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開志学園と藤枝順心などがベスト16に進出 第34回全日本高等学校女子サッカー選手権大会

2025年12月31日

開志学園と藤枝順心などがベスト16に進出 第34回全日本高等学校女子サッカー選手権大会

第34回全日本高等学校女子サッカー選手権大会は12月30日(火)、2回戦16試合が行われました。

ピックアップマッチ1

修徳高校 0-2(前半0-2、後半0-0) 開志学園JSC高等部
兵庫県立三木総合防災公園第2球技場での第1試合では、修徳高校(東京2)と開志学園JSC高等部(新潟)が対戦しました。序盤から開志学園がボールを幅広く動かし、修徳を押し込む時間が続きます。しかし、懸命に守る修徳の守備を前に、開志学園は決定的な形に持ち込めません。そうした中で試合を動かしたのはゴールへの意識の高さでした。開志学園は、ボールを大きく動かしていた9分、ピッチ中央でボールを受けた松川そら選手が遠目の位置からシュート。この一撃がゴール右隅に吸い込まれ、先制に成功します。

次のゴールも開志学園のシュートの意識から生まれます。34分、ゴール正面からやや左のポジションでパスを受けた小林花楓選手がすかさず反転して放ったシュートが、ゴール左隅に決まりました。

対する修徳は「ボールを回されるというより(相手に)回させて、自分たちの強みである前線の選手を使う作戦だった」(倉田こはる選手)と、堅守速攻を狙いますが前半は苦しい展開となります。後半は高い位置からボールを奪う戦い方に変更すると開志学園に自由なパスワークを許さず、修徳もシュートチャンスをつくっていきます。しかし、開志学園の攻撃をトーンダウンさせたものの得点を奪うことはできず。開志学園が3回戦に駒を進めました。

ピックアップマッチ2

藤枝順心高校 2-0(前半2-0、後半0-0) AICJ高校
三木総合防災公園陸上競技場で行われた第2試合は、藤枝順心高校(静岡2)とAICJ高校(広島)が対戦しました。「相手は3連覇している強豪。技術も連係もレベルは高いが、自分たちが負ける相手ではないという気持ちも強かった」(森山佳乃選手)というAICJが、序盤は押し込みます。力強く前に出るAICJですがなかなかシュートまで持ち込めずにいると、最初のシュートを放ったのは藤枝順心でした。12分、中盤での攻防から前線へ送ったパスに岡村望央選手が抜け出し、相手の位置をよく見てゴール前にパスを送ると走り込んでいた髙田理乃選手が右足アウトサイドで合わせて先制。チャンスを逃しませんでした。

22分には、左サイドに流れた岡村選手が相手の守備をうまくはずしてパスを受け、ゴール前にクロスを送ります。ゴール前に飛び込んだ鈴木巴那選手がこれを押し込み、藤枝順心がリードを2点に広げました。

後半に入ると藤枝順心がパスワークでいなす時間が増えていきます。AICJも懸命にボールを奪いに行き、マイボールから攻撃を組み立てて藤枝順心ゴールに迫る場面を何度かつくりますが、藤枝順心の守備網を最後まで破ることはできません。2-0で勝利した藤枝順心が、4連覇へまた一歩近づきました。

選手コメント

坂田湖琳 選手(開志学園JSC高等部)
連戦で体のきつさもあったのですが、前半は良かったと思います。ハーフタイムには、後半は相手も前から守備に来るだろうと話していたのですが、相手の選手交代もあり、少し戸惑って自分たちのサッカーがあまりできませんでした。新潟県高校総体(インターハイ予選)の決勝で負けた後、つなぐサッカーをしようと覚悟を決めて以降は一度も負けていません。この大会にも日本一を取るという気持ちで来ました。今はチームのみんなが、負ける気がしないという感じで戦うことができています。

倉田こはる 選手(修徳高校)
相手にボールを回させて、私たちの強みである前線の選手を使うという作戦だったのですが、課題だったコミュニケーション不足などでボールを回される形になってしまいました。インターハイ予選でも今大会の東京都予選でも優勝できませんでしたが、今までやってきた自信を持ってやろうと話していたので、2回戦敗退はとても悔しいです。高校卒業後は、サッカーを続ける人も、別の夢に進む人もいます。学校生活と部活動でみんなと朝から晩まで過ごし、良い時も悪い時もずっと一緒にいました。(その日々が)今はすごく幸せだったなと思います。

岡村望央 選手(藤枝順心高校)
相手のサイドの裏は狙っていました。FWとして、もちろん自分で決めて活躍したいという思いはありますが、(先制点は)フリーで確実に決められる選手へのパスを選択しました。私はスピードが特長なので、守備でもハイプレスをかけて味方がボールを奪いやすくなるように意識しています。連戦できつい部分はありますが、(今大会の)メンバーに入れていない仲間もいるので、そんなことは言っていられません。チームとしては先輩たちがつないできてくれた4連覇を、個人としてはまだこの大会で決めていない得点を絶対に決めて、チームを勝たせられる選手になることを目指します。

森山佳乃 選手(AICJ高校)
藤枝順心とぶつかる組み合わせが決まった時、「勝つことができれば本当に日本一を取れる」という道標になると思いました。3連覇している強豪ですが、自分たちのプレーと勢いで戦おうと考えていました。最後に藤枝順心と対戦できたことはとても貴重な体験になりましたし、やり切ったという思いがあります。悔しいですが、楽しかったという気持ちが強いです。覚悟を決めて親元を離れ、1年生からこの大会に出場し、3年生になってキャプテンとしてまた出場するという貴重な経験をさせてもらえたことは、とてもありがたいです。すごく成長できた3年間だったと思います。

第34回全日本高等学校女子サッカー選手権大会

大会期間:2025年12月29日(月)~2026年1月11日(日)
会場:兵庫/三木総合防災公園、五色台運動公園、いぶきの森球技場、淡路佐野運動公園、神戸総合運動公園ユニバー記念競技場
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