JFA.jp

JFA.jp

EN
ホーム > 最新ニュース一覧 > 「第六回レオピン杯 Copa Amputee」大会レポート

ニュース

「第六回レオピン杯 Copa Amputee」大会レポート

2019年05月27日

「第六回レオピン杯 Copa Amputee」大会レポート

「第六回レオピン杯 Copa Amputee」が5月18日(土)・19日(日)に大阪府・花博記念公園鶴見緑地球技場で開催されました。この大会は2012年に行われたアンプティサッカーワールドカップでの惨敗がきっかけで、実践の場を増やしレベルアップを図るために日本アンプティーサッカー協会が主催となり新設した大会です。
レオピン杯 Copa Amputeeはたくさんのボランティアの方や、地元の関西セッチエストレーラスの選手、スタッフが運営に携わっています。6回目となる今大会では全7チームが参加、小学生や女性選手を含む約100名が2日間に渡り熱戦を繰り広げました。

大会1日目は2つのグループに分け、予選リーグが行われ、決勝トーナメントにはFCアウボラーダ、FC九州バイラオール、アフィーレ広島AFC、関西セッチエストレーラスの4チームが進出しました。決勝トーナメント1回戦はFCアウボラーダと関西セッチエストレーラスが勝利し、決勝戦は3年連続同カードとなりました。

決勝戦の前半は、FCアウボラーダが相手陣内に押し込み、関西セッチエストレーラスがカウンターを試みる展開になりました。後半アディショナルタイムに、関西セッチエストレーラスのファウルによりフリーキックを得たFCアウボラーダのエンヒッキ松茂良ジアス選手からのボールを、ゴール前に居合わせた新井誠治選手が頭でそらせ技ありのゴールを決めました。試合はそのまま試合終了となりFCアウボラーダが3大会連続優勝となりました。

今大会は、若手選手の急成長や女性選手の活躍、ベテラン選手のゴールが優勝を決めたりと、カテゴリー分けのない競技ならではの様子がみられました。また、障がいを持っていても仲間たちとスポーツを楽しみながら真剣勝負ができる場になりました。
大会の様子は日本アンプティサッカー協会 YouTubeチャンネルからご覧になれますので、ぜひ下記リンクからアンプティサッカーをご覧ください。
https://www.youtube.com/user/jamputees/featured

コメント

新井誠治 選手(FCアウボラーダ/MVP
素晴らしい会場、たくさんのお客様の前で、MVPとの名誉ある賞を再び頂けたことはいまだに信じることができません。そしてこの大会を支えて下さった皆さま、本当にありがとうございました。実は私、昨年の本大会で大きな失敗をしてしまい、チームに迷惑をかけしまいました。そしてこの1年、スピードもテクニックもない私が、チームに対し何ができるかを模索し続けて参りました。そのような私をチームのなかで生かしてくれたのは仲間であり、本大会における奇跡のような瞬間は仲間たち全員で作り上げたものであり、私はこの仲間全員がMVPであるのだと感じております。
予選リーグ、小中高生3人が同時に投入されたときには、嬉しさが込み上げてきました。成長著しい彼らと同じピッチに立てているだけで、私は楽しくて仕方がありませんでした。年齢的にも私にとっては最後の個人賞となるでしょうが、私は私なりの進歩を楽しみながら、彼らの成長を見届けていきたいと思いました。
私たち選手は、大会を開催してくれる方々、ボランティアの方々、ご協賛をしていただける皆様、ご声援を送ってくださる皆様あっての選手です。皆さまのご協力とご声援がなければ、私たちの進歩はあり得ません。若い彼らが、いつか皆さまに夢や希望を伝えられるような選手になるためにも、皆さまからのお力添えが必要となります。これからもアンプティサッカーを、どうぞよろしくお願いいたします。

近藤碧 選手(関西セッチエストレーラス/得点王)
今回のレオピン杯は3年連続で準優勝という結果でした。でもこの敗北はただの敗北ではなくチームの目標や課題が見つかった敗北だったと僕は思います。今回得点王という素晴らしい賞を頂けてすごく嬉しくチームやスタッフのみなさん、応援にきてくれたサポーターの皆さんには凄く感謝しています。でも次の日本選手権ではもっといい結果を発表できるようにチーム一丸となってこれから練習をしっかり取り組みたいです。
最後にボランティアの皆さんや会場にきてくれた皆さんには凄く感謝しています。本当にありがとうございます。

高橋良和 選手(FCアウボラーダ/特別DF賞)
今回のレオピン杯は三連覇をかけ、また令和という新しい年の始まりの大会でFCアウボラーダが優勝、三連覇と素晴らしい結果を出せたことを嬉しく思います。また個人としてはベストディフェンス賞を頂いたことについては個人の力ではなくチームメイト全員で獲得したと思ってます。次の第七回レオピン杯でもいい成績が残せるようにチーム全員で挑戦したいと思います。

上野浩太郎 選手(関西セッチエストレーラス/特別GK賞)
この度は特別GK賞に選んで頂きありがとうございます。チーム初優勝を目標に練習に取り組んできましたが、3年連続準優勝でした。決勝戦では、前半は終始おされる展開が続き、何とか無失点で乗り切って後半に向かったものの、アディショナルタイムに失点してしまい、本当に悔しかったです。僕にとってはアンプティサッカーを始めて2回目の全国大会となったレオピン杯でしたが、このような賞を頂けたことは本当に嬉しく思っています。ですがまだ満足はしていません。なぜなら2失点しており、決勝戦ではチームを勝たせることが出来なかったからです。無失点でチームを勝たせられるキーパーになりたいです。
この賞は僕1人では取れなかった賞だと思います。関西セッチエストレーラスのみんなが守備で僕を助けてくれなければ2失点以上していたと思います。チームのみんなが、疲労がある中でも精一杯声を出し、走り続けたから決勝まで行けたのだと思います。残念ながら決勝は負けたけれど、近藤碧選手が得点王に輝くなどプラスになることもありました。また、課題も見つかったと思います。それでもやはり、関西での大会で、家族、友人に優勝を届けることが出来なくて、本当に悔しいです。
最後に、大会を支援してくださったボランティアの皆様、スポンサーの方々、会場に観戦しに来てくださった皆様のおかげで、素晴らしい大会となりました。ありがとうございます。

アーカイブ
JFAの理念

サッカーを通じて豊かなスポーツ文化を創造し、
人々の心身の健全な発達と社会の発展に貢献する。

JFAの理念・ビジョン・バリュー