「第96回天皇杯全日本サッカー選手権大会」2回戦を9月3日(土)と7日(水)に開催します。このラウンドからJ1勢も登場し、プロとアマチュアによる戦いはさらに白熱していきます。

第92回大会（2012年）を制した柏レイソル（J1）は、奈良クラブ（奈良）と対戦します。柏は明治安田生命J1リーグ2ndステージを連勝中。第10節にはディエゴ・オリヴェイラ選手のハットトリックを含む5ゴールで川崎フロンターレを破るなど、特に攻撃陣が調子を上げています。対する奈良クラブは、第94回大会（2014年）2回戦でJ1ベガルタ仙台を下した「ジャイアントキリング（番狂わせ）」の経験チーム。当時を知る岡山一成選手や、元日本代表の山田卓也選手ら経験豊富な選手たち、谷口智紀選手に田口光樹選手といった若手が一丸となって金星奪取を狙います。

4度の優勝経験を誇る鹿島アントラーズ（J1）は、三浦泰年監督率いるカターレ富山（富山）との一戦に臨みます。クラブ創設25周年目をタイトルで祝いたい鹿島ですが、序盤は困難が待ち受けています。最終ラインのレギュラーコンビ、昌子源選手が負傷で、植田直通選手が日本代表への帯同でクラブチームの戦線を離脱。初戦に向けて、守備の整備が急務です。対する富山は、萱沼優聖選手や苔口卓也選手を中心とする攻撃陣がどこまで鹿島ゴールに迫ることができるのかが見所です。

2回戦は、湘南ベルマーレ（J1）対山梨学院大学オリオンズ（山梨）、アルビレックス新潟（J1）対関西学院大学（シード）、ジュビロ磐田（J1）対神奈川大学（神奈川）といった、J1クラブと大学チームによる対決も実現します。7月と8月のJ1リーグ戦でわずか1勝と苦しんだ磐田は、第10節のアビスパ福岡戦でようやく勝点3を獲得。波に乗って天皇杯1回戦では岐阜セカンド（岐阜）7-0で退けて復調の兆しを見せています。一方、神奈川大も1回戦でFC町田ゼルビア（J2）から1-0の完封勝利を収めるなど自信を深めています。磐田がJ1勢の意地を見せるか、神奈川大がJ2勢に続いてJ1のチームから勝利を奪うか、目が離せません。

セレッソ大阪と京都サンガF.C.の一戦をはじめ、カマタマーレ讃岐対愛媛FC、清水エスパルス対水戸ホーリーホックなど、各地でJ2勢同士の試合も開催されます。1回戦でFC.TOSU（佐賀）に競り勝ったロアッソ熊本（J2）は、ホームに東京ヴェルディ（J2）を迎えます。FW平繁龍一選手や巻誠一郎選手など、かつて東京Vでプレーした選手は古巣相手にどのようなプレーを見せるか。1回戦同様、勝利で地元・熊本のファンを喜ばせることはできるか、注目です。

第96回天皇杯全日本サッカー選手権大会

2016年8月27日(土)～2017年1月1日(日・祝)

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