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アギーレ新監督「切磋琢磨するチームをつくりたい」 ~日本代表監督就任会見で抱負~

2014年08月12日

アギーレ新監督「切磋琢磨するチームをつくりたい」 ~日本代表監督就任会見で抱負~

日本代表チームの新監督に就任したハビエル・アギーレ氏が8月11日(月)、東京都内で記者会見し、「切磋琢磨して競い合うチームをつくりたい」と抱負を語りました。

アギーレ新監督はこの日の昼過ぎに羽田空港に到着後、都内のホテルに移動。駆けつけた約300人の報道陣を前に元気な姿を見せて、「日本という素晴らしい国、素晴らしい選手のいる代表チームの監督になれて、うれしく光栄に思う。18年FIFAワールドカップ・ロシア大会に是非出場したい」と話しました。

メキシコシティ出身の55歳は、2002年と2010年のワールドカップそれぞれで代表監督としてメキシコをベスト16に導いています。クラブでもパチューカ(メキシコ)をメキシコ冬季リーグに優勝やオサスナ(スペイン)でスペイン国王杯準優勝に導きました。また選手としても、メキシコ代表として1986年ワールドカップに出場するなど、59試合に出場し14得点しました。

日本代表監督の仕事を「私のキャリアの中でも非常に大きなチャレンジ」というアギーレ監督は、「日本はボールハンドリングなど、メキシコに似ている」と指摘。さらに、「私が作りたいのは切磋琢磨して競い合い、どんな相手とも全力で戦うチーム。守備を固めることを重視する。守備ができることは重要で、ボールを奪い、奪ったボールを的確に扱ってチームの目指すものを得る。GKを含め、DFからFWまで全員で守り攻める」と話しました。

アギーレ監督は、9月5日(金)のキリンチャレンジカップ2014でのウルグアイ代表戦(北海道/札幌ドーム)から指揮を執ります。
その後、日本代表は9月9日(火)のベネズエラ代表戦(神奈川/横浜国際総合競技場)、10月10日(金)ジャマイカ代表戦(新潟/デンカビッグスワンスタジアム)、同14日(火)ブラジル代表戦(シンガポール)を戦い、11月にも2試合が予定されています。そして来年1月には連覇のかかるAFCアジアカップに臨みます。

新監督は「将来性があり、代表チームに入ることに意欲的で国を背負う気持ちがある者で、チームプレーで試合に貢献できる選手を選びたい」とし、システムについては、「基本は4-3-3だが、試合展開によって柔軟に変えていきたい」と話しています。
また、サッカーフィロソフィーを訊かれると、「たくさん走り、良いプレーをして勝つこと。チームには国を代表して戦うことを肝に銘じてほしい。一番大事なのは、チームの一員として各人が自分の責務を果たすことだ」と答えました。
アギーレ監督は今週末にはJリーグ視察を始める予定です。

 

コメント

ハビエル・アギーレ 日本代表監督
日本協会からは4年前にも一度話があり、当時は家族の事情で受けられなかったのですが、その後もずっと私の仕事を見てくれていました。他国のクラブや代表チームからも話はありましたが、今回日本から再び声をかけていただいて、日本の依頼を真剣で紳士的だと感じましたし、18年のFIFAワールドカップへ出場するということを自分のプロジェクトとして関心を抱きました。日本はこれまでにも本大会へ5回出場し、Jリーグも良くなっています。ロンドン・オリンピックの試合も見ましたが、若手が非常に優秀で、欧州で良い仕事をしている選手も多くいるので、日本がロシア大会へ出場する可能性を感じています。五輪世代、ユース世代にも目を配りたいと思います。

大仁邦彌 日本サッカー協会会長
先般のFIFAワールドカップ・ブラジル大会では残念ながら日本代表はグループステージで敗退になりましたが、その経験と反省を元に、これから4年間、アジア、世界で戦い勝つために、全力で取り組んでいかなくてはなりません。ハビエル・アギーレ氏はその指揮官として経験、実績共に最適であると確信しています。来年1月には日本の連覇がかかっているAFCアジアカップがあります。アギーレ監督が率いる日本代表がJリーグや日本のユース世代に大きな刺激を与え、日本サッカーが活性化していく役割を是非、果たして欲しいと願っています。4年後のロシアでのワールドカップを見据えて、これからアギーレ監督と共にさらなる高みを目指して励んでいきたいと思います。

原博実 日本サッカー協会専務理事兼技術委員長
今日、ハビエル・アギーレ監督を迎えることができて非常にうれしく思っています。(今回の)FIFAワールドカップの後に技術委員会で今後について検討したのですが、アギーレ監督と交渉することになりました。そして、彼は数多いオファーの中から日本代表を選んでくれました。彼の経験を活かして、日本のサッカーをさらに強くしてくれると信じています。代表監督の経験以外でも、スペインのサラゴサやエスパニョールではクラブ状態が悪い中で監督を引き受けて、守備を立て直して残留させました。強いチームを勝たせるよりも、難しい作業だと思います。彼であれば、今の日本に守備だけでも攻撃だけでもなく、いままで以上に良いバランスを見出してくれると思っています。

新監督 ハビエル・アギーレ氏来日記者会見の模様はこちら

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