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C大阪とI神戸など4チームが準決勝へ 高円宮妃杯 JFA 第30回全日本U-15女子サッカー選手権大会
2025年12月15日

高円宮妃杯 JFA 第30回全日本U-15女子サッカー選手権大会は、12月13日(土)と14日(日)に滋賀県彦根市の平和堂HATOスタジアムで準々決勝4試合を実施しました。
ピックアップマッチ1
セレッソ大阪ヤンマーガールズU-15 2-0(前半0-0、後半2-0) 神村学園中等部女子サッカー部
13日の第1試合では、セレッソ大阪ヤンマーガールズU-15(関西1/大阪)と神村学園中等部女子サッカー部(九州1/鹿児島)が対戦しました。
前半はC大阪が両サイドからの攻撃でチャンスをつくり、神村学園は「後ろからパスをつないで相手を崩していく狙いだった」という清本麗選手の言葉どおり、池脇梨音選手や新宅胡春選手を中心としたパスワークでの切り崩しを狙います。しかし、互いに決定機をつくれず、スコアレスで前半を折り返します。
後半の立ち上がりは、神村学園が布陣を4-2-3-1から3-5-2に変えて「さらに攻撃力を高めた」(清本選手)ことで押し込んでいきますが、徐々にC大阪が盛り返していきます。
50分の瀬戸美里選手のシュートはGKのセーブに阻まれますが、64分に右から左へのサイドチェンジで相手を揺さぶると、金井咲良選手のクロスに林優明選手が飛び込みます。
「良いボールが来たので合わせるだけだった」(林選手)という一撃で先制したC大阪はここからさらにたたみかけ、74分には橋本海凪選手が追加点を奪います。決定機を確実にものにしたC大阪が勝利を収め、準決勝へと駒を進めました。

ピックアップマッチ2
INAC神戸テゾーロ 5-1(前半2-1、後半3-0) INAC 千葉 CRAVO FC
13日の第2試合は、INAC神戸テゾーロ(関西2/兵庫)とINAC 千葉 CRAVO FC(関東5/千葉)の「姉妹チーム対決」になりました。I神戸は1回戦、2回戦ともにPK戦での勝利と苦戦しましたが、この日は立ち上がりから攻めの姿勢を見せます。開始わずか4分、「1、2回戦で決定機を外していたので、絶対に決めてやろうという気持ちだった」という大島杏里選手が先制点を奪うと、8分には中原艶光選手がルーズボールを頭で押し込み、リードを広げます。
対するI千葉も徐々に盛り返し、31分にはゴール前での混戦から花村莉子選手が右足を振り抜きます。「仲間がつなげてくれたので、相手の位置を見て冷静に流し込んだ」という一撃で追い上げ、後半を迎えます。
I千葉としては同点に追いつきたいところでしたが、ここからI神戸が地力の差を見せます。的確なプレスとセカンドボールの対応で主導権を握ると、58分と73分には中原選手が得点を重ね、ハットトリックを達成。その後も攻撃の手を緩めず、アディショナルタイムには下江世夏選手にもゴールが生まれました。
快勝を収めたI神戸が準決勝進出を果たし、試合後には両チームの選手たちが「I千葉のぶんまで勝って優勝を」とエールを送り合う姿が見られました。

選手コメント
林優明 選手(セレッソ大阪ヤンマーガールズU-15)
前線からアグレッシブにいこうという話をして試合に入り、それを実践できたのですが、決定機を決められなかったのが前半の流れでした。後半も厳しい時間帯はありましたが、みんなの力で奪った先制点から流れに乗ることができました。先制点の場面は、左サイドから良いボールが来たので、あとは合わせるだけでした。残り2試合、自分たちのサッカーを見せつけたいですし、昨年度の大会も優勝しているので、連覇を目指して頑張っていきたいです。
清本麗 選手(神村学園中等部女子サッカー部)
後ろからパスをつないで相手を崩していく狙いでした。後半は4-2-3-1から3-5-2に変えてさらに攻撃力を高めようとしました。それによって押し込む場面もつくったのですが、押し切ることができませんでした。相手は攻撃力が高く、一人ひとりがとてもうまかったです。ピンチを救える場面もありましたが、まだ甘いところもあったので、どんな攻撃にも耐えられて、1対1でも負けないセンターバックになれるようこれから努力していきたいです。
大島杏里 選手(INAC神戸テゾーロ)
INAC対決だったので負けられない意地がありましたし、相手も強い気持ちで来るだろうから、それに絶対に負けないという意気込みで臨みました。また、私自身は1、2回戦で決定機を外していたので、絶対に決めてやろうという気持ちでした。得点シーンは、相手の足が出てきたのが見えたので切り返して、思い切り打ちました。今年度は「絶対女王」をチームのテーマにしています。I神戸はこの大会での優勝経験がないので、歴史を変えたいです。
花村莉子 選手(INAC 千葉 CRAVO FC)
誰もがI神戸が勝つと思っているところを、自分たちが勝ってそのまま優勝しようという目標をみんなで掲げて臨みました。立ち上がりは相手の流れに飲み込まれてしまいましたが、そこからお互いに声をかけ合って修正して、徐々に自分たちのやりたいことができるようになりました。自分の得点は、仲間がパスをつなげてくれたので、相手の位置を見て冷静に流し込みました。初のベスト8進出だったので、後輩たちには来年、これを超えてほしいです。
大会期間:2025年12月6日(土)~12月27日(土)
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