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名古屋、5連勝で日本勢一番乗りでACLグループステージ突破決定

2021年07月06日

名古屋、5連勝で日本勢一番乗りでACLグループステージ突破決定

AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2021に出場している名古屋グランパスは7月4日(日)、バンコクで行われているグループG第5戦でジョホール・ダルル・タクジム(マレーシア)に2-1と勝利。5連勝で1試合を残して1位でのグループステージ突破が決まり、日本勢出場4クラブの中でノックアウトステージ進出一番乗りとなりました。
 
ここまで4連勝で勝点3を積み重ねてきた名古屋は、初戦で対戦したJDTと再戦。キックオフ前に行われた第1試合で、勝点3差で追っていた2位の浦項スティーラーズ(韓国)がラチャブリFC(タイ)と0-0で引き分けて、勝てば1位突破が決定するJDT戦で名古屋は気合いと自信を感じさせる積極的なプレーを披露します。
試合開始早々、MF阿部浩之選手のスルーパスにペナルティエリアに切り込んだFWマテウス選手が相手DFに倒されてPKを獲得。これをマテウス選手自ら決めて先制すると、名古屋はパスを回しながら集中力の高いプレーでゲームをコントロールし、25分に阿部選手のパスにMF相馬勇紀選手がペナルティボックスに切り込んでシュートを放ち、相手ゴールに迫ります。
追加点が生まれたのはその3分後でした。MF長澤和輝選手が相手のタックルを受けながらパス。これに反応した阿部選手が右から左へ切り替えて相手DFをかわして左足を振り抜き、名古屋がリードを広げました。
しかしJDTも反撃。前半終了直前にパスを受けたDFコービンオング選手がミドルレンジからシュート。これはGKランゲラック選手がブロックしますが、FWラマダン・サイフッラー選手の正面に跳ね返り、右足のボレーで決められました。名古屋にとっては今大会初めての失点です。
名古屋はハーフタイム後も、相馬選手、マテウス選手、FW山﨑凌吾選手が絡んで相手ゴールに迫ります。55分にはFW柿谷曜一朗選手、FW前田直輝選手、MF稲垣祥選手を投入して、63分には前田選手のパスに相馬選手が右足を振りますが、相手GKの好守に阻止されます。
JDFに押し込まれる展開になり、60分過ぎには左サイドを突破したMFアフマド・ハズワン・バクリ選手にシュートを打たれ、左ポストを直撃する場面を作られますが、名古屋は最後まで相手にゴールを許さず、1点リードを守って勝点3でグループステージ突破を決めました。
相馬選手は「1位通過できてよかった」と安堵の表情も「いい流れでチャンスがあった時に決められずに苦しくなった。次へ修正したい」と話していました。

川崎、4連勝でノックアウトステージ進出に大きく前進

タシュケントで戦っている川崎フロンターレは7月5日(月)、ユナイテッド・シティFC(フィリピン)との再戦をFW知念慶選手、FW長谷川竜也選手のゴールで2-0で制し、無傷の4勝目でノックアウトステージ進出へ大きく前進しました。
中2日で同じ相手との対戦に先発8人を替えた川崎は積極的に仕掛け、前半18分に先制します。相手のバックパスに反応した知念選手が相手GKをかわしてゴールネットを揺らします。
その後も知念選手、長谷川選手、FW遠野大弥選手らがシュートで相手ゴールを脅かしますが、相手GKの好セーブもあってゴールには至りません。後半、MF脇坂泰斗選手、DF谷口彰悟選手、MF家長昭博選手、DF山根視来選手を次々と投入して攻撃を畳みかけ、78分に家長選手の右サイドへの展開から山根選手、脇坂選手とつないで最後は左サイドゴール前に顔を出した長谷川選手が右足で合わせて2-0としました。
川崎の鬼木達監督は「今日一番の目的の勝利を獲れたことは、選手が良くがんばってくれた」と選手をねぎらいながらも、「決めるべきところで決めきれず、結果として自分たちで難しいゲームにしてしまった」とコメント。「最後の質は修正していきたい」と突破がかかる残り2試合を前に課題に目を向けていました。
川崎はこの勝利で勝点を12に伸ばし、この日北京FC(中国)に3-0で勝利して2位に付ける大邱FC(韓国)に勝点3差のリードを維持し、次の第5戦で大邱と対戦します。今大会で2チーム以上が勝点で並んだ場合には直接対決の成績が優先されるため、大邱にすでに1勝している川崎は次戦の結果次第でノックアウトステージ進出が決まります。
DF登里享平選手は「勝てば決まるので勝ちにこだわりたい。球際などをしっかり戦ってフロンターレの良さを出したい」と話し、鬼木監督も「大邱との試合は決勝戦だと思って戦う」と話し、気を引き締めていました。

G大阪、チェンライに再びのドローで勝点落とす

グループHのガンバ大阪は7月4日(日)(日本時間5日)にタシュケントでチェンライ・ユナイテッド(タイ)と中2日でリターンレッグに臨み、後半に追いついて1-1で引き分けましたが、3戦連続ドローで勝点を積み上げられず、グループステージ突破が苦しくなりました。
試合終了間際に追いつかれた3日前の前回の対戦から10人を変更して臨んだガンバでしたが、前半開始6分に攻め上がった後、チェンライに素早く縦に運ばれて、MFフェリペ・アモリム選手に決められて早々に1点を追う展開になります。
相手ゴールに迫りながら枠を捉えられずに前半を終えると、ガンバは後半開始からFWパトリック選手、DF黒川圭介選手を投入。サイドからの攻撃が増え、54分には前半から相手ゴールを脅かす場面を作っていたMF矢島慎也選手が右サイドから切り込んで右足を振り、これが相手DFに当たってゴールに吸い込まれ、ガンバが追いつきます。
後半アディショナルタイムにはMF井手口陽介選手、DF三浦弦太選手がゴールを狙いましたが、相手GKに止められて勝ち越しはできませんでした。
矢島選手は「守備でうまくはまっていなかった分、攻撃もそんなに良くなかった。一人ひとりがボールを持つ時間が長く、テンポが良くなかった」と肩を落とし、ガンバの松波監督も3戦連続引き分けに、「最後のフィニッシュのところのクオリティとアイデアが少し足りなかった」と振り返りました。
ガンバは4戦を終えて1勝3分。2位は維持したものの、タンピネス・ローバーズFC(シンガポール)に4-0で勝って勝ち点を10に伸ばした首位の全北現代モータース(韓国)との差は4差に拡大しました。
ノックアウトステージ進出には各組首位か2位の中で上位3チームに入らなければなりません。消化試合に差のある中、東地区5グループ中2グループの2位が消化3試合で勝点6を獲得済みで、4試合で勝点6のガンバは残り2試合で勝点を落とせない状況に追い込まれました。

C大阪、大久保選手のゴールなどで3勝目

セレッソ大阪は7月3日(土)に地元タイのポートFCと再戦し、FW大久保嘉人選手の今大会初ゴールなどで3-0の勝利を収め、3勝目を挙げてグループJ首位をキープ。グループステージ突破へ大きく前進しました。
3日前に1-1で引き分けたポートを相手に、この日の再戦に大久保選手、MF為田大貴選手、DF西尾隆矢選手以外の8人を入れ替えた先発で臨んだセレッソは、1試合休んでリフレッシュした主力メンバーが躍動します。
前半12分、ショートコーナーの流れからDF丸橋祐介選手が先制すると、前半終了直前には大久保選手が得点します。MF原川力選手のCKを折り返したDFチアゴ選手のヘディングを大久保選手がヘディング。一度は相手GKに止められますが、リバウンドに素早く反応して右足で押し込みました。
「絶対に勝たなければいけない試合だった。前から行って早めにゴールを獲れたのがよかった」と振り返った大久保選手は今大会初得点です。
セレッソは後半開始2分にも坂元選手が追加点を決めて、相手を引き離しました。
「選手たちが自分たちのクオリティ、最後まで1点でも多く点を獲るという姿勢を見せ続けてくれた」とセレッソのレヴィ・クルピ監督。「2試合を通してセレッソの総合力を示すことができた」と満足そうな表情を見せていました。
2位の傑志(香港)も広州FC(中国)に1-0で勝利して、セレッソとの勝点1差は変わりません。次の6日にセレッソは広州、傑志はポートと対戦し、結果次第でセレッソの首位突破が決まります。

コメント

マッシモ・フィッカデンティ 監督(名古屋グランパス)
一つのエピソードで試合の流れがガラッと変わってしまうのがサッカーです。相手の反撃で得点が入って少し流れが変わってしまいました。我々は2-0にしてから何度も突き放すチャンスがあり、後半も決定的なチャンスを多く作りましたが、決めることができず、試合が進むにつれて全体的に体が疲れを感じて、最後は相手の攻撃を受ける形になってしまいました。もう少し楽な展開にできていたと思います。ただ、こちらではホテルの部屋で過ごさなければならないなど苦しい生活が続いていて、そういう様々な苦しみを乗り越えて選手たちは5試合で力を出し切っています。後半の苦戦よりも、そこに目を向けて、選手たちが大変な思いをしながら戦ってきていることを考慮してほしいと思います。

GK ランゲラック 選手(名古屋グランパス)
試合にうまく入れて、前半は失点を許すまではゲームを支配していたと思います。前半で3点目、4点目を決めて試合を終わらせておくべきでした。相手の反撃を受けて最後の30分間は押し込まれて、我々のメンタリティとディシプリンが試される形になりました。集中力の勝負となり、私も後ろから声をかけ続けていました。通常とは異なる環境での試合が続く中、ここまで毎試合、ほとんどの部分で我々が試合を支配してきたと思います。難しい環境でハードワークを続けてきた仲間のおかげで、みんなに感謝したいです。

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