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高円宮杯U-18プレミアリーグWEST ヴィッセルが逆転で「神戸ダービー」を制する

2016年04月25日

高円宮杯U-18プレミアリーグWEST ヴィッセルが逆転で「神戸ダービー」を制する

ピックアップマッチ

ヴィッセル神戸U-18 3-1(前半1-1、後半2-0)神戸弘陵学園高校

高円宮杯U-18プレミアリーグWEST第3節が4月24日(日)に開催され、いぶきの森球技場ではヴィッセル神戸U-18(兵庫)と神戸弘陵学園高校(兵庫)が対戦しました。

神戸市に拠点を置くチーム同士の対戦とあって、「絶対に負けたくない。圧倒するつもりで試合に挑んだ」(野田樹選手)ヴィッセルでしたが、序盤は自陣でのパス回しが続き、思うようにボールを前線に運べません。攻めあぐねる相手を尻目に先制点を奪ったのは神戸弘陵。ボールを持たれる時間が続く中、22分にサイドを細かい連係で崩すと、中央で仕掛けた竹村史明選手がシュートを叩き込みます。

ホームで先制を許したものの、ヴィッセルは「いつかチャンスをつくれるだろうと焦りはなかった」という野田知監督の言葉通り、35分に決定機を創出します。CKに合わせた堂鼻起暉選手のヘディングシュートはDFに阻まれましたが、このこぼれ球を本山遥選手が押し込み、1-1の同点で前半を終えました。

後半に入ってからは完全にヴィッセルのペースに。「神戸弘陵は前節のG大阪戦でも後半の立ち上がりに失点していたので、狙っていた」(野田樹選手)と出だしから攻撃のギアを上げると、49分には中央でボールを持った向井章人選手がペナルティーエリア内に浮き球のパスを供給。タイミング良く飛び出した安井拓也選手がGKよりも先に触ったボールが、ゴールネットを揺らしました。

逆転に成功したヴィッセルはこの後、向井選手と永澤竜亮選手の突破などでサイド攻撃を仕掛けます。59分には右CKから堂鼻選手がチームの3点目をマーク。試合終了間際に決定機を与えましたが、GK鶴田海人選手の好セーブで阻止。3-1でタイムアップの瞬間を迎えました。この結果、ヴィッセルは開幕から続いていた連敗が2でストップ。向井選手は「みんなが諦めずに頑張って、逆転できたことが何よりもよかった」と喜びを口にしました。

監督・選手コメント

野田知 監督(ヴィッセル神戸U-18)
前半は中盤と前線に距離が生まれてしまったため、FWにボールが入ってもサポートに恵まれず、シュートまで持ち込めませんでした。後半はサポートの距離を改善できたことが得点につながったと思います。狙うサッカーはブレずに続けているので、ゲームを経験して質が上がればもっと良い流れが出てくるはずです。開幕から勝てていなかったので、選手たちにはプレッシャーがあったと思いますが、1勝することができたので、これからはリラックスしてプレーしてほしいです。

野田樹 選手(ヴィッセル神戸U-18)
前半は後方でボールを持っていても、高い位置まで運べない時間が続いてストレスもありました。ただ、開幕から2試合を経験して、相手がたたみ掛けてくる時間が必ずあると分かっていました。「絶対にやらせないぞ」と選手同士で話し合い、失点を重ねないように意識していましたし、相手に2点目を与えなかったことが大きいと思います。連敗で自信を失いかけていたのですが、勝点3を獲得すれば勢いに乗ると思ってこの試合に挑んだので、この1勝はとても大きいです。

谷純一 監督(神戸弘陵学園高校)
前節のG大阪では、後半に4失点したので、マークの受け渡しなどを1週間かけて練習してきました。完全に崩される場面は少なかったですし、ボールを奪った後も慌てて蹴るのではなく、グループで動かすことができたと思います。小中学校時代、ヴィッセルに敗れた選手が多い中で、今回同じ土俵に上がって怯まずに戦うことはできましたが、勝負事なので勝てないと意味がありません。後期は勝点3をもぎとれるように選手のさらなる意識改革に取り組みたいです。

村山健 選手(神戸弘陵学園高校)
ヴィッセルは中学時代を過ごした古巣なので、絶対に勝ちたかったです。試合への入り方も良く、勝てる雰囲気はあったのですが、マークをはっきりとできずに失点したり、甘さを突かれてしまいました。細かいところを修正していかないと、勝てないと思いました。個人としては中盤に下がった際、守備である程度は貢献できたと思いますが、僕はFWなのでもっと攻撃で仕事しないといけません。チャンスもあったので、もっと決められるようになりたいです。

その他の試合結果

東福岡高校 2-1(前半0-0、後半2-1)ガンバ大阪ユース
名古屋グランパスU18 2-4(前半0-3、後半2-1)セレッソ大阪U-18
サンフレッチェ広島F.Cユース 延期 大津高校
大分トリニータU-18 延期 京都サンガF.C. U-18

互いに無傷のまま今節を迎えた東福岡高校(福岡)とガンバ大阪ユース(大阪)の一戦は拮抗した試合展開が続きます。スコアレスのまま迎えた後半は東福岡が攻勢を強め、52分と54分に高江麗央選手が2得点をマーク。G大阪も意地を見せ、試合間際に白井陽斗選手がゴールを奪いましたが、わずかに及ばず東福岡に軍配が上がりました。ホームでセレッソ大阪U-18(大阪)と対戦した名古屋グランパスU18(愛知)は、2連勝中のC大阪の勢いを止められず、前半だけで3失点。後半に2点を返しましたが、87分に4点目を許し、2-4で試合を終えています。サンフレッチェ広島F.Cユース(広島)と大津高校(熊本)、大分トリニータU-18(大分)と京都サンガF.C. U-18(京都)の2試合は熊本県で発生した地震の影響により、延期となりました。

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