FIFAクラブワールドカップ ジャパン 2015は、12月13日（日）に大阪長居スタジアムで準々決勝2試合が行われます。

第1試合では、クラブ・アメリカ（メキシコ／北中米カリブ海代表）と広州恒大（中国／アジア代表）が対戦します。

クラブ・アメリカは、9年ぶりに本大会に戻ってきました。06年大会では準決勝でFCバルセロナ（スペイン／欧州代表）に敗れており、再戦のチャンスを手にし、決勝の舞台に上がるためにも勝利をつかみたいところ。イグナシオ・アンブリッツ監督は「直前まで国内リーグを戦っており、試合勘がある。良い試合ができると思う」と抱負を語っています。

対する広州恒大は、外国人選手の補強に加え、マルチェロ・リッピ前監督や現在指揮を執るルイス・フェリペ・スコラーリ監督を招へいし、近年急速に力を付けています。初出場となった13年大会は4位に終わりましたが、今回はパウリーニョ選手、ロビーニョ選手などブラジル人選手を筆頭に充実した戦力で挑みます。前回出場経験のあるジョン・ジー選手も「初戦でしっかりと良いスタートを切りたい」と気合い十分です。

第2試合は、アフリカ王者のTPマゼンベ（コンゴ）と開幕戦を勝利したサンフレッチェ広島が相まみえます。

TPマゼンベは2009年、10年大会と連続で出場し、10年大会では準優勝に輝きました。それまで決勝のカードは全て「欧州代表対南米代表」だったため、本大会史上初の快挙を成し遂げたチームです。今回は国民の期待を背負っての参戦ですが、チームを率いるパトリス・カルトロン監督は「謙虚な姿勢で大会に臨み、一歩ずつ進んでいきたい」と話します。まずは広島との戦いを制し、ベスト4進出を狙います。

一方の広島は、オークランド・シティーFC（ニュージランド／オセアニア代表）戦から中2日で試合に臨みます。先の試合ではケガ人も出ており、万全の状態ではありませんが、チーム一丸となって戦います。12年大会ではアフリカ王者の前に敗れているため、「チームとして新たな歴史を刻むために勝利して、一つ上のステージで戦いたい」と森保一監督は闘志をみなぎらせています。

第1試合は16時、第2試合は19時30分キックオフ。準決勝へ駒を進めるチームが決まります。

M2/3（準々決勝）における試合当日のチケット販売について

監督・選手コメント

ルベンス・サンブエサ 選手（クラブ・アメリカ）
来日して数日は時差で苦労しましたが、それにも慣れて戦う準備はできています。相手については何回か映像で確認しています。とても難しい試合になると思いますが、自分たちの力やシステムを信じ、相手にもリスペクトを持って戦いたいと思います。クラブにとっても非常に重要な試合です。私たちは新たな歴史を刻みつつあるので、この試合に勝利してできるだけ上まで行くきっかけにしたい。決勝に向かうための第一歩になると信じています。

ルイス・フェリペ・スコラーリ 監督（広州恒大）
相手には各国の代表チームでプレーする選手がたくさんいますし、コンディション面に不安があるわれわれに比べて、状態は良いと思います。また、メキシコ代表に似たスタイルで、テクニックがあり、高いクオリティーを持ったチームだと分析しています。試合では相手がゲームをコントロールするために攻撃的に来ると思いますので、われわれはそれに対応する準備をしていきたい。そして、相手よりも高いクオリティーを見せて、勝ちたいと思います。

パトリス・カルトロン 監督（TPマゼンベ）
アフリカの代表として戦う今大会は、私たちにとって素晴らしいチャレンジとなります。2010年にアフリカのクラブとして初めて決勝戦に出たということで、今回は大きな期待と責任を感じています。日本に着いてから精神的にリフレッシュしましたし、コンディションも回復してきましたので、とにかく試合に勝つための準備をしています。明日は日本のチャンピオンと戦うということで非常に難しい試合になる。それでも私たちはその準備をしっかりと積んでいます。

森保一 監督（サンフレッチェ広島）
オークランド戦からできるだけリカバリーをして、フレッシュな状態にするということで、この2日間、チームとして良いトレーニングができたと思います。マゼンベ戦は良いパワー、エネルギーを持って戦えると思います。相手は個々の能力が高いため、1対1の局面をできるだけ作らせないようにしなければいけない。そして相手の攻撃をしっかりと止め、そこから状況を見て速攻や遅攻を仕掛けていければと思います。これまで通りチーム一丸となって相手を上回り、勝利を目指したいです。

JFA-TV

FIFAクラブワールドカップ ジャパン 2015

2015年12月10日(木)～12月20日(日)
神奈川／横浜国際総合競技場
大阪／大阪長居スタジアム
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