5月23日(木)から幕を開けるFIFA U-20ワールドカップのグループステージにおいて、U-20日本代表はエクアドル、メキシコ、そしてイタリアと対戦する。各グループの上位2チームと3位6チーム中の上位4チームがノックアウトステージへ進出するレギュレーションである。

前回大会は南アフリカ、ウルグアイ、イタリアと対戦して1勝1分1敗の戦績だった日本は、3位で次ラウンド進出を果たしている。過去大会の成績を振り返ってみても、勝点4は一つのボーダーラインと言えるだろう。もちろん、ノックアウトステージで強敵との対戦を回避したければ1位抜けすることが望ましい。ただ、世界大会でぶつかるチームがそんな取らぬ狸の皮算用を許してくれるはずもない。

「ビッグトーナメントは初戦が大事」とはよく言われることだが、日本はまず難敵とぶつかることとなる。エクアドルはU-20南米選手権を制した非常に強力なチームだ。その大会で得点王となったFWカンパーナはすでにA代表でもプレーする指折りの強力FW。また、スペインでプレーするFWプラサも同じくA代表での経験を持つ。守備面も「南米らしい個々の力強さ、たくましさに加えて、組織で守る部分も整備されている」（影山雅永U-20日本代表監督）チームであり、簡単な試合ではないと言える。

第2戦の相手となるメキシコは各年代別の世界大会でコンスタントに上位進出を果たすチームであり、手強い相手となる。今回グループステージで対戦する3カ国では唯一、今回の代表チームと直接対決した経験があり（2018年9月のメキシコ遠征）、そのときは1-1のドロー。内容的にも手応えのある試合で、影山監督も「悪いイメージはない」と振り返る。もっとも、指揮官が「当時は“彼”がいなかったから」と言うように、A代表にも名を連ね、昨年のトゥーロン国際大会ではMVPにも輝いたMFライネスが不在だったのも確かだ。この未来のスーパースター候補をどう止めるかは、この試合の大きなポイントになる。

グループステージの最後に対戦するイタリアは、ある意味で読めないチームとなった。国内大会の日程がバッティングしていることに加え、同時期に地元でU-21欧州選手権が開催されることもあり、世代の主軸と目される選手の多くが不参加となったからだ。その中では4強入りした前回大会にも飛び級招集されていたACミランのGKプリッツァーリは要注目だろう。

上位進出を狙う日本だが、「日本の若い選手たちがノックアウトステージの厳しい真剣勝負を経験できるかどうかは本当に大きな違いになる。まずはグループステージを突破することしか考えない」と影山監督は強調する。一戦必勝の構えで、強敵ぞろいのグループを抜け出すことを誓う。

スケジュール

※時間はすべて現地時間
※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。

FIFA U-20 ワールドカップポーランド2019

大会期間：2019/5/23(木)～2019/6/15(土)

グループステージ：
2019/5/24(金) 03:30キックオフ(日本時間）
vs エクアドル代表

2019/5/26(日) 22:30キックオフ(日本時間)
vs メキシコ代表

2019/5/30(木) 01:00キックオフ(日本時間)
vs イタリア代表

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