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高円宮杯第29回全日本ユース(U-15)サッカー選手権大会 前回大会覇者・清水エスパルスジュニアユースの川本梨誉選手がエール

2017年12月13日

高円宮杯第29回全日本ユース(U-15)サッカー選手権大会 前回大会覇者・清水エスパルスジュニアユースの川本梨誉選手がエール

U-15年代の日本一を決する高円宮杯第29回全日本ユース(U-15)サッカー選手権大会が12月16日(土)に開幕します。今回は、前回大会を制し、「3冠」を達成した清水エスパルスジュニアユースでキャプテンを務めた川本梨誉選手(現清水エスパルスユース)に、大会の思い出や本大会に臨む選手たちへのアドバイスを聞きました。

――高円宮杯全日本ユース(U-15)サッカー選手権大会は選手にとってどのような大会ですか?

川本 高円宮杯はすごく大きな大会で誰もが注目している大会です。それぞれのチームの中学3年間の集大成ですし、そこで自分がどれだけできるかというのを試せる大会だと思います。僕たちは普段、東海リーグに所属しているのですが、全国大会となるとスケールも違いますし、他の都道府県から勝ち上がってきたチームと対戦できることはわくわく感がありました。僕たちは大会前に3人の選手がチームから卒業して、優勝できるか不安もありましたが、そこで優勝できたことは本当にうれしかったです。

――特に記憶に残るゴールはありますか?

川本 北海道コンサドーレ札幌U-15との決勝で決めたゴールは良く憶えています。相手に先制されて、チームではシュートが少ないと話し合っていました。その後に自分が打って決められたことと、それがきっかけとなってもう2点入り、前半で3-1と逆転することができました。

――中学校の3年間で清水ジュニアユースはどのような成長をしていったのでしょうか。

川本 静岡県の中学1年が出場するウィナーズカップという大会があるのですが、その大会は清水ジュニアユースが常に優勝していました。僕たちは優勝ができず、まわりから「最弱」と言われていました。そのことが僕自身も、チームメイトのみんなも悔しくて、それから意識が変わりました。食事の面も意識が変わって、体のことも含めて、すごく成長したと思います。体つきも変わって、当たり負けしなくなりました。みんな技術はもともと高かったのですが、メンタル面やフィジカル面もそろって、自信を持ってプレーすることができるようになりました。

――中学で3冠を達成して、今季から清水エスパルスユースの一員として一年間を過ごしました。この一年を振り返っていただけますか。

川本 高円宮杯が終わってからユースに加わって、練習や試合にも参加させてもらいました。新シーズンの開幕からスタメンを目指していたのですが、(高校)3年生はすごくうまいですし、自分も3冠のキャプテンということで注目されて、自分自身甘えていた部分があったと思います。年代別の日本代表にもコンスタントに選ばれていたのですが、そこでもなかなか出場できませんでした。本当に悔しい思いをした一年です。ただし、挫折して、多くのことを学んだ一年だったと思います。プレミアリーグでも最後の2試合でメンバーから外れて、優勝もできず本当に悔しかったので、来年は自分が主力になれるようにこの悔しさを忘れずに成長していきたいです。

――最後に、大会に出場する選手たちにアドバイスをお願いします。

川本 サッカーには自信が重要だと思っています。僕たちは試合前から自信があって、緊張なくプレーすることができました。自信を持つためには、試合に至るまでのチームの雰囲気が大事だと思います。チーム内でもこれからの進路が分かれて難しい時期だとは思いますが、そこで温度差があるとなかなかチームはまとまっていきません。中学年代最後の大会で頑張れるように、キャプテンを中心にチームをまとめていって、チーム一丸となって大会に臨んでください。

高円宮杯第29回全日本ユース(U-15)サッカー選手権大会

大会期間:2017年12月16日(土)~2017年12月28日(木)
会場:[1回戦~準々決勝]茨城県内会場[準決勝~決勝]味の素フィールド西が丘(東京都)
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