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アカデミー福島女子 女子U-15の活動 ~JFAアカデミー福島女子 スタッフ通信Vol.4

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2018年10月16日

アカデミー福島女子 女子U-15の活動 ~JFAアカデミー福島女子 スタッフ通信Vol.4

JFAアカデミーでは「常にどんな時でも(日本でも海外でも)ポジティブな態度で何事にも臨み、自信に満ち溢れた立ち居振る舞いのできる人間の育成」というフィロソフィーを掲げ、真のエリートを目指して日々活動しています。

JFAアカデミースタッフ通信では選手たちの日常の様子や、日々の活動を詳しくお伝えしています。今回JFAアカデミー福島女子のレポートを担当するのは、見汐翔太コーチです。

JFA 全日本U-15女子サッカー選手権大会優勝、フェアプレー賞受賞

JFAアカデミー福島女子U-15の監督を担当している見汐翔太です。今年でスタッフとして8年目、女子U-15を担当して4年目となります。

今年の夏に行われたJFA 第23回全日本U-15女子サッカー選手権大会において、JFAアカデミー福島女子U-15が2年ぶり2度目の優勝を果たすことができました。同大会のJFAフェアプレーコンテストでは、選手やスタッフ、保護者、サポーターの方々とともに目標としてきたフェアプレー賞を受賞することができました。選手の活動に日頃からご協力とご声援をくださる皆さまに心より感謝しています。

U-15のトレーニング環境

JFAアカデミー福島女子U-15には、U-13が6名、U-14が5名、U-15が7名の計18名の選手が所属しています。中学生3学年が一緒にトレーニングを行い、U-18のトレーニングや試合に参加する機会もあります。選手たちは年齢差のある環境でサッカーをしているため、指導者としてはチーム全体への要求だけでなく、学年別や選手一人ひとりの成長段階に応じた指導を大切にしています。

ウォーミングアップではトレーニングの準備だけでなく、障害予防やフィジカル面の向上に取り組んでいます。まずはU-13からの正しい「姿勢づくり」をスタートにしています。動き出しに適切な姿勢(ベースポジション)や、ランニングの基本姿勢をつくり、その姿勢を土台にして動きながらの「身体の使い方」、相手がいる中での「競技動作」へと積み上げていきます。フィジカルメニューの負荷は、学年が上がるにつれて調整しています。U-14は自体重やチューブを使った負荷、U-15は重りを使った負荷を目安に発展させます。女子は男子と比較して約2年成長が早いため、中学生から体幹トレーニングは重りを使用して取り組んでいます。

攻撃のトレーニング

U-15はテクニックと個人戦術の習得を目指しながら、運動量の向上に重点を置いています。テクニックは「動きながら」のプレーを要求し、動きながら「正確に」プレーできることを目指します。その上で、技術の習得に応じて「観ながら」プレーすること、そして「素早く」プレーすることを段階的に要求しています。個人戦術を習得していくためには周りを観て、状況を把握することが欠かせません。常に目的である「ゴール(方向)」の意識を忘れないように働きかけ、「ボール(状況)」を観てチャンスとピンチを判断できることを大切にしています。そして、徐々にオフザボールの「味方」や「相手」を観て関わりや選択肢を増やしたプレーを要求しています。複数の選手で関わりを持てるようになると、使いたい「スペース」を共有したコンビネーションへと発展させます。

守備のトレーニング

守備面では、「ボールを奪う」意識を強調しています。特に相手との距離を詰めて強くボール奪うテクニックを要求し、「ボール(状況)」と「(マークの)相手」を観たポジションから予測を持ってボールを奪うこと、守る「ゴール(方向)」を意識して「(危険な)スペース」から守れること、さらに「味方」と連動してボールを奪いに行くことできるように個人戦術の積み上げを目指しています。

トレーニング負荷

U-15のカテゴリーは持久力が伸びやすい時期です。我々はボールを使ったトレーニングで運動量(持久力)の向上を目指しています。トレーニング負荷は心拍数を測定して確認します。トレーニングを行った時間(分数)に運動強度(%)をかけた値を各トレーニング負荷の指標にしています。

運動強度=(トレーニングの平均心拍数ー安静時心拍数)÷(最大心拍数ー安静時心拍数)×100

特に高強度のトレーニングは、段階的にトレーニング負荷を増やしています。また、学年別に見るとU-13の選手のトレーニング負荷が非常に高くなります。U-13の初めの時期は、障害予防を目的として週のオフを2日にし、高強度のトレーニング時間を減らして調整を行います。個々の状況を見て、およそ3、4ヶ月間をかけて徐々にチームのトレーニング負荷に合わせていきます。

U-15の年代は心身ともに成長の変化が著しい時期だと思います。これからも、一人ひとりの成長を観察しながら指導できるように心掛けていきます。

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