高円宮杯U-18プレミアリーグは、11月22日（土）と23日（日）にEAST第16節を開催します。

首位・柏レイソルU-18（千葉）は、ホームに市立船橋高校（千葉）を迎えます。3連勝中と好調の柏は、この一戦に勝利すれば、2位・清水エスパルスユース（静岡）の結果次第でEAST優勝が決定します。対する市立船橋は前節、古屋誠志郎選手の3得点などで三菱養和SCユース（東京）に4-0で勝利。今節は柏、次節は清水と上位陣との連戦で勝点の上積みを狙います。

今節青森山田高校（青森）と対戦する東京ヴェルディユース（東京）は、降格の危機に瀕しています。チームは菅原智新監督のもとで改善を図ってきたものの、現在8連敗中と勝利に見放されています。一方の青森山田は10月に第93回全国高校サッカー選手権大会県予選を勝ち抜き、18回連続出場を決定。プレミアリーグにもこの勢いを持ち込もうと意気込んでいます。

鹿島アントラーズユース（茨城）は、JFAアカデミー福島（静岡）と対戦。今季、わずか3敗と粘り強さを発揮している鹿島は、ここ5試合で2失点と守備が安定。この一戦も堅守をベースに戦います。対するアカデミー福島は、中断期間中の三菱養和戦（延期分）で4-2の勝利を収め、貴重な勝点3を手にしました。中断期間前には東京Vに競り勝つなど残留争いを一歩リードしています。まだ予断を許さない状況ですが、今節の結果次第では、残留を直接争う三菱養和との最終節の前にプレミア残留を決める可能性があります。

現在8位の流通経済大学付属柏高校（千葉）と、同6位のコンサドーレ札幌U-18（北海道）も、残留に向けた戦いが続きます。流経大柏は夏場以降、守備の強化を進め、先の第93回全国高校サッカー選手権予選決勝で宿敵の市立船橋を下して本大会出場に名乗りを上げました。今節の相手・札幌はここ5試合で3度の完封を記録している難敵ですが、ホームで勝点3獲得を目指します。

［EAST第16節の注目試合］
清水エスパルスユース vs 三菱養和SCユース

優勝戦線に踏みとどまりたい清水と、残留を目論む三菱養和にとって、共に負けられない一戦となります。シーズン序盤こそ7試合連続3得点以上を記録するなど、攻撃陣の活躍でトップを維持していた清水ですが、ここ3試合は無得点。今回の一戦ではチーム全体の前に出る力が求められそうです。一方の三菱養和は「守備がチームの生命線」と山本信夫監督が語る通り、今季、これまで5度の完封を達成しましたが、直近の2試合で6失点を喫しており、こちらは守備の立て直しを迫られています。自分たちの持ち味を発揮して、勝利に近づくのはどちらのチームでしょうか。

■清水エスパルスユース vs 三菱養和SCユース
日時：11月22日（土）14：00キックオフ
会場：藤枝総合運動公園サッカー場
アクセス：「JR藤枝駅」から市バス「堀之内下」下車、徒歩約10分

チーム紹介

高円宮杯U-18プレミアリーグに参加する全チームの普段の練習模様を取材。

　コンサドーレ札幌 『 これぞ育成の札幌。未来を見据えたチーム作り 』 
　流通経済大学付属柏高校 『 個性と個性がせめぎ合う場所 』
　京都サンガF.C.U-18 『 サッカーも学校生活も、常に全力で打ち込む日々 』 
　柏レイソルU-18 『 刺激的な環境で、たくましさを育むポゼッション集団 』
　富山第一高校 『 自主性を重んじ、互いに刺激し合うのが富一流 』 
　東山高校 『“怖い”指揮官が慕われる理由』 
　市立船橋高校 『 グラスポの日常に、強さの真髄を見る 』
　JFAアカデミー福島 『 環境に感謝しながら、サッカーに打ち込む日々 』
　ヴィッセル神戸U-18 『悩み、戦い、そして帰る憩の我が家へ』
　東京ヴェルディユース 『 ヴェルディをヴェルディたらしめる成長サイクル 』
　京都橘高校 『 京都橘を“大人”に変える大事な日常 』 
　セレッソ大阪U-18 『 “走るセレッソ”が見据える、世界基準という未来 』
　青森山田高校 『厳しい日常の中から、青森山田の強さが生まれる』
　名古屋グランパスU18 『 好調・名古屋U18の、“叱らない”指揮官と意識の高い選手たち』
　ガンバ大阪ユース 『今季のG大阪ユースに共存する"明るさと厳しさ" 』
　三菱養和SCユース 『プレミア唯一の街クラブ、そのたくましさの秘密』
　サンフレッチェ広島F.Cユース 『 誇りと伝統の広島ユース。プロを夢見て研鑽を積む日々』
　鹿島アントラーズユース 『 トップチームと下部組織、縮まった両者の距離』
　清水エスパルスユース 『変幻自在の清水ユース、頂点に立つために必要なこと』
　東福岡高校 『 高校総体優勝。伝統に裏打ちされた”ヒガシ”の強さ 』