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女性対象のC級コーチ養成講習会を開催 現役選手や指導者が参加

2017年01月30日

女性対象のC級コーチ養成講習会を開催 現役選手や指導者が参加

女性を対象としたC級コーチ養成講習会が1月22日(日)から1月28日(土)、時之栖スポーツセンター(静岡県御殿場市)で開催されました。本講習会は女性の指導者を増やすことが目的で、なでしこvisionの実現に向けた『女子サッカー発展のためのマスタープラン』の「指導者養成」の取り組みのひとつです。サッカーの本質やプレーの原則、発育発達などU-12年代の指導に必要な講義と、実技や指導実践等を行い、非常に充実した6泊7日の講習会になりました。

講習会にはなでしこリーグ所属の現役選手や指導者として活動している方など、合計16名が受講しました。受講生の多くが現役の選手や選手を引退して間もない指導者の方で、中には日本代表として活躍をしている選手や海外でプレーしている選手もいました。受講生の平均年齢は27歳で、実技レベルが高く、プレーについての理解も深いことから、実技講習ではプレーの質を追求することができ、内容の濃い講習となりました。

講義ではコース内で行う規定のものに加えて、「C級コーチ養成講習会を受講するにあたって」というテーマで1人5分間のスピーチを行い、それに対して他の受講生が評価するというスピーチの実習が取り入れられました。人前で話をすることにあまり慣れていない受講生は日に日に改善がみられ、有効な実習になりました。

また、2015年カナダワールドカップ、2016年U-17とU-20のワールドカップのテクニカルスタディグループの報告を行い、今日の世界の女子サッカーの流れ・方向性についての理解を図りました。

実技では10のテーマで講習を行い、その後2回の指導実践を行いました。一人の指導実践について、受講生全員でその指導に対するディスカッションを行い、良かった点や改善点を共有しました。受講生は前日からテーマに対する指導案を作成し、講義で学んだコーチング法や戦術理論を駆使しながら、ピッチの上で実際に選手のプレーの改善を行いました。1回目の指導実践では具体的な指示が不足していたり、プレーのジャッジがタイミングよくできなかったりと苦戦している様子でしたが、2回目の指導実践では準備に多くの時間をかけて改善に取り組み、受講生全員が堂々したコーチングを行っていました。最終日は全てのまとめとなる筆記試験を行い、全日程が終了しました。

主催者コメント

大野真 チーフインストラクター
講習会を終えて一番印象に残っていることは、受講生の真面目で真剣に取り組む姿の素晴らしさです。実技、講義、準備も含めた指導実践等、向上心をもった受講生の前向きな姿勢は、インストラクターである私が7日間の講習会がアッという間に過ぎたように感じるほど、充実した講習会にしてくれました。受講生の皆さんが今回の講習会を通して得たものが、選手として、指導者としての成長につながることを期待します。また今後、指導力をもった女性指導者が増えていくことで、日本の女子サッカーが、更には、日本のサッカー全体が発展することを期待したいと思います。

受講者コメント

岩清水梓 選手(日テレ・ベレーザ)
この講習会を受講しようと思ったきっかけは、まず「現役選手のうちに指導の世界を知ってみたい」「サッカーに役立つかも」という興味を持ったからです。サッカーを選手という一つの方向からしか見たことがないので、違った方向から見るとどう見えるのかを知ってみたかったからです。

指導するにあたって、プレーの原則や優先順位を頭に入れておかなければ教えることはできないことを知りました。選手としてなんとなく身体に染み付いているプレーが、本当は原理原則に基づいていたことを今更ながらに気づかされました。指導実践では、「ナイスプレー!」「いいよー!」「ナイスシュート!」という声かけを、『誰が?』『なにを?』『どうして?』『なぜ?』と育成指導に重要な、具体的にジャッジして褒めることをしました。具体的な言葉を探しているうちに、すでにプレーは違うシーンになってしまい、タイミングと言葉のチョイスがとても難しかったです。指導者とはこんなに頭をフル回転して選手を見ているのだなと改めて尊敬しましたし、自分がこうやってサッカーをやっているのも、小学生からいろんな指導者が毎日毎日考えて指導をしてくれたからなのだと感謝の気持ちが大きくなりました。

今回指導者の世界を学び、ワールドカップやオリンピックなど私が選手として経験したことを伝えたいと思いました。しかし、サッカーは進歩するもの…その進歩とともに勉強しながら今は選手としてもっと学び、指導することになれば情熱を持って選手に接し、共に戦う指導者になりたいと思いました。今回一緒にがんばったみんなは、かけがえのない仲間となりました。大切な時間をありがとうございました。

船田麻友 選手(ちふれASエルフィン埼玉)
今回の講習会を受講し、最初は何をどう進めていくのかも分からなかったため、緊張と不安でいっぱいでした。ですが、決められた日程の中で実技と講義を繰り返し、一つ一つのテクニックの大切さや、指導する上でのコーチングや練習メニューの作り方など、基礎から発展まで学ぶことがたくさんありました。分からない時には受講生みんなで協力し、アイディアなどがあれば情報を共有し、充実した時間を過ごせました。だからこそもっと観るものを増やし、質を上げていきたいと思いました。同時に、指導者は大変な立場にいると改めて感じました。
今後も自チームの活動でサッカースクールなどで指導する機会があると思うので、今回学んだことを忘れずに、子どもたちのことを第一に考え、サッカーの楽しさを教えてあげられたらなと思います。今後もいろいろな機会で、自分自身をステップアップさせていきたいです。

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