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2017年度第2回アセッサー研修会を開催

2017年10月20日

2017年度第2回アセッサー研修会を開催

2017年度第2回アセッサー研修会が10月7日(土)と8日(日)の2日間、JFAハウスで分散開催されました。審判アセッサーを対象に、両日で総勢93人の参加がありました。今回の研修会は、アセスメントレポートの評価点のすり合わせをテーマに実施されました。参加者にはあらかじめ担当するカテゴリーに合わせた1試合の映像が配付され、その映像をみながらアセッサーとしての評価を行います。その評価を持ち寄り参加したアセッサー間でディスカッションを通して、評価の統一性と考え方の共有を図りました。

インストラクターコメント

柏原丈二 審判委員会指導者部会長
今回は3グループに分け、異なる試合の映像を各自が事前に分析をし、評価点を付けてくることから始まり、研修会ではそのグループを更に小グループで分析の内容をお互いが議論、確認しながら、グループで評価点を再度作成し、グループごとに最終的な評価の考え方、分析での事象の確認をしました。アセッサーによっては、評価に対する考え方の違いから最初の評価点から少し差がある状況も見受けられました。この研修会で評価の差異を縮めること、考え方の統一を図ることをテーマに議論をしていただきました。小グループでの議論は各自が意見を言い合える状況であり、活発な意見交換が出来、考え方を含め再確認できた研修会になった様に感じます。課題も幾つか明確になり、次年度に向けて修正を出来る項目に関して議論を進め、修正をしていきたいと考えています。

受講者コメント

関根弘之 1級審判インストラクター
今回のアセッサー研修会では評価点を出す過程を中心に進められました。事前に指定された試合の映像をみて作成したレポートが、グループディスカッションの資料となりました。私のグループは3名で、キーインシデントは概ね共通していましたが、案の定評価点にはバラツキがありました。何故違うのか、そこから互いの意見を出し合いながら議論が進められました。摺り合わせをするというよりも、自分と違う視点にどのように合わせることができるのか、私はそこに気持ちを集中しました。時折Ray氏が立ち寄り、リラックスした状態で核心を突かれたアドバイスをいただきました。疑問の残る判定では、映像がある場合でも強引に結論を出さず、主審の見解を尊重しながら疑問点を提示し、一緒に考えていくことの重要さも感じました。日頃のアセッサー活動では、評価点でいつも頭を悩まされます。審判員も過敏に評価点を気にする傾向にあり、一人歩きした数字が山奥に迷い込まないようにしているのですが、道案内は正しいのかどうか思案の連続です。豊かな視点から的確なコメントや評価点を導き、審判員を援助することの大切さを再認識させられた1日でした。

田中厚 1級審判インストラクター
「ゲーム分析から評価の摺り合わせ」というテーマで研修会は持たれました。カテゴリーごとに分かれ、さらに小グループ(3~4名)で映像を確認しながらのディスカッション。「どうも議論が噛み合わないな?」と思いながらも一つ一つのシーンに判断を下すと同時に、「では、どう評価するか」を評価項目ごとにつけて、評価点まで議論しました。ディスカッションの最後に知らされたのですが、評価点が異なるもの同士が同一グループにされたとのこと。このディスカッションの「value」を感じました。Ray氏からは「映像を(数回)見ても判断がつかない、明確な証拠がない時はレフェリーを支持すること、そして試合終了後のフィードバック時のコメントから、アセスメントレポートの点数が想像できるようなものにすることが求められました。アセスメントレポートを読んだレフェリーが、怒って破り捨てる真似をするRay氏の仕草が今でも目に焼き付いています。競技者・チーム役員・サポーターをリスペクトしながら、レフェリーに寄り添う審判アセッサーとしての役割を今一度確認することができました。

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