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女子1級審判員対象 第2回スキルアップ研修会

2016年10月04日

女子1級審判員対象 第2回スキルアップ研修会

9月17日(土)、18日(日)、女子1級審判員を対象とした「第2回スキルアップ研修会」をJ-GREEN堺で実施しました。

なでしこリーグが途切れることなく行われているため、試合を担当する審判員、研修会に出席する審判員とに別れての分散開催でした。本研修会のテーマは、「ボールイン・アウト、主審・副審との協力」。内容は、1.座学(①サッカー以外からの学び ②副審、第4の審判員との試合前打ち合わせに関して ③ハンドの判定に関して ④なでしこリーグから判定に関して)、2.フィールドでのプラクティカルトレーニング(実際の試合を想定した実践トレーニング)で構成され、これから迎えるリーグ終盤、皇后杯に向け、意を新たにした場となりました。

インストラクターコメント

山岸佐知子 審判1級インストラクター(千葉)
第2回スキルアップ研修会では、なでしこリーグの振り返りとハンドの判定力を高めるために実際の試合映像を用いながらディスカッションを行いました。判定を行う際の考慮点を確認することで、難しい場面でも正しい判定を導き出せるよう状況の整理を行いながら進めました。また競技規則改正後に現場で起こった問題点を洗い出し、後半戦に向けてよりスムーズな試合の進行の一助となるよう情報共有しました。後半はフィールドに出て審判員全員が選手役、主審役、副審役を順番で担当し、試合の状況を想定したプラクティカルトレーニングを実施しました。それぞれの役回りで気づいた点を共有したことで、一人では気付けないアイデアを仲間から学ぶことができたのではないかと思います。

研修会は最終的にパフォーマンス向上を目指すものですが、練習のための審判にならないよう、選手のためにより良いサッカーのために研鑽を積むということを忘れずにいたいものです。今回学んだことが後半シーズンのパフォーマンス向上につながることを祈ります。

参加者コメント

高橋早織 女子1級審判員(東京)
リーグ戦中でもあり、研修2日目のこの日は参加者も16名と少なめでしたが、他の審判員の方の「学びたい」意欲と指導者の皆さんの「伝えたい」という意識の高さが印象的な研修でした。個人的には「前期の振り返り」のパートで新たな学びがありました。今回はシチュエーション毎の映像を見た後、各々の判定が直ぐに集約されるシステムが採用され、その場で何割がどの判定に回答しているかがわかる新しいシステムでした。

この中で、自分が少数派の意見となった際に多数派の意見をそのまま理解できるものなのか、少数でも自分の論理を主張した方が良いのかを考えさせられた場面がありました。判定に対する根拠を理論立てて説明することは、今までも行っていることでしたが、本研修では個人がどのように考えその判定を導いたのかを重要視していたため、安易に『わかりました』と納得するのではなく、躊躇せずまず自分の考えを述べ討論することで、自分の考えがより整理されていくということを改めて認識できたことは良かったと思います。今回の研修内容を踏まえ、コンディションを維持し意識を高く持ちながら、リーグ戦後も続く入れ替え戦・皇后杯等の試合に臨みたいと思います。

兼松春奈 女子1級審判員(大阪)
今回のスキルアップ研修で強く印象に残ったことは、審判員はレフェリングという技術を身につけた「職人」であるということです。「職人」として自分のレフェリングの技術をどのように使うか、また何のために使うかということを考える良い機会となりました。身につけた技術を試合に関わるすべての方のために最大限活かせるよう努めていきます。そして今後も技術を磨き続けなくてはならないと強く思いました。

講義では映像を用いてハンドリングを考える基準として、ボールが蹴られた所からの距離、選手がボールにチャレンジしているのか、またはコースにチャレンジしているのかを判断するということを教えていただき、上手く整理ができました。ファウルに関しても、ボールには触れているか、相手に危険を及ぼす体勢でのプレーなのか、それともアクシデントなのか、そうではないのかをしっかりと事象を見て判断するということを改めて感じました。

講義やプラクティカルの中で他の審判員の方々と協力して活動に取り組む機会が多くありました。相手のことをよく観察し、状況を考えることで自分がどのように対応すべきかが、試合における審判団のチームワークにつながることを感じました。また、様々な方と組むことでその方のことをより知ろうとすることが、レフェリングをする上で大切だと実感しました。審判団として互いに助け合う、心に留めて後期の試合に臨んでいきたいです。

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