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浦和と鹿島、勝利で16強進出決定 ~ACLグループステージ第5節2日目~

2017年04月27日

浦和と鹿島、勝利で16強進出決定 ~ACLグループステージ第5節2日目~

AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2017は4月26日(水)にグループステージ第5節が行われ、グループF首位の浦和レッズはホームでオーストラリアのウェスタン・シドニー・ワンダラーズに6-1と圧勝。最終節を残して2年連続通算4度目のノックアウトステージ進出が決定しました。

グループEの鹿島アントラーズもアウェイで韓国の蔚山現代に4-0で勝利。同組首位のムアントン・ユナイテッド(タイ)がホームでブリスベン・ロアー(オーストラリア)に3-0で勝ったため、グループステージ突破条件の2位以内が確定し、6年ぶり通算5度目の16強入りが決まりました。

浦和、前半だけで3ゴール

引き分け以上で2年連続での16強進出が決まる浦和は、週末のJリーグ札幌戦から先発5人を入れ替えたフレッシュな布陣で臨み、立ち上がりから中盤を支配。両サイドを効果的に使いながら、相手に仕事をさせない展開で前半だけで3-0と大きくリードを奪います。

先制は14分。FW武藤雄樹選手が左サイド深くまで攻め込んで折り返すと、これを受けたMF関根貴大選手が右足を振り抜いてゴールネットを揺らしました。

その3分後、右サイドでボールを受けたMF駒井善成選手が中に切り込んでスルーパス。鋭く反応したFWズラタン選手は相手GKの動きを見て、右足で流し込みました。

浦和はその後も攻め手を緩めず、22分には駒井選手が右サイドから切り込んだシュートがクロスバーを叩き、その2分後には今度は左サイドからDF槙野智章選手のシュートがクロスバーを叩きます。

4位で突破がほぼ絶望的なウェスタン・シドニーはこの試合に5バックで対応。前半30分過ぎから右サイドのDFスコット・ネビルを使って組み立て、チーム得点トップのFWサンタラブ選手に合わせようと試みます。37分にはその形でサンタラブ選手のヘディングがクロスバーを叩く場面も作りました。

しかし、浦和は43分に相手DFの裏へ抜け出した駒井選手からのパスにFW李忠成選手が右足で合わせて、前半を3-0で折り返します。

後半も浦和は立ち上がりからMF柏木陽介選手とズラタン選手が、パス交換でゴール前へ迫る場面を作ります。

しかし、浦和の守備の緩みを突いてウェスタン・シドニーが反撃。50分にはサンタラブ選手がドリブルで抜け出してGKと1対1になり、その6分後には楠神順平選手が左クロスに右足を合わせ、浦和ゴールに迫ります。そして66分、楠神選手のゴールで1点を返します。楠神選手はその直後にも好機を演出します。

しかし浦和は、71分に途中出場のFWラファエル・シルバ選手が李選手からリターンパスを受けてゴールネットを揺らし、その9分後にはカウンターからこの日2点目を決めて5-1にします。後半アディショナルタイムには再びラファエル選手の突破から、最後はFW興梠慎三選手が6点目を決めました。

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これで4勝1敗とした浦和は、FCソウルに4-2で勝った上海上港(中国)と勝点12で並びながら得失点差で首位をキープ。5月10日にアウェイでの最終戦でソウルに勝てば、1位通過が決まります。

後半4点の鹿島、アウェイで初勝利

蔚山に勝った上でムアントンの結果次第で突破が決まる鹿島は、相手の攻撃に冷静に対応しながら前半を0-0で折り返すと、後半は攻勢に出てゴールラッシュを演じます。

52分、MF土居聖真選手のシュートのこぼれ球にFW金崎夢生選手が反応して押し込み、先制します。するとその2分後、FWペドロ・ジュニオール選手がドリブルでペナルティエリアに切り込んで左足でゴールネットを揺らし、チームのリードを2-0にします。

67分には、バックパスを受けた相手GKに金崎選手がプレッシャーをかけてミスキックを誘い、こぼれ球からこの日2点目となるゴールを決めました。

鹿島は、FW鈴木優磨選手、MFレアンドロ選手をベンチから送り出して、相手にプレッシャーをかけ、90分にMFレオ・シルバ選手が追加点を決めて勝利を手にしました。

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3勝2敗で2位をキープした鹿島は、ブリスベン・ロアーに3-0で勝って、勝点2差で首位を維持しているムアントンと5月10日のホームでの最終戦で対戦。勝てば鹿島の逆転での1位突破が決まります。

監督・選手コメント

ミハイロ・ペトロヴィッチ 監督(浦和レッズ)
試合開始からアグレッシブにプレーして、6-1の結果は素晴らしいですが、後半は疲れが出たのか、相手に危ない場面を作らせるなど、修正すべき点もいくつかあります。我々は全ての大会で一番高いところへ上ることを目標にしているので、突破を決めてその第一歩を踏み出せたのは良いことです。ただ、大差での勝利や突破に浮かれていてはなりません。力の拮抗している厳しいグループで、Jリーグと並行して1試合1試合積み上げてきた結果です。これからも目の前の相手を全力で倒すつもりです。

MF 駒井善成 選手(浦和レッズ)
ノックアウトステージ進出はチームとしても個人としても目標だったので、決まってうれしいです。昨年は16強で終わったので、その壁を今年はなんとか乗り越えて8強、4強、決勝と進んでいきたいと思います。残りの1試合はアウェイでのソウル戦はハードな試合になると思いますが、この勢いを維持できるようにやっていきたいです。

FW 李忠成 選手(浦和レッズ)
相手の流れになりかけたところでチームが4点目を仕留められたのが大きかったです。出場した試合で結果を出せていて、コンディションも良いですし、自信になっています。16強入りは決まりましたが通過点です。チームとしてもっと上を見ているので、もっと進化しないとなりません。前戦の3~4人でプレーを詰めていきたいです。

トニー・ポポヴィッチ 監督(ウェスタン・シドニー・ワンダラーズ)
浦和は我々よりいいチームで、前半彼らのプレッシャーが厳しくて、我々はボールキープできませんでした。後半相手が少し緩んだのか、リズムも出て1点決めることができたのはよかったのですが、チャンスに決めることができず、浦和はチャンスに必ず決めていました。その差は明らかです。クオリティのあるチームが多く、難しくタブなグループでしたが、チームにはいい勉強になりました。

大会期間:2017年1月24日(火)~2017年11月25日(土)

グループE
2017年5月10日(水) 19:00キックオフ(予定)
茨城県立カシマサッカースタジアム
鹿島アントラーズ(日本) vs ムアントン・ユナイテッド(タイ)

グループF
2017年5月10日(水) 19:00キックオフ(予定)<現地時間>
ソウルワールドカップスタジアム
FCソウル(韓国) vs 浦和レッズ(日本)

グループG
2017年5月9日(火) 19:30キックオフ(予定)
等々力陸上競技場
川崎フロンターレ(日本) vs イースタンSC(香港)

グループH
2017年5月9日(火) 19:00キックオフ(予定)<現地時間>
済州ワールドカップスタジアム
済州ユナイテッド(韓国) vs ガンバ大阪(日本)

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