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婚活やコミュニティーづくりにウォーキングサッカーでJクラブが地域の課題に向き合う

2018年07月23日

婚活やコミュニティーづくりにウォーキングサッカーでJクラブが地域の課題に向き合う

日本サッカー協会(JFA)は、掲げているビジョンやグラスルーツ宣言にある、「だれもが、いつでも、どこでもサッカーを楽しむ環境が広がり、スポーツをより身近にすることで、人々が幸せになれる環境を作り上げること」を目指し、各地域の様々な団体と連携しながら「ウォーキングサッカー」の普及に努めています。

ウォーキングサッカーは、イングランドで誕生した「歩く」サッカーです。接触プレーやスライディングタックルなども行わず、運動から遠ざかりがちな高齢者や障がいのある方もより安全に一緒に楽しむことができます。多様性が認められる社会づくりやだれもが健康で住みやすいまちづくりに役立つツールとして日本でも広がりを見せており、各自治体やJクラブなどでも積極的に導入する動きが広がっています。

今回は、サンフレッチェ広島の新たな取り組みをご紹介します。

サンフレッチェ広島:
ウォーキングサッカーで充実した婚活イベントに協力

サンフレッチェ広島では、広島県が推進する少子化対策の一環として行われたウォーキングサッカーを取り入れた婚活イベントに協力しています。広島県では、かねてから少子化対策のためには結婚を希望する男女の出会いの場を作ることが重要であると考え、「みんなでおせっかい『こいのわ』PROJECT」を行っています。2018年度はサンフレッチェ広島とコラボしたプロモーションやイベントを展開することになり、その第1弾として2018年6月24日(日)に広島市のフットサル場「Pivox広島」と「グランドプリンスホテル広島」に90名の独身男女を集め、ウォーキングサッカーとランチパーティーを組み合わせたイベントを開催しました。

サンフレッチェ広島のアカデミースタッフが、受付を済ませた参加者の緊張をほぐすために、普段のトレーニングでも行っているアイスブレイクで準備を整えたあと、各チーム3試合ずつのウォーキングフットボールの試合に臨みます。試合のたびに男性と女性はチームを入れ替わり、たくさんの異性と交流できるよう工夫していました。運営には、広島県に登録された婚活支援の「おせっかい」をするボランティアスタッフも協力し、その後のパーティーとあわせて会場を盛り上げていました。

担当者コメント

みんなでおせっかい「こいのわプロジェクト」事業を担当
広島県健康福祉局 子育て・少子化対策課の伊東典代課長
「こいのわ」では、パーティー形式を中心に、バーベキューやクルージングなど,様々な出会いイベントを開催してきたのですが、今回初めてスポーツを取り入れました。参加者が集まるかと不安もありましたが、抽選になるほどの人気でした。参加された方が、楽しそうにハイタッチをしながら、自然体の笑顔になっていて、とても素敵だなと思いました。

「こいのわ」をスタートして3年間、県主催イベントのほかに、ボランティア団体の活動支援や、自治体・企業との連携などトータルで450回を超えるイベントを開催し、182組から成婚の報告をいただいています。イベントでおせっかいしてくださるボランティアさんも登録が117名になり、心強いサポーターです。広島県としては、未婚の方が増えることで将来子どもが減ってしまうという危機感があり、結婚支援を少子化対策につなげたいという思いはもちろんですが、まずは結婚したい若い世代の希望を叶えるために、「おせっかい」という言葉をポジティブにとらえて取り組んでいます。昨年は、広島カープと連携し、試合観戦イベントや結婚式のプレゼントを行いました。今年は、サンフレッチェ広島とのコラボレーションで、気軽にスポーツを楽しむというきっかけの中から出会いが生まれればと考えています。

参加者コメント

参加者の32歳女性
マラソンをすることはあったのですが、サッカーは初めてしました。こいのわのイベントにも初めて参加しました。一つのスポーツを通じてこうして気軽に声をかけたりすることができるのはいいと思います。最初の出会いとしては、1対1で向き合って話すよりもいいと思います。アドバイスをもらえたりもするので、しゃべるだけではわからないその人のこと知ることができると思いました。

参加者の35歳男性
久しぶりにサッカーをしました。以前はよくやっていたのですが、4年間ボールを蹴っていませんでした。うまい人達がたくさんいるとすぐ疲れるので、ちょうど良かったです。初めての人が多かった割には、みんなうまかったなと思います。いまは仕事で福山というところに住んでいて、広島の友達と遊ぶついでに参加してみようかなと思いました。

またサンフレッチェ広島のみならず、Jリーグ25周年のワークショップがきっかけでJFAグラスルーツ推進・賛同パートナーである横浜F・マリノスも「横浜F・マリノス ウォーキングサッカー体験会」を開催し、好評を得ました。

ずっとEnjoy♫ 横浜F・マリノスが「横浜F・マリノス ウォーキングサッカー体験会」を開催

Jリーグ理事コメント

横浜F・マリノスのイベントに参加したJリーグ理事の米田惠美さん
今日のイベントは、Jリーグ25周年のワークショップがきっかけで行われました。新しいつながりができた人、笑顔になれた人、運動不足が解消された人がたくさん生まれました。Jリーグがやりたいことって、こういうことなんです。25周年を機にJリーグが持っているアセットをもっと出していこうという目標を掲げました。Jリーグ自体は現場が無いので、目標を掲げたところで、クラブの皆さんの協力が無いと何もできません。こうしてF・マリノスの皆さんが、ワークショップで出てきたアイディアをこんなにもスピーディーに実現してくださって、とても感謝しています。こういった光景がもっと広がってほしいなと思います。これが地域のあちこちでできるようになったら、25年前に川淵チェアマンが夢見た風景ができるのではないかと思いました。ここからどう広げるかは、一緒に知恵を絞って進めていければと思っています。(閉会式にて)

JFAグラスルーツ推進・賛同パートナー制度:横浜F・マリノス(神奈川県横浜市)

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