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優勝を射程圏内に捉えた清水が前年王者の青森山田との大一番を迎える 高円宮杯U-18プレミアリーグEAST 第17節

2017年11月30日

優勝を射程圏内に捉えた清水が前年王者の青森山田との大一番を迎える 高円宮杯U-18プレミアリーグEAST 第17節

EAST第17節の注目試合
清水エスパルスユース vs 青森山田高校

高円宮杯U-18プレミアリーグEASTは、12月2日(土)と3日(日)に第17節を開催します。3日(日)には首位を走る清水エスパルスユース(静岡)と3位の青森山田高校(青森)が激突します。

清水と2位のFC東京U-18(東京)、3位の青森山田の勝点差はわずかに「1」。清水は今節の結果次第で優勝が決まる大一番を迎えます。

開幕当初は滝裕太選手(MF #11)や平墳迅選手(FW #9)ら強力攻撃陣がクローズアップされましたが、試合が進むにつれて僅差のゲームをものにする勝負強さを身に付けてきました。平岡宏章監督は「僕が何か言わなくても自分たちで盛り上がってくるのが今年のチーム。試合中も自分たちで修正していることが多い」と強さの理由を明かします。

直近の2試合では1-0で連勝を収めています。第15節の鹿島アントラーズユース(茨城)戦は後半アディショナルタイムに宮本優選手(MF #8)がゴールを決め、リーグ中断明けの大宮アルディージャユース戦(埼玉)戦も苦しみながら後半に新関成弥選手(MF #14)がチャンスをものにしました。平岡監督は「少ないチャンスの中で点が取れたことで、良い雰囲気で青森山田戦を迎えられる」と語ります。

さらに平岡監督は「自力で優勝できるのはうちしかいない。しっかりと2試合勝てるように準備したい」と言います。安定感の増した守備と、「どんどん仕掛けてアシストや得点をしたい」と闘志を燃やす滝選手ら攻撃陣が噛み合えばEAST王者の道が拓けてきます。

優勝を目前に立ちはだかるのは青森山田です。最終クール前には、全国高等学校サッカー選手権大会の青森県予選を戦いつつ、明治安田生命J3リーグのブラウブリッツ秋田とトレーニングマッチを実施。0-1で敗れましたが、J3で優勝争いをする格上チームを相手に黒田剛監督は「チャンスもつくれていたし、対等な勝負ができた」と手応えを口にし、中でも「守備面に関しては充実している感触がある」と言います。

プレミアリーグでも5試合連続で無失点を誇る堅守の秘訣は「シークレット」(黒田監督)ですが、シーズンを通してチームコンセプトが浸透していったことで「集中力を切らさず、シュートを打たせない守備ができている」と指揮官は胸を張ります。「チームの約束事やコンセプトを徹底し、無失点で勝利できるように90分間集中力を切らさず戦いたい」と意気込むキャプテンの小山内慎一郎選手(DF #4)を中心に、清水の強力攻撃陣を封じ込めます。

課題として挙げられるのは攻撃面です。プレミアリーグEASTのトップスコアラーである郷家友太選手(MF #10/8得点)を筆頭にタレントは豊富ですが、黒田監督は「前回の高校選手権では20得点取っていて、シュートの本数から計算すると確率的に5割の高い決定力があった。残り2試合は相手にイニシアチブを取られると想定しながら、決定力を上げていかなくてはならない」と語ります。

「失点がなければ、少なくても1、2回はチャンスがくる。それをしっかりとものにできるように意識付けしたい」と黒田監督。ディフェンディングチャンピオンとして清水の優勝を阻止する構えです。

監督・選手コメント

平岡宏章 監督(清水エスパルスユース)
この間の大宮との試合は少しゲームへの入りが良くありませんでしたが、プレーしていくうちに公式戦の雰囲気に慣れて選手たちも徐々に自分たちの力を発揮してきました。青森山田は毎年素晴らしいチームをつくり上げてくる監督がいて、勝負強いチームです。立ち上がりからパワーを持ってくる相手に対して飲み込まれないようにして、できるだけ自分たちの時間帯を増やせるようにしたいです。選手権に向けて尻上がりに良くなってくるのが高体連のチーム。私たちはあくまで18試合の1試合ということでできるだけ平常心で臨みたいと思います。

MF #11 滝裕太 選手(清水エスパルスユース)
青森山田は迫力ある攻撃をしてくるイメージがあります。サイドから鋭いクロスを入れてくるので、そのクロスへの対応やクロスを上げさせないような守備をしたいです。僕たちのストロングポイントはしっかりとした守備からの攻撃です。しっかりオーガナイズし、ボールを奪ったらいろいろなアイデアで攻撃していきます。目標はプレミアリーグで優勝することです。残り2節を全力で戦い、優勝という形でお世話になってきた人たちに恩返ししたいです。

黒田剛 監督(青森山田高校)
得点はそんなに取れていませんが、プレミアリーグでは5試合連続で無失点できていますし、ディフェンスは良くなってきていますし、さらに高めていけています。前回の清水戦は敗れましたが、失点した原因がはっきりしていました。そういう失点を詰めてきたことが今形になっているのではないでしょうか。昨年は優勝していることもあって、Jクラブは躍起になっていると思いますし、雪辱を果たすスタンスでいると思います。1-0でも勝ちは勝ちなので、粘り強く、腰を据えて、地に足を着けて山田らしいゲームができればと思っています。

DF #4 小山内慎一郎 選手(青森山田高校)
清水はEASTで優勝するには絶対に負けられない相手です。ホームで負けていますし、かなり難しい試合になると思いますが、勝利できるように90分間集中力を切らさずに戦います。自分の特長である気持ちを全面に出したプレーやカバーリングを生かし、無失点で勝利に導きたいです。チームとして失点しないための守備は、シーズンを通して積み上げてきました。残り2節も無失点で勝利するために、チームコンセプトを徹底していきたいです。目標としている高円宮杯U-18プレミアリーグ優勝を達成し、2連覇を成し遂げたいです。

清水エスパルスユース vs青森山田高校
日時:12月3日(日) 13:00キックオフ
会場:IAIスタジアム日本平
アクセス:●JR「清水駅」よりしずてつジャストラインバス「日本平運動公園入口」下車、徒歩約15分

高円宮杯U-18サッカーリーグ2017 プレミアリーグEAST 次節 第17節

12月2日(土)
14:00 横浜F・マリノスユース vs 浦和レッドダイヤモンズユース(日産フィールド小机)
12月3日(日)
11:00 鹿島アントラーズユース vs FC東京U-18(県立カシマサッカースタジアム)
13:00 清水エスパルスユース vs 青森山田高校(IAIスタジアム日本平)
13:00 京都サンガF.C. U-18 vs 市立船橋高校(京都サンガF.C. 東城陽グラウンド)
15:00 柏レイソルU-18 vs 大宮アルディージャユース(日立柏サッカー場)

JFA-TV

第17節を前に、第16節ダイジェスト映像をお届けします。

その他日程など大会情報はこちら

高円宮杯U-18サッカーリーグ2017 プレミアリーグ

全国を東西各10チームずつのブロックに分け、年間を通しホーム&アウェイ形式で合計18試合を戦い東西の王者を決定する。両者が相撃つチャンピオンシップで真のU-18年代王者を決定する大会。

大会期間:2017年4月8日(土)~2017年12月10日(日)
日程・結果、順位表など大会情報はこちら

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