『第31回デンソーカップチャレンジサッカー 刈谷大会』は、2月19日(日)に大会最終日を迎え、刈谷市総合運動公園で決勝戦と順位決定戦が行われました。

連覇を狙う関西選抜が2回戦で敗れ、決勝に駒を進めたのは2年連続出場の関東選抜Aと、2年ぶりの出場となる全日本大学選抜。前回大会では決勝で敗れた関東選抜Aは、その雪辱を果たし10年ぶりの優勝を狙います。また全日本大学選抜も今夏に迫ったユニバーシアード競技大会に向け、チームの完成度を上げるためにも負けられない一戦です。

試合は早い時間に動きました。17分、FWのジャーメイン良選手（流通経済大学）が、ボランチ・柴戸海選手（明治大学）のロングフィードに反応して抜け出すと、GKとの1対1を冷静にかわしてシュート。全日本大学選抜が先制点を挙げます。しかし、その後は関東選抜Aも丁寧にボールを収めるなどして主導権を奪い返し、流れは次第に関東選抜Aに傾きます。28分には、ゴール前の混戦の中、ディサロ 燦 シルヴァーノ選手（法政大学）が粘って出したボールを、土居柊太選手（明治大学）が押し込んで、関東選抜Aが追いつきます。

試合は振り出しに戻り、後半に突入。両チーム一進一退の攻防を繰り広げますが、ともに追加点を挙げることはできません。90分が過ぎ、試合はアディショナルタイムに突入。延長戦を行わない規定のため、このままPK戦に突入かと思われた90＋3分に、ついに試合が動きます。関東選抜Aはコーナーキックを獲得。西澤健太選手（筑波大学）のキックしたボールを、体ごとゴールへ押し込んだのは、71分にピッチに送り出された鈴木国友選手（桐蔭横浜大学）でした。終了間際の、鈴木選手の今大会初ゴールが決勝点となり、関東選抜Aが劇的な勝利で10年ぶりの優勝を果たしました。

また決勝戦に先立って行われた順位決定戦では、昨年度王者の関西選抜が関東B・北信越選抜と対戦。先制点を奪われた関西選抜でしたが、2-1の逆転勝利で3位となり、敗れた関東B・北信越選抜は4位となりました。

九州選抜対中国・四国選抜の5位・6位決定戦は、中国・四国選抜が先制しましたが、その後九州選抜が3点を奪取。中国・四国選抜も1点を返しますが追いつけず、3-2で九州選抜が勝利を収めました。この結果、九州選抜が5位、中国・四国選抜が6位となりました。

北海道・東北選抜と東海選抜の7位・8位決定戦は、東海選抜が2点を先取します。北海道・東北選抜も終盤に1点を返しますが、2-1のまま地元開催の東海選抜が勝利し、7位に。北海道・東北選抜は8位となりました。

大会後にはベストイレブンとMVPが発表されました。大会MVPには関東選抜Aの守田英正選手（流通経済大学）が選ばれ、3日間にわたる大会が終了いたしました。

選手コメント

守田英正 選手（関東選抜A/流通経済大学）
失点シーンはジャーメイン選手にやられたというよりは、起こりうることとして想定していたことです。前半のうちに1点を取り返せればチャンスはあると思っていました。自分のやるべきことは、相手がどんなチームであろうとゲームを落ち着かせて、守備的なところで貢献すること。今日の相手の全日本大学選抜は、これまで対戦を経験している関東の選手が多かったので、そこも強みだったと思います。

鈴木国友 選手（関東選抜A/桐蔭横浜大学）
自分が投入された時間帯は、全日本大学選抜もセンターバックを変えていたので、自分の高さが有利になると思っていました。ゴールシーンは、ボールがくるのは見えていたのですが、頭では間に合わないとわかっていたので体ごと押し込みました。FWとして、自分の価値を高めるのはゴールだけだと思っていたので、最後にゴールできてうれしいです。

鈴木準弥 選手（全日本大学選抜/早稲田大学）
今日の試合はなかなか攻撃が上手くいかず、自分たちの強みでもある流動的な試合運びができませんでした。先制しましたが、苦しい時間帯が多かったと思います。チームとしても個人としても世界を相手に戦うにはまだ甘い部分が多いので、実力を上げながらチームにも貢献できるようになりたいです。

大野佑哉 選手（関西選抜/阪南大学）
前回大会では試合に出られなかったので、今日は結果を出したいと思っていました。ゴールシーンは、そんなに身長の高くない選手が自分のマークについたので、1対1なら勝てると思いました。優勝を目指していたので不完全燃焼なところはありますが、個人としてはまだまだ成長しないといけないと思いました。

全日本大学サッカー連盟公式Twitter（@jufa_soccer）では、全試合の速報を行います。
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第31回デンソーカップチャレンジサッカー　刈谷大会

2017/2/17(金)〜2017/2/19(日)
刈谷市総合運動公園

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