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SAMURAI BLUE、10月2連戦に谷口選手、田中選手が復帰、斉藤光毅選手が初招集
2025年10月03日
SAMURAI BLUE(日本代表)の森保一監督は10月2日(木)、パラグアイ代表、ブラジル代表とのキリンチャレンジカップ2025での2連戦に向けた日本代表メンバーを発表。谷口彰悟選手(シントトロイデンVV)、田中碧選手(リーズ・ユナイテッド)らが復帰し、パリオリンピック代表の斉藤光毅選手(クイーンズ・パーク・レンジャーズ)が初招集となりました。試合はパラグアイ代表戦が10日(金)に大阪のパナソニック スタジアム 吹田、ブラジル代表戦が14日(火)に東京スタジアムにて行われます。
来年のFIFAワールドカップ北中米大会で優勝を目標に掲げる日本代表にとって、今回の南米強豪2チームとの連戦はチームの積み上げを世界トップレベルで確認し、今後の成長を図る上で貴重な機会です。
特にブラジルは、FIFAランキングで現在は6位にあるものの、FIFAワールドカップで5回の優勝を誇ります。パラグアイもFIFAランキングでは37位ですが、これまでワールドカップ出場8回を数え、2010年には8強入りしている世界的強豪です。パラグアイ、ブラジルともに来年の北中米大会へ予選を突破しています。
森保監督は「世界トップ基準の中で自分たちに何ができて、何を磨かなくてはならないか。チャレンジした中で精査して、次に向かっていきたい」と話しています。
招集されたメンバーは27人。復帰組6人、初招集1人と9月のアメリカ遠征メンバーから入れ替わりがありました。
復帰組は、アキレス腱のケガから約1年ぶりに復帰した谷口選手をはじめ、東アジアE-1サッカー選手権で活躍した安藤智哉選手(アビスパ福岡)と相馬勇紀選手(FC町田ゼルビア)、6月のアジア最終予選で代表デビューした鈴木淳之介選手(FCコペンハーゲン)が入り、田中選手は3月のアジア最終予選、中村敬斗選手(スタッド・ランス)も6月のアジア最終予選以来の選出となりました。
初招集の斉藤選手はU-16日本代表選出から各年代代表を経て、2019年にはFIFA U-20ワールドカップも経験。昨年のパリオリンピックではU-23日本代表のベスト8入りに貢献した一人です。
また、遠藤航選手(リバプールFC)、久保建英選手(レアル・ソシエダード)、堂安律選手(アイントラハト・フランクフルト)、上田綺世選手(フェイエノールト)、GK鈴木彩艶選手(パルマ・カルチョ)ら馴染みの顔ぶれも名を連ねています。板倉滉選手(アヤックス)、渡辺剛選手(フェイエノールト)、長友佑都選手(FC東京)も9月に続いて選出されました。しかし、三笘薫選手(ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオン)はコンディションを考慮して招集見送りとなりました。
森保監督は9月のメキシコ(0-0)、アメリカ(0-2)との2連戦の成果と課題を踏まえて、「ベースをどれだけ強化できるか。コアメンバーと経験の浅いメンバーでベースの部分をしっかり持てるようにしたい」と話し、2試合での選手起用についても「ベストなメンバーで、チームの戦術のベースが上がるように考えていきたい」と話しています。
日本はパラグアイとは3年前の6月のキリンチャレンジカップでの対戦(日本の4-1勝利)以来の顔合わせで、通算成績は日本の5勝4分け2敗です。しかし、ブラジルとは13戦して2分け11敗で勝ち星はまだありません。前回対戦は3年前。パラグアイ戦の4日後に東京の国立競技場で対戦して、77分のネイマール選手のPKで0-1で敗れました。
森保監督は今回の南米2チームとの対戦について、「パラグアイもブラジルも、いろいろな局面で自分たちの流れに引き込もうとする戦いをしてくると思うが、それに乗らず、どんな流れでも自分たちが主体的に戦っていければ」と語り、「状況に対応するために賢く戦いたい」と抱負を述べました。
チームは10月6日(月)から調整を始めます。
コメント
森保一 SAMURAI BLUE(日本代表)監督
今回の世界強豪との試合で、ワールドカップへ向けて積み上げになる戦いが間違いなくできます。これまで通り、一戦一戦勝利にこだわって戦う気持ちを持ちながら、チームの積み上げになっていくように戦術、選手を試すところをチャレンジしていければと思います。世界のトップ基準の中で自分たちは何ができて、何をもっと磨かなくてはならないのか。チャレンジした中で精査して、次に向かっていけるように、チーム一丸となって戦いたいです。
9月の遠征において、メキシコ戦では代表経験値の高い選手、アメリカ戦では経験値の浅い選手が多くプレーしましたが、それを振り返って成果と課題を考えて、もっとベースの部分で意思と戦術の共有をしながら進まなければいけないというところが見えました。今回、新たなチャレンジもできなくはないですが、ベースをどれだけ強化できるか、コアメンバーと経験の浅いメンバーでベースの部分をしっかり持てるように、練習もしっかりやった上で試合に臨みたいと思います。
南米の技術力の高さ、激しく厳しい局面での戦い、試合を読む力という部分で日本が打ち勝っていけば世界のトップグループに入って、世界一になる可能性が上がると考えています。南米では「マリーシア」とよく言われます。日本人に「ずる賢く」戦うというのは合っていないかもしれませんが、状況に対応するために「賢く」戦えればと思っています。
ブラジルはFIFAランキングでは1位ではありませんが世界最強グループにいることは間違いありません。ワールドカップ予選でも選手とチーム力を試しながら戦ってきています。チームがうまくかみ合っていなくても、個で突破できる素晴らしい選手がいるので、非常に手ごわい相手です。ブラジルに勝てたら大きな自信になると思いますし、前回の戦いでは負けましたが、チームがやってきているプロセスの部分では自信が持てて、さらに課題として力をつけないといけないところが見えました。ワールドカップで最も優勝している国と戦って、同じ目線でどうやって勝つか。泥臭く、勝利を目指して戦うことにもチャレンジしてきたいですし、その中で自分たちができていること、できていないことを(今後へ)生かしていきたい。自分たちが何を積み上げていくか、主体は自分たちに置いて戦いたいと思っています。
我々がワールドカップで優勝を目指して挑み続けている中、ピッチもスタンドも一丸となって相手に挑む、世界に挑んでいく雰囲気をつくっていただければ、選手もよりアグレッシブに粘り強く、みなさんに勝利を届けるために頑張ってくれると思います。スタジアムを青く染めてくれたらうれしいです。
山本昌邦 JFAナショナルチームダイレクター
ワールドカップへ向けて国内で2年ぶりのキリンチャレンジカップを行うことになりました。代表チームとしての本大会出場は決まっていますが、選手はこれから競争や成長があって大会メンバーが決まります。選手のワールドカップ出場は人生をかけた戦いで、一人ひとりの成長やチームの成長がそこにどうつながるのか、テレビやスタジアムで見ていただきたい。選手の成長があってのチームです。森保監督もよく言っていますが、2チーム、3チーム分の戦力、26人全員がレギュラーとして戦える分厚い選手層を育てていくことが、日本サッカー界にとって非常に重要なことです。今回、親善試合という言葉はふさわしくないかもしれません。選手たちが本大会のメンバー入りを目指して、ワールドカップのトップレベルの相手との厳しい競争があり、チームの良い成長がある。そんな2試合になることを期待しています。大阪と東京での2試合でサポーターの皆さんにはワールドカップ本番を見据えて、スタジアムを青く染めてもらって一緒に戦う雰囲気を作っていただけたらと思っています。
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