京)と修徳高校 (関東5/東京)による東京勢同士の対戦となりました。ゲームは序盤に動きます。スピードと攻撃力のあるサイドを活用したい十文字は8分、中盤から左サイドへと展開し、アーリークロスを送ります。ゴール前にはFWの村上真帆選手より先に逆サイドの右MFが走り込んでいました。松本茉奈加選手が打点の高いヘディングで合わせ、十文字に先制点をもたらします。しかしその2分後、修徳が追いつきます。右サイドで抜け出した中島彩音選手のクロスボールは十文字守備陣に一度は弾かれますが、そのクリアボールに反応した杉下夏菜選手が直接叩き、1-1としました。

1点を取り合った後、30分には十文字が蔵田あかり選手のサイド突破から枠内へのシュートにつなげたものの、ともに徐々に慎重なプレーになっていきます。十文字は後半開始からスピードのある瀧澤千聖選手をFWとして起用し、攻撃に変化をつけようとします。一方の修徳はセットプレーを得る機会が増え、鏡玲菜選手のキックでチャンスをうかがいました。十文字も78分にはFKで源間葉月選手がゴールを狙いますが、これは修徳のGK斉藤未菜選手が好セーブで弾き出しました。

スコアは1-1のまま動かず、勝負はPK戦に委ねられることになりました。両チームの選手たちは正確なキックを続け、5人では決着がつきません。両チームとも全員が成功して迎えた9人目、十文字が決定率100%を継続する一方、後攻の修徳のキックが外れました。最後まで緊張感あふれる一戦で、十文字が初の決勝進出をつかみました。

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準決勝第2試合

大商学園高校 0-0(PK3-2)(前半0-0、後半0-0)神村学園高等部

第2試合では、大商学園高校(関西2/大阪)と、前回大会準優勝の神村学園高等部(九州2/鹿児島)が対戦しました。序盤から目まぐるしく攻守が入れ替わる中、ペースをつかんでいったのは神村学園でした。ボールを持つと、サイドと前線の選手が力強く大商学園ゴールに迫ります。こぼれ球への反応も良く、運動量をベースに攻めました。対する大商学園も走り負けず、懸命にボールホルダーを複数で囲い込み、守備陣も体を張りました。攻撃に転じたときは果敢にボールを運ぶ姿勢も見せました。

前半のうちにカードを切っていた大商学園に続き、神村学園も後半開始から選手を交代させて攻撃の活性化を図ります。しかし、神村学園は後半、シュートにまで至りませんでした。後半早々のゴール前での混戦で打ち切れなかった神村学園に対して、大商学園は54分にはゴール右でのFKをシュートに持ち込みます。ファーサイドで久保田晴香選手が頭で合わせましたが、相手DFに当たってコースが変わったこの一撃は、クロスバーに。大商学園はその後、FWに代えてMF矢野粧子選手を入れて、パスの出しどころを増やそうとします。神村学園も1トップを入れ替えましたが、その後は両者ともに決定機をつくることができません。試合は0-0のまま90分を終え、PK戦へと突入しました。

両チームが1人ずつ外して迎えた3人目で、大商学園のGK西村清花選手が見事にセーブ。続く4人目は神村学園のキックがクロスバーを叩き、大商学園のキックは神村学園GK中原冴彩選手にセーブされたものの、最終的には大商学園が3-2で勝利。初の決勝進出を決めました。

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どちらが勝っても初優勝となる決勝は1月8日(日)、ノエビアスタジアム神戸で14時10分にキックオフします。

監督・選手コメント

松本茉奈加 選手(十文字高校)
勝ったことは素直にうれしいのですが、このチーム全員で大会最終日までいられることが一番喜ばしいです。得点場面はクロスが入った時点で、触れればいいなと思って走りました。その後に1点を返されましたが、追加点を取られてはいけないと思い、攻守ともしっかりやり切ることを意識しました。決勝は守備から入り、攻撃ではダイナミックかつ献身的にプレーできたらいいと思います。先輩が築いてきた歴史を越えられたのは、たくさんの方々が支えてくれたからだと思います。感謝の気持ちを持ってプレーしたいと思います。

有賀重和 監督(修徳高校)
十文字は東京や関東の舞台で年間に何度も対戦する相手なので、手の内を分かった上で互いの長所を消し合う中、自分たちの良いところを出そうと思っていました。PK戦では相手のキックが素晴らしすぎました。今年のチームには特徴がある選手が多く、選手たちが全国大会を通してまとまってきていたので、あと1試合戦いたかったという思いがあります。「エンジョイフットボール」という言葉が似合うチームでした。選手はこうやって成長する、ということが分かった1年でした。

西村清花 選手(大商学園高校)
前半は空中戦で負け、セカンドボールを拾われる苦しい時間帯もありましたが、全員がゴール前で体を張って守ってくれました。PK戦では不安は全くありませんでした。楽しむ気持ちが一番大きかったし、GKコーチの指導のおかげで勝つ気しかしませんでした。コーチに教わった中で最も印象的なのは、どんなボールでも最後まで見るということです。誰でもできるけど、どんな緩いシュートに対してでもそうしないと後悔すると言われてきました。日本一のGKコーチだと、私は思っています。次も絶対に勝って日本一になり、それを証明します。

寺師勇太 監督(神村学園高等部)
春に対戦したとき、大商学園に大敗したことを考えれば、力の差は埋められたし、この約1年間での成長度合いは大きかったと思います。開始15分を耐えた後、守備が安定していたので良い攻撃につながっていきました。初戦から考えて、攻撃は今日が一番良かったと思いますが、点が入りませんでした。昨シーズン、前任者からチームを引き継ぎ、それまでの攻撃型から堅守速攻という新しいスタイルを目指してきました。この大会でも、危ない場面は少なかったと思います。「最後は神村が勝つ」という、女子サッカー界の鹿島アントラーズのような存在になりたいです。

第25回全日本高等学校女子サッカー選手権大会

2016年12月30日(土)~2017年1月8日(日) [全試合無料]
1回戦~準々決勝:兵庫県内会場
準決勝~決勝:ノエビアスタジアム神戸(兵庫県)

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