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【知っトク!】歩いてフットボール?ウォーキングフットボールを体験しよう
2025年06月16日
「ウォーキングひろば」を全国に展開
日本サッカー協会(以下、JFA)では、誰もが気軽に楽しめるスポーツとして普及を進めてきた「ウォーキングフットボール」の輪をさらに広げていくために、4月7日より「ウォーキングひろば」の全国展開をスタートしました。
ウォーキングフットボールとは、その名の通り“歩いてフットボール”をすること。発祥の地であるイングランドが定める競技規則を基に、JFAの独自の推奨ルールとして「ボールを取りに行かない」「ボールキープは6秒まで」などを加え、普及推進を図っています。「競技性が高くならないようにし、サッカー経験がなくても、運動が苦手でも、障がいがあっても、誰もが参加できる、一緒に楽しめるものにしたかった」とJFAの松田薫二はこの背景を語ります。
ウォーキングフットボールでは年齢や性別の枠を越えて「みんなで楽しむ」という理念が浸透し、
笑いや笑顔に包まれる場となっている
「ウォーキングひろば」は、ウォーキングフットボールを身近に楽しむことができる場のことで、全国各地の認定団体を通じて、多くの人にこの競技を届ける施策です。
その皮切りとなるイベントとして、5月10日に千葉県の高円宮記念JFA夢フィールドで「AFCグラスルーツフットボールデー2025~JFAウォーキングフットボールフェスティバル」(※)を開催しました。フェスティバルでは、大会形式の「ペンギンズカップ幕張」と、ウォーキングフットボールの体験会「ウォーキングひろば」を同時開催。多くの人が歩きながらフットボールを楽しみました。
※アジアサッカー連盟(AFC)は毎年5月15日を「AFCグラスルーツフットボールデー」に定めており、AFC加盟連盟・協会と共に、グラスルーツフットボールの発展につながるイベントなど実施
フェスティバルには老若男女が一堂に会した。
「いろいろなパターンを並行しながら開催し、多様な人が参加してくれてインクルーシブな感じが出た」とJFAの松田は言う
ゲストも詰め掛け、大盛況のフェスティバル
ペンギンズカップ幕張は、コンペティション(世界大会ルール)とエンジョイ(JFA推奨ルール)の2部門を設け、全16チームが出場。一方のウォーキングひろばには、子どもから大人まで32人が参加し、チーム編成を変えながら全員で楽しみました。
今回のフェスティバルには、ゲストとして元日本代表の快速FW・岡野雅行さんや、SAMURAI BLUE(日本代表)の前田遼一コーチ、下田崇GKコーチも参加。岡野さんはウォーキングひろばで参加者と共にプレーを楽しんだほか、前田コーチや下田GKコーチら日本代表スタッフで構成したチームに加わり、ペンギンズカップ幕張出場選手の選抜チームとのエキシビションマッチも戦いました。
参加者に交じって、前田コーチや下田GKコーチもウォーキングフットボールを楽しんだ
フェスティバル終了後、岡野さんは「走れないから難しいね(笑)」と言いつつも、「ただ楽しいし、結構面白い。サッカーをやっていない人も女性も誰でもできるし、みんなで楽しくという雰囲気自体が素晴らしい。意外と汗もかくし、運動として体にも良さそう」と話しました。
また、SAMURAI BLUEの前田コーチは「走ってはいけないから頭を使うし、足元の技術も求められる。どの年代の方でもできるというのはすごく良いこと」と語り、下田GKコーチも「皆さんと交流を図ることができて、フットボールの素晴らしさを感じた。スポーツ的にも、健康的にも広がっていけばいいなと思う」と期待を込めました。
ウォーキングひろばやエキシビションマッチでは、持ち前の明るさで場を盛り上げた岡野さん
ウォーキングフットボールが持つ力とは
今回のフェスティバルには全226人が参加。そこで聞いた声を紹介します。ペンギンズカップ幕張に参加し、何度もウォーキングフットボールを経験している佐久間さん(50代男性)は「お年寄りのスポーツかなと思っていたけど、全然そんなことはなかった。女性や体の不自由な人もいる中で、みんなで一緒にボールを蹴られるのは魅力」とコメント。また、「ほぼサッカーは素人」という林さん(40代女性)も、「プレー経験の差があまり出ないし、女性としては激しくなくて安心して参加できる」と笑顔で話してくれました。
一方、小中高の3人のお子さんと連れ立った太田さん(40代男性)は「うまくなくても楽しめて、きちんと運動にもなる。何より家族で参加できるのは大きい」と充実した様子。高校生の息子さんも「こういう場で家族との時間を持てるのはうれしい」と語りました。
4人で参加した太田さん家族。
「技術の差が出にくいので、小さい子もみんな一緒にプレーできるのが楽しい」と子どもたちの声も聞けた
体験会のウォーキングひろばに参加した中村さん(70代男性)は、「良い運動になるし、これを機に各世代とコミュニケーションを図ったり、知り合いになったり、豊かな人生を実感できる」と振り返ります。
最後に、「主人から無理やり誘われて…(笑)」と参加のきっかけを話す原さん(50代女性)。「サッカーは初めてで不安だったけど、歩きながらプレーできるということで、ボールももらいやすいし、とても楽しかった。友達にも勧めたくなった」と感想を述べました。
さまざまな人が参加できるベースをつくるべく、全国に「ウォーキングひろば」を展開。
「とにかく楽しいので一度来てほしい」とJFAの松田は強く訴える
今後、「ウォーキングひろば」は全国に広がっていく予定です。JFAの松田は「誰もが安心して、楽しいと思える場を多く提供し、みんなの居場所やコミュニティーづくりにも寄与していきたい」と話します。
運動による健康寿命の延伸、家族間や世代間のコミュニケーションの推進、エンジョイスポーツの広がりなど、さまざまな効果が期待できる「ウォーキングフットボール」。一度体験してみれば、ハマること間違いなし!ぜひみんなで一緒に歩いて、ウォーキングフットボールを楽しみみませんか。
ウォーキングフットボールに参加する(ウォーキングフットボールを運営する)
https://www.jfa.jp/grass_roots/walkingfootball/walkinghiroba/
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はじめよう!ウォーキングフットボール 単行本(ソフトカバー)/松田薫二(著)
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