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鹿島、水原三星に劇的な逆転勝ちでACL決勝へ先勝~AFCチャンピオンズリーグ2018~

2018年10月04日

鹿島、水原三星に劇的な逆転勝ちでACL決勝へ先勝~AFCチャンピオンズリーグ2018~

鹿島アントラーズが土壇場での逆転で、初の決勝進出に1歩前進しました。10月3日(水)にホームの茨城県立カシマサッカースタジアムで行われたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)2018準決勝第1戦で、鹿島は韓国の水原三星ブルーウィングスにDF内田篤人選手の後半アディショナルタイムのゴールで3-2の逆転勝ちを収め、先勝しました。

苦しい展開でした。ACL出場8回で初めて準決勝に進出した鹿島は立ち上がり早々、水原の攻撃を受けます。MFイム・サンヒョプ選手に左サイドで鹿島DFが交わされて攻め込まれ、CKを与えます。このCKがゴール前にいた内田選手に当たってゴールへ流れ、GKクオン・スンデ選手が掻き出すも、水原のゴールと判定されました。開始から2分のことでした。

さらにその4分後、今大会グループステージで1勝1敗ながら、カシマスタジアムで勝利を挙げている水原は、鹿島の守備陣の混乱を突いて再び右サイドから攻撃を仕掛けます。

イム選手が鹿島DFにプレッシャーをかけて、こぼれたボールをFWデヤン・ダムヤノヴィッチ選手が拾い、ペナルティエリアへ切り込んで右足を振り、2点目を奪いました。

早々に2点を追う形になった鹿島でしたが、その後は落ち着きを取り戻してパスを回してチャンスをうかがいます。

すると21分に、MF永木亮太選手から右サイドでパスを受けたFWセルジーニョ選手がゴール前のFW鈴木優磨選手に鋭いクロスを送ると、鈴木選手のマークについていたDFチャン・ホイク選手がクリアを試みて飛び込んだ頭に当たり、ゴールへ吸い込まれました。

1点を返した鹿島は、27分にもセルジーニョ選手が相手パスをカットして攻め込み、パスを受けたMF安部裕葵選手がシュートを放ちましたが、相手DFに当たってゴールを阻止されます。

その後も鹿島はカウンター狙いの相手に対して、「慌てずに、やることを変えずにやろう」(MF三竿健斗選手)と声を掛け合い、ボールをつなぎながら好機をうかがいます。

ACL前身のアジアクラブ選手権以来のアジアタイトルを狙う水原は、前半終了直前に、右サイドのクロスからゴール前でMFヨム・ギフン選手がシュートを打ちますが、鹿島DF陣が体を張って阻止します。

後半に入ると、鹿島は56分に安部選手に代えてDF安西幸輝選手を投入し、サイド攻撃に拍車をかけます。さらに72分には永木選手に代えてMF土居翔真選手、83分にはMF遠藤康選手に代えてDF西大伍選手を送り出します。

すると、入ったばかりの西選手が右サイドで最終ラインからのパスを受けて、鈴木選手とのワンツーで抜け出してクロスを送ります。これにファーサイドで飛び込んだセルジーニョ選手が右足で合わせて、84分に同点にしました。

勝利が欲しい鹿島は攻撃を畳み掛け、87分に安西選手が左サイドから内へ切り込んでクロスバーを叩き、90分にはセルジーニョ選手がオーバーヘッドでゴールを狙います。

そしてアディショナルタイム3分、鹿島が均衡を破ります。セルジーニョ選手がFKでゴール前にボールを送ると相手GKがクリア。これに反応した内田選手がシュートを打ち、一度は相手DFにブロックされますが、跳ね返りに再び反応して右足を振ると、シュートは相手に当たりながらゴールへ吸い込まれました。鹿島が貴重な勝利を手にしました。

決勝ゴールを決めた内田選手は10月24日(水)の第2戦へ、「運やチャンスはなかなか転がってこないが、チームとして、その時が来たら掴んで離さない」と語りました。

鹿島は第2戦で勝つか引き分ければ、初の決勝進出が決まります。1点差負けの場合は、アウェイゴールルールがあるため、鹿島が3得点以上なら勝ち抜けですが、0-1か1-2では敗退となり、2-3の場合には延長戦、それでも決着しない場合にはPK戦が行われます。

監督・選手コメント

大岩剛 監督 (鹿島アントラーズ)
早い時間に先に2失点したことが反省材料です。当然、第2戦へ修正しないといけません。ただ、最後の最後まで戦った姿勢が最後にああいう形で勝利につながったと評価しています。水原がアウェイでアグレッシブに来ることは分析していましたが、相手の勢いが強くて速く、久々のACLの試合で我々の選手の頭が切り替わっていなかったのかもしれません。そこはもっと警戒して入るように私が伝えるべきだったと反省しています。後半、人やシステムを替えて選手たちが練習でやってきたことを出してくれました。次の試合へ活かしたいと思います。

DF 内田篤人 選手 (鹿島アントラーズ)
2失点しましたが、早い時間だったので90分あると話していて、前半のうちに1点入れて首がつながりました。後半始まる前の円陣でも、ホームで2失点した以上引き分けか勝ちに持って行かないと次につながらないと話していました。ゴールはこぼれて来たので、普通に打っても入らないと思い、少しずらして打ちました。

DF 山本修斗選手 (鹿島アントラーズ)
相手の勢いがあって立ち上がり20分ぐらいは相手のペースでしたが、だんだん落ち着いて両ワイドを使ってプレーできるようになりました。自分が失点に絡んでしまい、相手が前からくるとわかっていましたが、自分のところでやられてしまいました。絶対にしてはいけない対応で、次はそういうことがないようにやりたいです。

MF 三竿健斗 選手 (鹿島アントラーズ)
立ち上がりは相手の激しさや勢いに僕たちが対応できなかったのですが、失点してもやることを変えずに落ち着いてやろうと選手で話していました。ハーフタイムにも後半もっともっと戦おうと選手で話して、最後まであきらめずに戦ったことで、結果的に3-2で勝てたのはよかったですが、反省すべきことが多いです。まだ前半戦が終わっただけですし、アウェイではもっと強い気持ちを持たないと戦えません。第2戦ではもっと良い試合をして勝ちたいです。

イ・ビョングン 監督 (水原三星ブルーウィングス)
鹿島がすごく良い試合をしてくれて、両チームの選手に拍手を送りたいです。後半も相手にプレッシャーをかけようと言っていたのですが、疲れが出たのか、ラインが下がって鹿島にチャンスを与えてしまいました。相手の2トップの運動量を抑えることが前半はうまくいっていたのですが、後半になって鈴木選手とセルジーニョ選手にサイドに流れる動きをされて、うまくいかなくなりました。2-0から2-3での負けで選手には自信を失わないように伝えて、第2戦へはより良い準備をして、勝って決勝へ進むことだけ考えて臨みたいと思います。

大会期間:2018年1月30日(火)~2018年11月10日(土)

準決勝 第2戦
10/24(水) 19:00キックオフ
水原三星ブルーウィングス(韓国) vs 鹿島アントラーズ(日本)
会場:水原ワールドカップスタジアム
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