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高円宮杯U-18プレミアリーグEAST 大宮が清水に逆転勝利で3連勝

2016年07月11日

高円宮杯U-18プレミアリーグEAST 大宮が清水に逆転勝利で3連勝

ピックアップマッチ

清水エスパルスユース 1-2(前半1-0、後半0-2)大宮アルディージャユース

高円宮杯U-18プレミアリーグEAST第8節が7月9日(土)と10日(日)に開催され、9日にはエスパルス三保グラウンドで清水エスパルスユース(静岡)と大宮アルディージャユース(埼玉)が対戦しました。

186センチの監物拓歩選手と189センチの立田悠悟選手の長身CBコンビ擁する清水守備陣に対して、序盤は大宮が攻勢に出ます。16分にはFWの小柏剛選手がドリブルからシュートを放ちますが、これはGK水谷駿介選手のセーブに阻まれます。ピンチを防いだ清水は直後の17分、相手のパスをインターセプトした平墳迅選手がそのまま持ち込んで強烈なシュートを叩き込み、清水にリードをもたらしました。流れを握りながらも失点を喫した大宮は20分に再び小柏選手が単独突破からゴールを狙いましたが、これはゴールポストに嫌われます。

清水が1点をリードして迎えた後半、大宮は「自分のミスで失点をしたので、絶対に取り返そうと思っていた」という山田陸選手が躍動します。57分、FKを得た大宮は、MF長谷川元希選手がゴール前にパスを送ると、これに反応した山田選手が強烈な一発を清水ゴールに突き刺し、試合を1-1の振り出しに戻しました。

追い付かれた清水も意気消沈することなく、試合を優位に運びます。58分にFKを得ると、平墳選手がクロスバーを揺らすほどのシュートを放ちますが、ゴールならず。66分には、MF滝裕太選手がゴールを狙いますが、大宮のGK宮崎浩太朗選手に阻まれ、勝ち越しはなりません。

同点とした後、数々のピンチをしのいだ大宮は87分、GK宮崎選手のキックのこぼれ球に反応したFW奥抜侃志選手が、そのままシュート。これが清水ゴールに吸い込まれ、大宮が逆転に成功します。大宮はこの後も集中した守備で清水の反撃を断ち切り、2-1で勝利を収めました。

大宮はこれで中断明けから3連勝。大塚真司監督は、「勝因は選手の成長に尽きると思う。厳しい試合で選手たちが勝点3を獲得したのは素晴らしいこと」と、喜びを表しました。一方の清水は「いいタイミングで先制して、2点目を取るチャンスもあったが、決め切れなかったのが響いた」と平岡宏章監督。連勝はなりませんでしたが、後半に見せた流動的な攻撃は、今後の自信になるはずです。

監督・選手コメント

平岡宏章 監督(清水エスパルスユース)
前半は全体的に選手たちの体が重く、スムーズにポジションチェンジができませんでした。一瞬のチャンスを生かして平墳選手が先制点を挙げましたが、先制した後の攻撃が続かなかった。追加点を決めていたら、もっと楽な試合展開になっていたかもしれません。2点目が奪えず、不要なファウルを与えてセットプレーから失点した後、選手たちは開き直り、攻撃の流動性が出てきましたが、逆転を許してしまいました。それでも、試合終盤にDFの立田が足を痛めるなど厳しい状況の中でよく戦ってくれました。

大塚真司 監督(大宮アルディージャユース)
プレミアリーグ再開から2連勝した後の試合でしたので、選手たちには「この一戦が最も重要だよ」と伝えました。「これくらいで大丈夫だろう」という中途半端なプレーはやらないよう、心がけました。もう一つのポイントはセットプレーです。相手の長所を消しつつ、自分たちがFKなどから点を取ろうと話をしていました。練習でアイディアを共有しながら取り組んできた成果が、今日の試合で出せたことは大きいです。今年のチームは開幕当初と比べると、粘り強くなってきたと思います。自分たちのやりたいサッカーをこのリーグにいるような高いレベルの相手に90分間やり続けることは難しい。劣勢をどうしのぐかというテーマのもと、粘り強さや献身性を身に付けつつあります。

山田陸 選手(大宮アルディージャユース)
自分のミスから失点してしまったので、何としてでも取り返したかったです。失点の瞬間は落ち込みかけましたが、すぐに切り替えてプレーしました。同点ゴールは「即興」でした。FKのときに相手DFが引いていたので、キッカーの長谷川選手のところに行って、「俺にくれ」と言ったら、「分かっている」とジェスチャーしてくれました。実際、彼からいいタイミングでパスが来ましたし、シュートコースもしっかりと見えていたので、あとは正確に蹴り込むだけでした。今日のようなゲームを続けて、もっと戦えるチームにしていきたいです。

小柏剛 選手(大宮アルディージャユース)
今日は体の調子も良く、ドリブル突破を仕掛けることができました。プレミアリーグでの3連勝は、開幕から3連敗して調子がなかなか上がらなかったことを踏まえると、とてもいい結果だと思います。中断前は勝点4しか積み上げられませんでしたが、中断期間にチームの全員で自分たちを見つめ直し、僕たちが抱える課題や弱点と向き合ったことで、プレミアリーグ再開後の結果につなげることができているのだと思います。中断期間中に話し合ったことを忘れず、いまの調子を維持していきたいです。

その他の試合結果

アルビレックス新潟U-18 1-6(前半0-2、後半1-4)青森山田高校
市立船橋高校 1-1(前半0-0、後半1-1)FC東京U-18
流通経済大学付属柏高校 1-0(前半0-0、後半1-0)柏レイソルU-18
横浜F・マリノスユース 2-2(前半1-1、後半1-1)鹿島アントラーズユース

青森山田高校(青森)は前半のうちに2点のリードを奪った後、後半のゴールラッシュでアルビレックス新潟U-18(新潟)に5点差をつけて快勝しました。他会場で市立船橋高校(千葉)がFC東京U-18(東京)と引き分けたため、青森山田が単独首位に浮上しています。流通経済大学付属柏高校(千葉)は関大和選手が後半に挙げたゴールで柏レイソルU-18に勝利。今季初勝利を手中にするとともに、勝点を4に伸ばしています。横浜F・マリノスユース(神奈川)と鹿島アントラーズユース(茨城)は一進一退の攻防を繰り広げた結果、2-2で勝点1を分け合いました。

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