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第21回全日本女子ユース(U-15)サッカー選手権大会 「楽しみながら、チャレンジしてほしい」(南萌華選手&長野風花選手)

2016年07月22日

第21回全日本女子ユース(U-15)サッカー選手権大会 「楽しみながら、チャレンジしてほしい」(南萌華選手&長野風花選手)

第21回全日本女子ユース(U-15)サッカー選手権大会が7月23日(土)にJ-GREEN堺(大阪府)で開幕します。

ここでは、第16回、17回大会で浦和レッズレディースジュニアユースの一員として優勝を経験した南萌華選手(左)と長野風花選手が登場。

現在はユースに所属し(長野選手はトップチームの試合にも出場)、年代別代表にも名を連ねる二人が、大会を振り返ります。

いろいろな相手と戦い自分の世界が広がった

――初めて出場した第16回大会の思い出を教えてください。

南萌華選手(以下、南) 他チームが最上級生を含むチームで臨む中、私たちは中学1年生と中学2年生のみの編成で大会に出場しました。中学生にとって1歳、2歳の差は大きいのですが、「そういうもの」と受け止めていました。

長野風花選手(以下、長野) ピッチ上では萎縮せずにプレーしていたよね? 他のチームのことをそこまでよく分からなかったし、変な予備知識がなかったからこそ、上位に進むことができたのだと思います。

 印象に残っているのは、アルビレックス新潟レディースU-18との決勝です。とにかく暑かった上、延長、PK戦にまで突入して…。接戦の末、全国制覇することができてうれしかったけれど、中学2年生の先輩たちに頼っていた部分もあるので、「来年は大変だな」と切り替えていました(笑)。

長野 初の全国大会で優勝したことが自信になったと同時に、個人として課題を見つけられました。年上の選手たちとマッチアップしたときの対応は「まだまだ」だと発見することができたのは、収穫だったと思います。

 私は、途中出場が多かったけれど、相手に簡単にシュートに持ち込まれたこと、セットプレーのとき、先にボールに触られたことなどが改善点だと気づかされました。

――当時の大会の位置づけは?

長野 年間で最も重要な公式戦と捉えていて、正直、命を懸けるくらいの気持ちで戦っていました。クラブは、私たちが初めて出場するまでに3連覇していたので、その記録を自分たちの代で途絶えさせることは許されないと必死でした。

 先輩たちから「4連覇、5連覇してこい」とハッパをかけられて、正直プレッシャーがありました(笑)。大会は「学びの場」でした。同じチームにはCBの長部香澄さんという選手がいて、同じポジションの私は先輩を見て、「自分もいつかあんなプレーをしたい」と思っていました。他チームにも素晴らしい選手がたくさんいて、多くを吸収できました。

長野 小学生のときはずっと男子とボールを蹴っていたので、中学1年生のときに初めて女子の全国大会の存在を知りました。例えば、新潟の瀧澤莉央選手(現神奈川大)は「うまいな」と感じましたし、いろいろな相手と戦うことで自分の世界が広がったと思います。

楽しんだ上で何かを得てその先に生かしてほしい

――翌年の第17回大会は、決勝までの4試合のうち3試合が1点差の接戦でした。

 2回戦の京都精華中学校戦、3回戦のJFAアカデミー福島戦(ともに1-0)は、本当に苦しかったです。2回戦は0-0のままPK戦に入る展開も覚悟していましたが、試合終了5分前に長野選手が打ったロングシュートがきれいに決まりました。

長野 終盤だったので、違いを生むには点を取るのが一番だなと。パスを受けてターンするときからシュートを打つと決めていました。何よりの収穫は、2回戦、3回戦と苦しい試合を乗り越えたことでチームが成長した点です。準決勝はエルフェン狭山マリに先制された後も余裕がありました。

 自信に満ちあふれていたというか、失点しても「全く問題ない」という気持ちでした。実際、仲間がすぐに点を取り返してくれました。試合を重ねるごとにチームがレベルアップしていくのが分かりました。

――初めて優勝したときと、2回目の優勝で違いはありましたか。

 どちらもうれしかったのですが、2度目のときは後輩に頼られる立場だったので「やるしかない」というプレッシャーと戦っていた気がします。決勝では、それまでの試合以上に攻め込まれたけれど、PK戦の末に粘り強く勝ったことが印象に残っています。

長野 連覇しなければいけないという思いがあった分、優勝したときの喜びは2回目の方が大きかったです。同時に、「絶対に勝てる」と自分たちを信じていて、優勝しか見えていませんでした。

――中学時代に身につけ、現在も継続して取り組んでいるものはありますか。

 相手が上級生の場合、普通にプレーしているだけでは通用しません。アタッカーに対して粘り強く食らいつき、ゴール前で体を張る意識は中学1、2年生のときに身についたと思います。いま、トップチームの選手たちと練習しているときも、当時の経験があるからこそ、臆することがないのだと思います。

長野 走ること、ハードワークすることです。中学1年生のころは体力がなく「このままではダメだ」と思って、週二日のオフを返上して1時間走り、その後は自主練を続けました。

サッカーでは、年齢に関係なく、相手のチームより走らないと勝てないですし、よりハードワークしたら優位に試合を運べる。それは浦和にいたからこそ得たものだと思います。

――最後に、今大会に出場する選手へのメッセージをお願いします。

 全国各地のチームが集まるので、普段は戦えないチームと対戦することによって、いろいろなものを吸収できます。選手たちには楽しんだ上で何かを持ち帰り、その先のサッカー人生につなげていってもらいたいです。たくさん経験してほしいです。

長野 チャレンジすること、楽しむことにこだわってほしいです。チャレンジすれば、いまの自分に何ができて、何ができないかが見つかり、それが成長するための材料になります。全力でプレーして、できる限り長く大会を楽しんでください。

第21回全日本女子ユース(U-15)サッカー選手権大会

2016年7月23日(土)~2016年7月30日(土)
J-GREEN 堺(大阪府堺市)
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