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カナダの反省を糧にリオへ挑む~なでしこジャパン 佐々木則夫監督、年頭インタビュー~

2016年01月18日

カナダの反省を糧にリオへ挑む~なでしこジャパン 佐々木則夫監督、年頭インタビュー~

FIFA女子ワールドカップ カナダ2015で2大会連続の決勝進出を果たし、準優勝に輝いたなでしこジャパンは2016年、リオデジャネイロ・オリンピックという新たなターゲットに挑みます。その出場権を懸けて、2月29日~3月9日(大阪開催)のオリンピック最終予選に臨みますが、アジアの出場枠は2つ。オーストラリアや朝鮮民主主義人民共和国などアジアの強敵6チームと競う、厳しい戦いが予想されています。

なでしこジャパンを率いる佐々木則夫監督は、2015年の成果をどう捉え、2016年に控える新たな挑戦へどのように取り組もうとしているのでしょうか。指揮官に話を訊きました。

Q:2015年は2大会連続で決勝進出を遂げて準優勝したFIFA女子ワールドカップがありました。その1年の成果をどう捉えていますか?

2015年大会の方が2011年よりも戦うのは非常に大変でした。2011年大会で優勝して追われる立場となりましたし、将来へ向けても、決勝で結果を出すことが使命でした。なでしこの将来を考えて、大会メンバーに新たな選手を入れたいと試みていたのですが、なかなか思うようにいかず、メンバー選考では悩みましたし、その一方で、世界の女子サッカーもかなり発展して、アメリカなどは以前より組織的なプレーをしてサッカーの質が上がってきていたので、2015年大会は簡単にはいかないだろうと思っていました。

実際に、どのチームとの対戦でも1点差の試合になったのですが、我々が足元をしっかりと固める準備をしていたことで結果につながりましたし、我慢強く戦うことでファイナルに行くことができました。そういう中で準優勝という結果が出たので、カナダ大会を反省材料にして、次のリオデジャネイロ五輪に向けて準備をしていこうと考えています。

Q:世界の成長を感じて、改めて日本の選手に必要と感じたことはどんな点ですか?

2011年以降、世界のどこの国でもサッカーの質が上がってきているので、日本も今のままでは主要大会でベスト4に食い込むのは大変な状況です。やはり、もっと若い世代の選手たちが進歩していかなければ難しい。特に、2019年のフランスでのFIFA女子ワールドカップと2020年の東京オリンピックを見据えると、若い世代を底上げしていかなければなりません。それを2016年から進めていかなければならないと考えています。そのためにも、まずは五輪切符を手にすることです。それができれば、そこから3~4年というスパンの中でさらに若い世代を育ててチームを構築できますし、それが重要だと思っています。

Q:若手育成という点ではFIFA女子ワールドカップ後のEAFF女子東アジアカップなどでチャンスを与えてきましたが、現時点での評価は?選手たちには何を伸ばして欲しいと期待していますか?

なでしこのコンセプトの中でプレーして勝ったり負けたりする中で、自分ができたこと、できなかったことを感じるのが一番で、そこを感じられる選手は多いと思います。ですが、自分たちのチームに戻った時にそれを糧にして取り組むところに、少し物足りなさを感じています。もっとできるはずです。

特に、国内のリーグでの感覚と世界とではリーチやパワー、テンポなどがやはり違います。欧州でプレーしている選手たちや経験のある選手たちはすっと対応できますが、若い選手たちはそこで切り替えに時間がかかります。紅白戦や男子との練習でその感覚を早く身に着けることができるように努めていますが、その違いを理解して本当に身についていないと、試合中に疲れてプレーが疎かになって、相手に決定的な場面を作らせることになってしまいます。ですので、そこはもう少し徹底させなければなりません。所属チームでも、ひとりだけ力の入れ方が違うと思われるくらいに、90分間集中してやり続けることを自分に課して取り組んで欲しいです。

Q:昨年末には澤穂希さんの現役引退もありました。チームは転換期に来ているようですが?

彼女がいなくなった寂しさは選手たちにもかなりあるとは思いますが、なでしこはここで立ち止まるわけにはいきません。彼女がいない状況というのはこれまでの大会などでもありましたし、そういう時の経験から宮間選手や大儀見選手らが勉強して成長してくれていると期待しています。今後は宮間選手を中心にチームの中核をなす選手たちに引っ張っていってもらいたいですし、躍進するステージを作ってくれた先輩たちの恩に応えるためにも、残った選手たちが頑張らないとなりません。選手たちにはその中でパワーアップして欲しい。

Q:2016年は夏にリオデジャネイロ・オリンピックがあり、2月下旬からその最終予選があります。

世界のサッカーは変わってきていますし、アジアもすごく変わってきています。オーストラリアは非常に力をつけてきて、メンバーの12~13人が同じ顔触れでやっているので呼吸が揃ってきて、ブラジルなどの強いチームに対して勝利を収めています。中国も非常に良い感じになっていますし、韓国もだいたい同じメンバーで続けている。朝鮮民主主義人民共和国は数年前から若い世代に切り替えて、同じようなスタイルとメンバーを継続しているので、経験も豊かになり安定感も増してきました。ベトナムは日本人の監督が数年率いて、良い雰囲気、良いスタイルでやってきました。アジア2枠を争うというのは本当に簡単ではありません。

Q:最終予選は大阪でのホーム開催ですが?

さまざまなプレッシャーもあると思いますが、それをしっかりコントロールして我々の力に変えて戦いたい。なでしこの試合を国内でお見せする良い機会でもあるので、少女たちや日本のみなさんに夢を届けられるような試合をしたいと思いますし、スタジアムでともに戦って、ぜひ一緒にオリンピック出場権を獲得したいと思っています。

2004年アテネ大会の時にも、なでしこはホーム開催での予選で出場権を獲りましたし、バスケットやラグビーなど他競技でも次々と五輪予選を突破しています。そういう他競技の良い流れも僕に力を与えてくれていますし、選手たちも感じていると思います。五輪出場権獲得へ、思いは強いです。

Q:最終予選への準備合宿でのポイントはどういう点ですか?

1回目の合宿では海外組が予選直前に集合してもやるべきことがすぐにできるように、チームとしてやるべきことを浸透させることと、コンディション、ワールドカップでの修正点にしっかりと取り組みたいと考えています。2回目の合宿は国内選手のみで行い、そこではベストメンバーに食い込めるかがポイントになります。ピッチに立つのは競争です。何をすべきかしっかり意識してやって欲しい。最終予選に臨むメンバー20人は直前合宿の間に絞ります。予選をしっかり勝ち抜けるチーム編成で臨みたいと考えています。

Q:リオデジャネイロ・オリンピックでの目標は?

メダルは目指さなかったら獲得できません。僕自身は金メダル獲得の信念を持って臨みたいと考えています。それにはまず予選です。しっかり突破したいと思います。代表監督としては常に集大成と思って取り組んでいますが、リオへ向けても大きな節目として、その気持ちでパワーアップして戦いたいと考えています。

女子サッカー アジア最終予選(リオデジャネイロオリンピック2016)

2016/2/29(月)〜2016/3/9(水)
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