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町田がACLE3戦目でアジア初勝利、広島と神戸は初黒星もACL2のG大阪が3連勝

2025年10月23日

町田がACLE3戦目でアジア初勝利、広島と神戸は初黒星もACL2のG大阪が3連勝

AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)2025/26の東地区リーグステージ第3節が10月21日(火)、22日(水)に行われ、日本から出場の3チームはいずれもアウェイ戦に臨み、初参戦のFC町田ゼルビアが3戦目で初勝利をマーク。サンフレッチェ広島とヴィッセル神戸は敗れて初黒星となりましたが、AFCチャンピオンズリーグ2(ACL2)2025/26東地区グループステージのガンバ大阪はホームで勝利を収めて、3戦全勝でグループF首位をキープしました。

町田、アウェイで上海海港に快勝

町田は10月21日(火)、アウェイで上海海港(中国)と対戦し、前半2ゴールを挙げて2-0の快勝を収め、アジアの舞台で初勝利を挙げました。

ここまで2戦連続の引き分けで8位につけていた町田は勢いと激しさのあるプレーで球際の戦いを制し、左のインサイドハーフに入った相馬勇紀選手と左ウィングバックに入った増山朝陽選手を中心に仕掛けて、序盤から相手ゴールに迫ります。

前半12分の先制点もその形からでした。相馬選手のパス受けた増山選手が左サイド深くからゴール前に折り返し、藤尾翔太選手がヘディング。これは相手GKに弾かれますが、こぼれ球に右ポスト際で再び藤尾選手が反応して足を延ばすと、ボールは阻止を試みた相手DFの足に当たって相手のオウンゴールとなりました。

攻めのリズムを掴んだ町田は、25分にも下田北斗選手のパス受けた相馬選手が右足を振って2-0とします。

その後も相手ゴールに迫った町田は、30分過ぎには相馬選手のシュートがポストに弾かれ、ハーフタイム前には左クロスに合わせたミッチェル・デューク選手のシュートが相手GKに阻まれます。

昨季中国リーグとカップ戦の2冠を達成して今季の国内リーグでも首位に立つ上海海港は、今大会初勝利を目指して直近のリーグ戦とは異なる3バックを採用して臨みましたが、守備の対応が遅れて、なかなか攻撃に転じることができません。

後半も町田の優勢が続き、54分にはデューク選手の折り返しに藤尾選手が右足を合わせるなど決定機を作ります。56分には左サイドの高い位置でのボール奪取から、最後は下田選手のパスに相馬選手が強烈なシュートでゴールネットを揺らしましたが、VARでオフサイドと判定され、チーム3点目とはなりませんでした。

かつて横浜F・マリノスを率いた上海海港のケビン・マスカット監督は、後半半ばからJリーグでもプレー経験のあるレオナルド・ナシメント選手を投入し、今季チーム得点トップのブラジル人FWの決定力に期待をかけますが、町田は守備でも固さを発揮。最後までリードを守って、今大会初勝利で勝ち点3を獲得しました。相馬選手はこの試合のプレーヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれました。

上海海港は開幕の神戸戦の黒星、第2節の広島とのドローに続いて、今大会2敗目となりました。

町田は次節11月4日(火)に、ホームでメルボルン・シティ(オーストラリア)と対戦します。メルボルンは今節、ホームにブリーラム・ユナイテッド(タイ)を迎え、終盤の2得点で2-1の逆転勝ちで、今大会初の勝ち点を手にしています。

広島、多くの得点チャンスを作るも決められず

広島は10月21日(火)、アウェイで蔚山HD(韓国)と対戦。前半に先制を許した後、得点機を多く作りながら決めることができずに0-1で敗れ、今大会初黒星を喫しました。

ACL優勝2回、国内リーグ3連覇を含めて優勝5回の蔚山は、今季は結果が出ずに現在リーグ戦9位と低迷していましたが、今季2度目の監督交代で先週末のリーグ戦から指揮を執るノ・サンレ監督代行の下、リーグ戦から先発を大幅に入れ替えたメンバーが立ち上がりから勢いのあるプレーを披露します。

広島は流動的な動きで仕掛ける蔚山に序盤は対応が遅れ、一瞬の隙を突かれます。前半12分、キム・ミンヒョク選手が右サイドからのクロスに広島DFの背後を突いて頭で合わせ、得点を許しました。

広島は前半半ば過ぎからワイドな攻撃展開で相手を押し込み、前半40分には中村草太選手のシュートがクロスバーに阻まれ、後半も中野就斗選手、塩谷司選手、加藤陸次樹選手らが相手ゴールに迫る場面を作ります。しかし、精度を欠いてゴールを割ることができません。

蔚山は広島のシュート21本に対して3本と得点チャンスは限られたものの、激しく競り合う姿勢を維持し、最後まで1点を守り通して2勝目を手にしました。

1勝1分1敗となった広島は、次節11月4日(火)にホームで江原FC(韓国)と対戦します。

神戸、アウェイで江原に4失点

開幕から2連勝していた神戸は10月22日(水)、江原FC(韓国)とのアウェイ戦に臨み、前半で3点ビハインドを負いながら後半3ゴールを返す反撃を見せましたが、終了直前に失点を許し3-4で敗れました。

17日(金)のリーグ戦から先発10人を入れ替えて臨んだ神戸でしたが、昨季国内リーグ2位で今季も6位につけ、初のACLEで2勝目を狙って貪欲に勢いを持って臨んだ江原に対して守備の寄せが甘く、連動も欠いて早々に失点します。

前半7分、右CKの流れからイ・サンホン選手に右足のボレーで決められて先制を許すと、21分には右CKにモ・ジェヒョン選手がヘディングで合わせて追加点。さらに43分には左CKのクリアボールを回収したソン・ジュンソク選手にペナルティエリアの外から決められて、前半で0-3となりました。

神戸は後半開始から宮代大聖選手、佐々木大樹選手、鍬先祐弥選手を投入すると前線からのプレスが機能し、攻守に動きが改善されて、試合の流れが変わります。

交代投入から3分後、佐々木選手のパスを受けて宮代選手がゴール右に決めて1点を返し、さらにその2分後には広瀬陸斗選手のクロスにジェアン・パトリッキ選手がペナルティエリアに抜け出して頭で捉えて2-3とします。

その後も押し気味に進めた神戸は、89分に後半途中出場の飯野七聖選手の右スローインから、ニアサイドで岩波拓也選手が頭で流したボールに宮代選手が反応。右足で流し込んで同点に追いつきました。

しかし、この直後の後半アディショナルタイムに江原のサイド攻撃で押し込まれて左CKを与えると、このCKからキム・ゴンヒ選手に決められて試合終了。神戸は今大会初黒星です。

神戸は次節11月5日(水)にホームに蔚山を迎えます。

このほかのACLEの試合では、ジョホール・ダルル・タクジム(マレーシア)がアウェイで成都蓉城(中国)に2-0で勝利して1勝目を挙げ、成都蓉城は2敗目です。また、上海申花(中国)はホームでFCソウル(韓国)に2-0で勝って、初勝利を手にしました。

この結果、神戸は2勝1敗で首位から2位へ後退し、5位につけていた江原は神戸と勝ち点6で並びながら得失点差で3位となり、首位には2勝1分で勝ち点を7とした蔚山が立ちました。

初勝利の町田は勝ち点を5に伸ばして8位から4位に浮上。5位から8位までは上海申花、FCソウル、ジョホール、広島が勝ち点4で得失点差でも並んでいます。9位以下にはメルボルン、成都蓉城、ブリーラムが勝ち点3で続き、勝ち点1の上海海港が12位となっています。

東西各地区で行われるリーグステージでは12チーム中8位までが突破して、次のラウンド16へ進出できます。

G大阪、上位対決を制して3連勝

ACL2のG大阪は10月22日(水)、ホームでナムディンFC(ベトナム)と対戦し、3-1で勝って3戦全勝でグループF首位をキープしました。

北欧出身など長身の外国籍選手を多く擁するナムディンに対して、G大阪はパスワークと連係で躍動感のあるプレーを披露して、攻守に相手を圧倒します。

先制は前半16分、左サイドから中央に運んだ安部柊斗選手がイッサム・ジェバリ選手とパス交換で相手を引き付け、ペナルティエリア右でパスを受けた山下諒也選手が中に折り返し、ゴール前に詰めた美藤倫選手が左足で決めてリードを奪います。

ペースを掴んだG大阪はその後も多くのチャンスを作り、52分には相手ボールをカットした満田誠選手から山下選手へつなぎ、右に開いた山下選手が中へ折り返すと、逆サイドでノーマークになったジェバリ選手が右足で合わせて追加点を決めます。

89分には、安部選手のパスを受けたデニス・ヒュメット選手が前線で落として、宇佐美貴史選手が浮き球でペナルティエリア左の食野亮太郎選手へつなぐと、食野選手が相手をかわしてシュート。これが相手DFに当たってゴールとなり、G大阪が3点目を奪いました。

後半アディショナルタイムにナムディンのカイル・ファレン・ハドリン選手に決められて1点を返されたものの、G大阪は相手のシュート6本に対して17本を放つ攻撃で快勝。勝ち点を9に伸ばしました。

G大阪は次節11月5日(水)、アウェイでナムディンとのリターンマッチに臨みます。

このほかの試合ではラーチャブリーFC(タイ)がホームで東方(ホンコン・チャイナ)に5-1で勝ち、初勝利を挙げました。

この結果、G大阪は勝ち点9でグループF首位で前半戦を折り返し、2位はナムディン(勝ち点6)、3位にラーチャブリー(勝ち点3)、4位に東方(勝ち点0)となりました。ACL2グループステージでは上位2位までがノックアウトステージ進出できます。

監督・選手コメント

DF 昌子源 選手(FC町田ゼルビア)
アウェイで難しい試合になるかなと思っていました。この試合の前に2戦引き分けていたので、「初勝利を狙いに行く」と少し重い感じになっていたところがあったのですが、「目の前の一戦一戦を全力で勝ちに行こう」、「自分たちを信じてやろう」と言っていました。勝てて良かったです。守備も、最近の試合で流れのなかでやられていないという自信はありましたが、相手に大きい選手がいるので、セットプレーのところではしっかり集中してやりました。このクリーンシートは大きかったと思います。

MF 相馬勇紀 選手(FC町田ゼルビア)
下田選手が1タッチで出してくれると信じて(動いて)、コースが空いていたのでそこへドリブルして、良いコースへ打てました。今日は左サイドで僕が外に開いて数的優位を作れたので、左はかなり有効的な攻撃ができました。そこは収穫かなと思います。(次節以降)ノンストップで次も勝ち点3を取って、なるべく早くリーグステージ突破を決めたいと思っています。

MF 塩谷司 選手(サンフレッチェ広島)
アウェイでも勝ち点3を取りに来ていたので、この敗戦は本当に悔しいです。後半は高い位置でずっと相手を押し込んでプレーできていましたが、最後のクオリティのところで自分たちより相手の方が上回っていたかと思います。すぐにリーグ戦がありますが、一試合一試合、最善の準備をして戦うだけなので、しっかり切り替えて次の試合に向かいたいです。

FW 宮代大聖 選手(ヴィッセル神戸)
アウェイの中で非常に難しい試合になってしまいました。(得点を獲った後に)あそこでもう1点、2点と圧力をかけないと、こういう試合では勝ち点3を獲れないと感じましたし、試合の入りから反省の多い試合でした。サポーターがこんなに遠くまで足を運んでくれたのに、不甲斐ない試合で勝ち点3を取れなかったので、次節はしっかり勝ち切りたいと思います。

ダニエル・ポヤトス 監督(ガンバ大阪)
とても重要な試合でした。前半のチャンスにもっとしっかり仕留めたかったという思いは正直ありますが、後半は決めてくれて、良い試合になってうれしく思います。1つ前のリーグ戦で悪い試合をしてしまいましたが、それまでは躍動感のある試合をしてくれていたので、この試合へもあまり心配はしていませんでした。

MF 美藤倫 選手(ガンバ大阪)
先制点を決められたのは自分のなかで大きかったですし、ミスもありましたが、しっかり全員で勝ち切ることができて良かったです。(先制場面は)ニアに一枚入るのはチームの共通認識でやっていて、そこにしっかり入れてうまく合わすことができました。ボランチの選手がしっかり前を向けてプレーできたことが良い攻撃につながったと思います。

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