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2018年ウェルフェアオフィサー認定研修会を開催

2018年11月16日

2018年ウェルフェアオフィサー認定研修会を開催

日本サッカー協会(JFA)は、11月3日(土)に東京、11月10日(土)に大阪にて、昨年に引き続きウェルフェアオフィサー認定研修会を開催しました。

本研修会は、各地域サッカー協会、都道府県サッカー協会、各連盟の担当者(ウェルフェアオフィサージェネラル)が集まり、リスペクト・フェアプレーの考え方、ウェルフェアオフィサーの役割について説明を受けるものです。

今年度の研修会では、東京都、神奈川県、鹿児島県の3つのサッカー協会から、各都道府県サッカー協会(FA)で実際に行っている取り組みの事例を紹介しました。暴力根絶相談窓口の対応や、保護者・指導者を対象とした研修会、その他、実際に行っているウェルフェアオフィサー認定研修会の紹介等、各都道府県独自の取り組みを知る機会となりました。

また、後半のパートでは日本アンガーマネジメント協会から講師を招き、「怒りのメカニズム」についての講義をしていただきました。アンガーマネジメントの考え方を理解し、それを踏まえて実際の指導の現場で注意する際の態度や表現等、ウェルフェアオフィサーの立場で活用できるような内容となっており、今後活動していく上で重要になる話を聞く機会となりました。

サッカーの活動現場における差別、暴力等を根絶すべく、JFAは2015年からウェルフェアオフィサー制度を開始しました。JFAは各地域サッカー協会、都道府県サッカー協会、各連盟のウェルフェアオフィサーと連携し、差別、暴力問題を未然に防ぐための啓発活動や顕在化した問題への対応を継続して推進していきます。

講師・参加者コメント

古賀研二 東京都少年サッカー連盟 副委員長
JFAがウェルフェアオフィサー制度の推進のために、より良い環境整備を進めていることや、各県協会や各種連盟が本気で「暴力根絶」に取り組んでいることに敬意を表します。アンガーマネージメント講座での「怒りのメカニズム、怒りに第一次感情が存在、叱ると怒るは同じ」など、これからの指導知識を得る機会でした。また、発表の機会を与えてくれたJFAに感謝し、各位からのご意見による課題や改善の抽出がさらなる精度高い体制対応に繋がると思っています。今後も「啓発予防活動が暴力等根絶に繋がり」そして「みんな楽しいサッカー仲間だ」という気づきを伝えます。

石井秀明 神奈川県サッカー協会 常務理事
JFAより全国で使用できる教本について作成が進んでいること、懲罰・裁定の複雑な事例が増えており、人口の多い地域は増加傾向にある旨が報告されました。続けて、好事例の紹介として東京都FAの4種における懲罰の決定からFAとの連携、鹿児島県FAの「夢」をテーマとした子供・保護者・指導者の良い関係を築くための努力、また神奈川FAからFAとしての認定研修会の考え方と指導者を意識した研修会の進め方等を発表させていただきました。またアンガーマネジメント講座は、感情に任せての発言は暴言になりやすいということから、アンガーは「怒り」、マネジメントは「後悔しないこと」と定義し、怒らないことが良いのではなく、怒る必要のあることは上手に怒り、そうでないことは怒らないようにするために怒りを分析し、上手な叱り方を学ぶというものでした。斬新で参加者も真剣に聞き入っており、神奈川FAとしても今後の認定研修会に生かしたい貴重な講座でした。さらなるリスペクト・フェアプレーの啓発を進めたいと思います。

松土高宏 日本クラブユースサッカー連盟 副理事長
日本クラブユースサッカー連盟(以下JCY)では、夏の全国大会でJFA技術部の協力を得て、マッチウェルフェアオフィサーを配置し、リスペクトの啓蒙活動を実施しております。今回初めて参加させていただき、FAの取り組みについて大変参考になりました。中でも、4種、3種、2種と選手の年齢が低いカテゴリーほど問題が多発してる状況から、3種、2種の選手が関わるJCYとして、発生したことに対する対応以上に、大会のみならず、全国のクラブ関係者に日頃からのリスペクト精神の浸透、未然に防ぐための啓発活動に積極的に取り組むべきだと考えさせられる内容でした。

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