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7回目のJFA International Refereeing Course 2018を開催、17ヵ国から38名が参加

2018年10月02日

7回目のJFA International Refereeing Course 2018を開催、17ヵ国から38名が参加

アジアサッカー連盟(AFC)に加盟する国・地域の審判インストラクターと若手審判員を対象とした「The 7th JFA International Refereeing Course 2018」を9月21日(金)から25日(火)までの5日間、大阪府堺市のJ-GREEN堺にて開催しました。

この事業はアジア各地の審判インストラクターや審判員の資質向上を目的として2008年よりJFAが主催している事業で、今年で3年ぶり7回目の開催となります。今回は17ヵ国から計38名の審判インストラクターと審判員が参加しました。

期間中はグループワークやディスカッション、実践と振返りの機会が多く設けられ、参加者たちは自身の現場に還元できるものを得ようと熱心に取り組んでいました。

本事業は、国際交流基金アジアセンターの支援を受け、ASEAN各国を対象とした文化交流事業のひとつとして実現しました。国際交流基金アジアセンターでは、「文化のWA(和・環・輪)プロジェクト~知り合うアジア~」をキーワードに掲げ、日本とアジア各国との文化交流の機会を創出する事業を実施しています。

インストラクターコメント

石山昇 JFAレフェリーインストラクター
本コースの狙いは、JFAが導入している新しい審判指導法やトレーニングを共有し、経験してもらうことで、アジアの審判レベル向上、さらにはサッカー競技レベルの向上に貢献しようというものです。内容としては、Referee Coaching(審判コーチング)を審判インストラクターにマスターしてもらうこと、Tutoring(チューターリング)やPractical Training(実践的トレーニング)等の指導法を用いたセッションを審判員に経験してもらうことを意図してプログラムを構成しました。全く新しい指導法に戸惑いながらも、審判員育成にどのように活かせるのかを探りながら積極的に取り組んでくれた参加者がほとんどで、学ぼうとする真摯な姿勢にリードする側も襟を正す思いで臨みました。コーチングにも様々な種類がありますが、審判コーチングは「傾聴」を中心としたアプローチです。フィールドの上では一人で決断しなければならない審判員ですので、自らを振り返り、目標を持って取り組める環境を整えなければなりません。審判コーチはこの取り組みを支える立場として、これまでのTeachingをメインとしたインストラクターとは違った対応を求められます。適切な質問を投げることで審判員が自らゴールに向かって進んでいくことをサポートすることが主な役割ですが、自分の知識や経験を伝えるのではなく、審判員が選択肢を持って答えを導き出す行程を見守るような感覚です。それぞれの地域の文化もありますが、全参加者がこの新しい指導法を受け入れて取り組み、そのメリットや効果を感じてもらうことができました。International Refereeing Courseも7回目の開催になりますが、以前に比べて参加者の英語力や取り組みがかなり向上し、真剣に学ぼうとする参加者がさらに増えたと感じています。それだけ本コースへの期待値も上がっていると思いますし、JFAも常にアジアをリードするかたちで審判界の改善に貢献していかなければならないと考えています。

参加者コメント

田中よしこ 2級審判インストラクター
審判員への様々なアプローチ方法や指導技術・方法をアジアの数十カ国のインストラクターが深く熱くディスカッションする5日間はとても刺激的な日々でした。英語での自己表現・意見交換を行う難しさを痛感しながらも、この研修に参加させていただいたことは今後の自分にとって大きなターニングポイントになると感じています。将来世界の舞台に立つ審判員を育てることがこの研修の本当の成果だと思いますので、今後も積極的に指導をしていこうと思います。

先立圭吾 1級審判員
17の国・地域から集まった審判員がひとつの言語でコミュニケーションを取ることができる素晴らしさを感じるとともに、英語で自分を表現し存在感を出す難しさを感じました。今回の経験を活かし、1試合でも多くのエキサイティングな試合を提供することが、ご協力いただいた皆さんへの恩返しになると思いますので、目の前の1試合に全力で取り組んでいきます。出会ったインストラクターの方々、審判員たちと次のステージでまた会えることを楽しみにしています。

 

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