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「第四回レオピン杯 Copa Amputee」大会レポート

2017年05月23日

「第四回レオピン杯 Copa Amputee」大会レポート

日本アンプティサッカー2大大会の一つである第四回レオピン杯Copa Amputeeが5月13日(土)・14日(日)、大阪・花博記念公園鶴見緑地球技場で開催されました。この大会は2012年に行われたアンプティサッカーワールドカップでの惨敗がきっかけで実践の場を増やしレベルアップを図るために新設された大会です。

四回目となる今大会は合同チームを含めた6チーム、小学生や女性選手を含む84名の選手が2日間に渡り熱戦を繰り広げました。この大会が公式戦デビューとなる選手も少なくなく、徐々に競技の普及が進んできています。

また、選手が来場者を対象に指導する体験会やミニゲームも行なわれ、たくさんの方が、クラッチと呼ばれる杖で身体を支えながら、片足で走り、ボールを蹴ることを体験しました。

大会は地元・関西セッチエストレーラスが初戦で前回チャンピオンチームを破る好発進。決勝は、その後も無失点で駒を進めた関西セッチエストレーラスと日本選手権優勝チームのFCアウボラーダとの対戦となりました。攻守の切り替えが早い手に汗握る試合展開の中、ベテラン選手の攻撃参加から生まれたチャンスをものにしたFCアウボラーダが2年ぶり2度の優勝を手にしレオピン杯を掲げました。

大会を通じ参加選手らの技術面の向上も図られましたが、更に、後輩選手への指導、フェアプレー精神あふれるプレーなど随所に見られ、また、近年増えてきた体験会の開催など、グランド内外での多くの方々とのふれあいもあり、アンプティサッカーもまた「少年を大人にし、大人を紳士にする」スポーツであると認識した2日間でした。

次回の公式戦は、秋の関東での日本アンプティサッカー選手権となります。

第四回レオピン杯 Copa Amputee最終結果

優勝 FCアウボラーダ(2年ぶり2回目)
準優勝 関西セッチエストレーラス
3位 FC九州バイラオール
4位 千葉・北海道・ONETOP合同チーム
5位 静岡・TSA合同チーム
6位 アフィーレ広島

個人賞
最優秀選手賞 : 新井 誠治 選手(FCアウボラーダ)
得点王 : エンヒッキ・松茂良・ジアス 選手(FCアウボラーダ)
敢闘賞 : 川西 健太 選手(関西セッチエストレーラ)

参加者コメント

新井誠治 選手(FCアウボラーダ/大会MVP)
今回の私達の優勝は、選手・スタッフ誰一人が欠けても果たせなかったことであり、本当のMVPはこの素晴らしい仲間たち全員であると強く感じております。そのメンバーを代表して頂いた初めての賞がこのMVP、いまだに信じられないこの結果は、日本アンプティサッカーの創成期から歳相応の成長を試みてきた私に対してのご褒美なのかな、と思いありがたくいただくことに致しました。試合では息子と変わらぬ年齢の選手との真剣勝負、歯が立たないことだらけです。そんな歯がゆい思いの中、この受賞は私の心の大きな糧となり、昨日より今日、今日よりも明日、少しずつでも上手になっていける過程をさらに楽しんでいく原動力になると考えておりますので、皆さまこれからもどうぞよろしくお願い致します。

遠藤好彦 選手(FCアウボラーダ/キャプテン)
Copa Amputeeでのアウボラーダの目標は2つありました。
・昨年の雪辱を果たす
・選手全員が出場し、トータルサッカーで優勝
どちらも満足のいく結果となったこと、素直に喜びたいと思います。準決勝では昨年を思い起こさせるような九州とのPK戦、決勝では地元関西の勢い・粘り強さにもどかしい展開が続きました。そんな我慢の展開でも結果を残せたこと、うれしく思います。各チーム間の差は間違いなく狭まってきています。結果におごらず、さらなる高みを目指し、最大の目標である日本選手権との二冠達成へ向け、チーム一丸となって戦います。最後に今大会開催にご尽力いただいたスポンサー様をはじめ関係者の皆様、多くのボランティアの方々、皆様のお陰で選手として何不自由なくプレーに集中できました。この場をお借りしまして御礼申し上げます。

半澤真一 監督(FCアウボラーダ)
準優勝という悔しい結果だった前回大会から、アウボラーダは『全員で戦う』ことを念頭に置いて練習に励んでいきました。練習してきたことをピッチで表現することができてきたと感じていました。その結果が、優勝という素晴らしい結果を残すことができて、とてもうれしく思います。どの試合でも、一つのミスが許されないことが多く、プレッシャーのかかる状況でしたが、選手たちは落ち着いてゲームコントロールをすることができたと思います。今回の結果に満足せず、次に開催される日本選手権でもベストを尽くせるように邁進していきたいと思います。最後に、今大会の運営等関わってくださった皆様、素晴らしい大会をありがとうございました。この場をお借りして厚く御礼申し上げます。

川西健太 選手(関西セッチエストレーラス/敢闘賞)
スタッフや選手がチーム一丸となり、優勝を目指し戦い抜いた結果での準優勝は少し悔しさも残りますが、みんなで同じ目標を持ち、全力で戦い抜いた結果、敢闘賞をいただいたことは非常にうれしく思います。優勝が手に届くところまで来ているので、選手権に向けて気持ちを上げていきたいと思います。

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