JFA.jp

JFA.jp

EN
ホーム > 最新ニュース一覧 > 浦和がホームで今大会初黒星、鹿島はアウェイで逆転勝利 ~AFCアジアチャンピオンズリーグ2019~

ニュース

浦和がホームで今大会初黒星、鹿島はアウェイで逆転勝利 ~AFCアジアチャンピオンズリーグ2019~

2019年04月10日

浦和がホームで今大会初黒星、鹿島はアウェイで逆転勝利 ~AFCアジアチャンピオンズリーグ2019~

AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2019のグループステージ第3節が4月9日(火)に行われ、グループGの浦和レッズはホームで韓国の強豪、全北現代モータースに0-1で敗れて2位に後退しましたが、前年大会優勝の鹿島アントラーズはアウェイで韓国の慶南FCに終了間際の2ゴールで3-2の逆転勝利を収め、グループE首位を守りました。

浦和、終盤失点で今大会初黒星

互いに2度の大会優勝経験を持つチーム同士の対戦。ホームでの勝利でグループ首位キープを期す浦和は、ここ最近のリーグ戦2試合で採用していた4バックから慣れ親しんだ3バックに変更して臨みました。
しかし、立ち上がりから積極的にプレッシャーをかけて攻勢に出る全北に押し込まれ、浦和は前半半ばまで防戦一方の展開になります。
全北はブラジル人FWリカルド・ロペス選手や元韓国代表FWイ・ドングク選手、MFイム・ソンヨン選手らを中心に浦和ゴールに迫ります。
浦和は32分にMF宇賀神友弥選手のミドルシートで相手ゴールを脅かし、その6分後に左CKの流れからMFエヴェルトン選手が近距離からシュートを試みますが、相手GKに阻止されます。
浦和が攻撃に転じたのは後半に入ってからでした。

53分にMF森脇良太選手の放ったシュートが左ポストを直撃。62分には森脇選手のパスを受けたMF武藤雄樹選手が中央に切り込んで右足でゴールを狙い、さらにその10分後には左クロスを折り返した森脇選手のクロスに武藤選手が頭で合わせますが、いずれも枠をわずかに外れます。
失点は、攻撃のリズムが出て、ゴールへの期待が膨らんだ時でした。
後半途中出場していた全北のFWアドリアーノ選手が、ゴール前のロペス選手とワンツー。負傷から復帰して今季初ACL出場となったアドリアーノ選手は、浦和守備陣の間をすり抜けてリターンパスを受けると、浦和ゴールへ冷静に流し込み、均衡を破りました。
1点を追う浦和は、直後にMF柴戸海選手を、その後もMF汰木康也選手、FW杉本健勇選手を次々と交代で送り出して得点機を探ります。

その間の84分には宇賀神選手のシュートが再びポストを直撃。アディショナルタイムにも汰木選手がシュートを放ちますがゴールを割るには至らず、浦和は今大会初黒星で、2016年5月から続いていたACLホーム戦の連勝は9で止まりました。
この結果、全北が勝点を6に伸ばしてグループG首位に浮上。初黒星の浦和は勝点4のままで2位に後退となりました。
同組1試合では北京国安(中国)がアウェイでブリーラム・ユナイテッド(タイ)を3-1で下して今大会初勝利で3位に順位を1つ上げ、ブリーラムは2位から4位に順位を下げました。
2週間後の次節は、浦和がアウェイに乗り込んで全北と再戦します。

鹿島、10人で粘りの逆転勝利

鹿島がGKの負傷交代や試合終盤の1人退場でビハインドを追いながらも、試合終了直前にFW金森建志選手とFWセルジーニョ選手の連続ゴールで逆転し、慶南とのアウェイで貴重な勝点3を手にしました。
鹿島は0-0で前半終了間際に、慶南の攻撃に冷静な対応を見せていた鹿島GKクォン・スンテ選手が相手との接触で負傷し、GK曽ヶ端準選手が交代出場しましたが、前半を0-0で終えます。
しかし後半は、56分に慶南の日本人MF邦本宜裕選手のクロスをクリアしようと試みたDF犬飼智也選手のヘディングがゴールに流れ、慶南に先制を許します。押し込まれるようになった鹿島は、71分には邦本選手の左CKからジョーダン・マッチ選手に決められて、2点のビハインドを背負います。
75分に相手のオウンゴールで1点を返した鹿島は、85分に犬飼選手が2枚目の警告を受けて退場となりますが、ここから諦めない強さを発揮。アディショナルタイムに入った直後にDF安西幸輝選手の左クロスを安部選手が頭で折り返すと、左ポスト前に顔を出した金森選手が右足で合わせて同点にします。
勢いを得た鹿島は、その2分後に後半途中出場のDF小田逸稀選手からボールを受けたセルジーニョ選手が右足を振り抜いて、土壇場で逆転に成功しました。
鹿島は2勝1分けと負けなしで勝点を7に伸ばしてグループ首位をキープ。早ければ次節24日(水)のホームでの慶南との再戦で、グループステージ突破の可能性があります。
慶南は勝点2のままで3位と変わらず、ジョホール・ダルル・タクジム(マレーシア)にホームで2-1で勝った山東魯能(中国)も、勝点を5として2位を維持。ジョホールDTは依然勝ちなしの4位です。

なお、8日(月)に行われた西地区のグループCの試合で、MF中島翔哉選手の所属するアルドゥハイル(カタール)がDF塩谷司選手のアルアイン(UAE)とホームで対戦し、2-2で引き分けました。中島選手と塩谷選手も先発で出場しています。
グループ首位のアルヒラル(サウジアラビア)がエステグラル(イラン)に敗れたため、勝点2のアルアインがエステグラル(勝点4)と入れ替わって4位。アルドゥハイル(勝点4)の2位は変わりません。
10日(水)にはグループFのサンフレッチェ広島がホームで大邱FC(韓国)、グループHの川崎フロンターレがアウェイで蔚山現代(韓国)と対戦します。

監督・選手コメント

オズワルド・オリベイラ 監督(浦和レッズ)
予想通り、非常に難しい試合になりました。相手は質の高い、素晴らしい選手が揃った競争力のあるチームで、立ち上がりから20分は躊躇したようなプレーが続いて、形を作ることができませんでした。その後はしっかりボールをつなぎ、後半はチャンスを作りながら試合を支配できていたと思いますが、我々にとって有利な時間帯に、練習で備えていた形で失点して、ミスとしか言いようがありません。相手はアドリアーノ選手を投入してチームの特長を変えてきました。次節は違うストーリーになると思います。

MF 柏木陽介 選手(浦和レッズ)
前半途中から後半立ち上がりの良い時間帯で点を獲れず、残念な結果になってしまいましたが、今日やったことをベースにやっていけば、チームはより向上していけると思います。韓国での再戦では、借りを返せるように戦いたいと思います。

MF 武藤雄樹 選手(浦和レッズ)
チャンスはあったので、決められるようにしたいです。森脇選手との右サイドでの距離感は良いものを出せたと思いますが、もう少し中の質を良くしてチームとしてのバリエーションを多く作れればと思っています。イメージを合わせられればさらに良くなると思います。

ジョセ・モライス 監督(全北現代モータース)
勝利という目的に向かって選手は試合開始からよく集中して、私の期待通りのプレーをしてくれました。チャンスが多くあった前半にゴールできなかったのは残念でしたが、後半へいくつか修正をして臨みました。アドリアーノ選手はプレーも判断も素早く、彼のスピードを活かして打開しようと投入して、うまく行きました。彼が決めてくれそうな気がしていました。選手には努力も質も意志もあって、我々は勝ちに値するプレーをしたと思います。

大会期間:
プレーオフ:2019年2月5日(火)~19日(火)
グループステージ:2019年3月4日(月)~5月22日(水)

大会情報はこちら

アーカイブ
JFAの理念

サッカーを通じて豊かなスポーツ文化を創造し、
人々の心身の健全な発達と社会の発展に貢献する。

JFAの理念・ビジョン・バリュー