第94回天皇杯全日本サッカー選手権大会は9月7日（日）と10日（水）にラウンド16（4回戦）を行い、ここまで勝ち進んできた16チームが準々決勝進出を目指して戦います。

他のカードに先駆け、7日にFC東京と清水エスパルスが東京の味の素スタジアムで対戦します。FC東京はJ1の第13節以降、10戦無敗と好調をキープ。2回戦から登場した天皇杯も2試合で10得点無失点と充実した戦いを続けています。清水戦はSAMURAI BLUE（日本代表）に招集された森重真人選手と武藤嘉紀選手を欠きますが、チームは厚い選手層を誇っており、権田修一選手や高橋秀人選手、米本拓司選手など実績のある選手は健在です。一方の清水は、ここまで思うように結果を残すことができず、J1でも12位に甘んじています。大榎克己監督が指揮官に就任して以来、水谷拓磨選手など若手も積極的に起用することでチームの活性化を図っているものの、1試合平均3失点の守備が響き、勝点を取りこぼしています。しかし、ノヴァコヴィッチ選手、高木俊幸選手、大前元紀選手が軸となる攻撃は迫力満点。この一戦は攻守のバランスを取ることが勝利への近道になりそうです。

10日には7試合が行われ、3回戦でJ1の川崎フロンターレを破った愛媛FCは、大宮アルディージャのホームに乗り込みます。その愛媛はJリーグではおよそ1カ月、勝利から見放されており、現在J2で17位。チームの状態は決して良くありません。それでも、途中加入のFWリカルド・ロボ選手が直近の5試合で3得点を挙げるなど早くもチームにフィット。若手の台頭も著しく、大宮戦は思い切りの良いプレーが期待されます。対する大宮は8月31日に成績不振を理由に大熊清監督を解任。渋谷洋樹コーチが後任に昇格しました。渋谷新監督は「われわれは失点が非常に多い。攻守の切り替えと守備の意識を高めたい」と語り、守備のテコ入れに乗り出しています。J1残留の望みをつなげるためにも、今回の愛媛戦で勝利してリーグ戦への弾みをつけたいところ。どちらが浮上のきっかけをつかむのか。両チームの対決に注目です。

ここ2試合のJリーグで8得点を記録しているガンバ大阪は、一方最近5試合の公式戦で失点がわずかに1と守備が安定している連続完封を達成したサンフレッチェ広島と対戦。

3回戦でJ1首位の浦和レッズを下したJ2ザスパクサツ群馬はJ1名古屋グランパスと、同じく3回戦で横浜F・マリノスの連覇の夢を阻んだギラヴァンツ北九州はJ1ヴァンフォーレ甲府とそれぞれ対戦します。

現在J1で首位争いを繰り広げ注目のサガン鳥栖は8月に入り調子を上げてきたJ2モンテディオ山形を迎え撃ちます。

一方J1で11戦勝利なしと苦戦を強いられているセレッソ大阪は1年でのJ1復帰を目指すジュビロ磐田と対戦。このほか、ともに3回戦でJ1チームを撃破して勢いに乗るV・ファーレン長崎とジェフユナイテッド千葉によるJ2勢同士の一戦など興味深い試合が満載です。各チームの準々決勝進出を懸けたバトルに注目です。

ラウンド16（４回戦） マッチスケジュール

第94回天皇杯全日本サッカー選手権大会

2014/7/5（土）〜2014/12/13（土）
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