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ac福島と浦和Lが準々決勝に進出 高円宮妃杯 JFA 第30回全日本U-15女子サッカー選手権大会
2025年12月08日

高円宮妃杯 JFA 第30回全日本U-15女子サッカー選手権大会は12月7日(日)、各地で2回戦8試合が行われました。
ピックアップマッチ1
JFAアカデミー福島 3-1(前半2-1、後半1-0) 藤枝順心サッカークラブジュニアユース
磐田スポーツ交流の里ゆめりあ球技場での第1試合では、JFAアカデミー福島(東北1/福島)と藤枝順心サッカークラブジュニアユース(東海3/静岡)が対戦しました。序盤から押し込んだのはac福島でした。前線からプレスをかける藤枝順心に対し、最終ラインも含めて全員がボールを運べるac福島は、相手の圧力をいなしてボールを前へ運びます。ベクトルは守備でも前へと向いており、相手ボールになっても素早く寄せて回収。ac福島はその勢いのまま、13分に中央でパスを受けた田中愛純香選手が冷静にゴール左隅に先制点を決めました。
しかし4分後、藤枝順心の思いが同点ゴールにつながりました。相手陣内右サイドでのスローインから懸命にボールをつなぎ、原田健人監督が「練習でやってきたような崩しで、ゴール前にボールを送り込めた。今までだったら蹴って逃げていたところで勇気を持ってボールをつないでくれた」というクロスからオウンゴールを誘発しました。
それでもac福島は40分、またも中央でパスを受けた田中選手が遠目から豪快な左足でのシュートを突き刺して再びリード。ハーフタイムを挟んでも攻め手を緩めず、後半開始4分、小林羽留選手が自ら獲得したPKを決めて2点差としました。その後も5人の交代枠を使って前半より1本多い9本のシュートを放ったac福島が、準々決勝進出を決めました。

ピックアップマッチ2
三菱重工浦和レッズレディースジュニアユース 4-3(前半2-3、後半2-0) 常葉大学附属橘中学校女子サッカー部
磐田スポーツ交流の里ゆめりあ球技場での第2試合では、前回大会準優勝の三菱重工浦和レッズレディースジュニアユース(関東1/埼玉)が、開始7分に常葉大学附属橘中学校女子サッカー部(東海1/静岡)から先制します。しかし、これは激戦の始まりに過ぎませんでした。
常葉橘は失点の2分後、GKも高い位置を取って攻める浦和Lへのプレスからチャンスをつくります。椀台璃音選手がバックパスを受けた相手GKに寄せてボールを奪い、そのまま無人のゴールに同点弾を決めました。

浦和Lは20分に再度勝ち越しましたが、常葉橘も28分に長いFKからハンドの反則で得たPKを加藤里來選手が決めて再び同点。浦和Lは最終ラインを含めて丁寧なファーストタッチを心がけていましたが、常葉橘は「初戦を少し見て(浦和L)はきれいにつなぐけれどそこに付け入るチャンスがあると思った」という谷口将基監督の言葉通り、浦和Lをプレスで追い込み、38分にはまたもGKからボールを奪って逆転に成功します。40分にもDFからボールを奪った椀台選手が、ゴール右にわずかに外れるシュートを放ちました。
リードを奪われた浦和Lですが、パス回しを修正し、さらに攻勢を強めて流れを引き戻すと、52分には片岡菜葉選手がPKを決めて同点。そして、浦和LはFKのチャンスからスコアを動かします。ゴールまで距離がある中、片岡選手の「いけると思った」というFKはゴール右上に吸い込まれ、4-3と勝ち越しに成功しました。
常葉橘は後半のシュートは1本のみ。厳しい戦いを経て、浦和Lが8強へと進みました。

監督・選手コメント
田中愛純香 選手(JFAアカデミー福島)
初戦から強度が高い試合になったので、今日も気を抜かずにやろうと話していました。全員で試合開始から強度高くゴールに向かうことができて良かったです。自分で点を取ってチームを勝たせたいという強い思いがあります。今日の2点目も、前が空いていたので思い切って打ちました。昨年はベスト4で終わったので、今年は絶対に優勝するという気持ちが強いです。個人的には毎試合ゴール決めて、チームを優勝に導くつもりです。
原田健人 監督(藤枝順心サッカークラブジュニアユース)
選手たちは1年間成長する姿を見せてくれ、最後に強豪相手にも引かずにやり切ってくれて感動する試合でした。結果には満足していませんが、よくやってくれたと思います。得点はオウンゴールでしたが、練習でやってきたような崩しでゴール前にボールを送り込むことができました。今までだったら蹴って逃げていたところ、勇気を持ってボールをつないでくれたからこそ取れた点だと思います。あとは精度を上げるため個々で努力をし、3年生は次のステージに向けてこの経験を生かして頑張ってほしいです。
片岡菜葉 選手(三菱重工浦和レッズレディースジュニアユース)
決勝点になった長いFKは、練習でも蹴ったことがありませんでした。最初はクロスを上げる形につなげようと思ったのですが、キックは得意なので位置を狙って蹴れば決まるかなと思いました。入って良かったです。逆転されて少し焦りはありましたが、チームを引っ張っていけるように声をかけていきました。相手の方が覇気があり、試合への入り方が大事だとあらためて学びました。自分たちのスタイルであるボール回しを、自信を持ってやればもっと点も取れるはずなので、次の試合で修正していきたいです。
谷口将基 監督(常葉大学附属橘中学校女子サッカー部)
われわれの良さである攻撃面を出せるよう、前からプレスをかけていこうと思っていました。相手の初戦を少し見て、きれいにつなぐけれど、そこに付け入るチャンスがあると思っていました。ここがヤマ場でしたし、今年のチームは個性も豊かなので引かずにやれば勝てると言って送り出しました。一人一人が持っているものを出し切って戦い、予想を超えてくれました。この戦いを今後につなげたいですし、全員が同じ高校に進む3年生には、この悔しさを次にぶつけてほしいです。
大会期間:2025年12月6日(土)~12月27日(土)
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