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2015年度 第1回S級審判インストラクター研修会を実施

2015年03月13日

2015年度 第1回S級審判インストラクター研修会を実施

3月7日(土)・8日(日)、JFAハウスにて2015年度第1回S級審判インストラクター研修会を実施しました。
S級審判インストラクターは審判指導者の集まりで、年2回の研修会を実施しています。

指導技術を習得し、実践に活かすとともに、1級審判インストラクターに伝達するスキームを実現することを目的にしています。
今回の2日間は、まずはじめに、昨年FIFAの主催するインストラクター研修会「FUTUROⅢ」に参加した須原清貴氏、深野悦子氏よりFIFAの指導の流れが報告され、その後、昨年から継続して学んでいるコーチングスキルを指導実践で活かす取り組みを行いました。昨夏、The FA(イングランド)から招聘した審判インストラクターのEdward WOLSTENHOLME氏から学んだことを石山昇JFAトップ審判インストラクターが振り返り、現在JFLを担当する審判員のレフェリングの映像を用い、1人の審判員をステップアップさせるにはどのようにコーチングするか各自プレゼン用の資料を作成し、グループごとに模擬指導を行いました。コーチングに必要な技術的留意点の確認を行いました。

インストラクターコメント

小幡真一郎 JFA審判委員会副委員長・指導者部会長
S級審判インストラクターは、審判員のパフォーマンスを向上させることがゴールであり、そのために何が求められているのか、何ができるか、いつ、どのようにするのかなどを考え実践しています。審判員が自ら気づき、学び、試していくことができるように、審判インストラクターも継続的に、螺旋階段的に指導理念や技術などを身につけ実際の指導に活かしていくべく研修に臨んでいます。そして、他の審判インストラクターと共鳴し合ってより大きな力にしたい。今回は、これまで学んだ指導方法を活用し、コーチング理論を実践しようという、研修会にしました。

参加したS級審判インストラクターの柔軟な思考と情熱溢れた指導によって、コーチングの意味や必要性がより明確になったように思います。特に、審判員へのアプローチの仕方、「なぜ」を用いた審判員の持つ課題や本質への迫り方、さらに審判員の特性に気づかせ、課題解決に意欲を掻き立てさせる方法など、いろいろな指導手法を学び合うことができたように思います。それがコーチングの理論の実践につながり、審判員への指導が「筋書きのあるドラマ」になったように思います。今後も審判員の自立を目指した指導を心がけたいです。

受講者コメント

山崎裕彦 S級審判インストラクター
「筋書きのあるドラマ」をテーマに、昨年度から引き続き、「コーチングを主眼にした審判員への指導実践」について学びました。自己肯定感を高める一つに、コーチングでの手法が活かせると聞いたことがあったので、とても興味深く楽しみにしていました。

昨年夏にイングランドから講師で来られたEdward氏の『Coaching』の振り返りから、コーチングを意識した指導のあり方に関わる言葉のイメージを共有し、指導実践時における留意事項を確認して、映像の編集からプレゼン資料の準備、そして実際の模擬指導をグループで行いました。目的は、審判員の自己実現を援助するためであり、審判員が自分の特徴や課題に気づき、自分でやる気を起こして取り組んでいけることへのサポート役をインストラクターが導いていこう、という試みです。雰囲気作りから継続した関わりの必要性も含め、点ではなく線で結んだ指導の重要性を確認できました。今後もこの意識を持って審判員とともに向上していきたいと思いますし、自分の地域や他の方々にも情報を共有していきたいと思いました。

深野悦子 S級審判インストラクター
今年S級審判インストラクターになり、初めて研修会に参加させていただきました。S級審判インストラクターには大きく二つの職務があり、一つは審判員をサポートする、もう一つは審判インストラクターをサポートするという役割を担っています。対象こそ異なりますが、双方をモチベートする、良くなるよう働きかけるということに変わりはありません。研修会では、普段自分で課すことのない課題を課せられました。課題そのものもさることながら、発表した後に他の審判インストラクターからいただいたフィードバックが大変印象に残りました。ポジティブな事を言われれば嬉しく、改善点もすんなり受け入れられるというものです。それを私自身が審判員等に対して行わなければならないと再確認しました。

また、自分で思ってもみなかった強みを指摘していただいたことは目からウロコでした。私も分析力を高め、的確にフィードバックしていけるようになりたいと感じました。今回、コーチングというテーマで課題に取り組みましたが、個人的には今まで取り組んできたことであるため、新しい知識ではありませんでした。しかし、他の方のコーチングの様子を見聞きするのは大変よい機会でした。普段、私たちはそれぞれの試合に派遣されますので、他の方がどうしているのか、見聞きする機会が作れません。他の方のよいところを、自分にも取り入れていきたいと感じました。

「学ぶことをやめたら、教えることをやめなければならない。」ロジェ・ルメール、元フランス代表監督の言葉が思い出されます。学びを通じて、審判員や審判インストラクターの向上、ひいては日本サッカーの向上を担っていくという意を新たにしました。

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